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卒業式のソメイヨシノ

CAST葵 かんな葵 かんな

作者:ユメ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.05.03

かんな「はぁ・・・
学校、行きたくないなぁ・・・」





今日は、私の大好きな
久野ナツ先輩が
中学校から旅立つ『卒業式』だ。





とうとう自分の気もちを伝えないまま
この日が来てしまった。





重い足取りのなか
学校へ向かうとちゅう、
久野先輩にあう。





なにかを見上げる目線の先には
もう少しで満開の、ソメイヨシノ。





私の学校の敷地内には、
たくさんある木だ。





ソメイヨシノを見上げる久野先輩は、
とても輝いて見えた。















*....*....*....*





体育館に入り
卒業式が始まる前に、
親友のひかるが
話しかけてきた。





ひかる「どぅ?
告白はできたの?」





かんな「ひかる、
そのことなんだけど・・・」





ひかる「ひかるにできることは、
なんでもするよっ!」





かんな「ひかる、あのね。
今日、告白しようと思うの!」





ひかる「ホントに!? 直接??」





かんな「うん」





今まで、直接
告白して来なかった私。





だけど今回だけは、
直接言わなきゃいけない気がした。















*....*....*....*





吹奏楽部の演奏とともに
卒業生が入場してくる。





式が進むにつれ、
体育館内は、涙ムードに・・・





涙をこらえてきたけど、





さすがに、大好きな先輩が
卒業してしまうと思うと
涙があふれて止まらなかった。





吹奏楽部の演奏のなか
退場していく久野先輩に
目を向けると、
目が赤くなっていた。















*....*....*....*





卒業式が終わり、
別れを惜しんでいる人のなか
私はひとり、久野先輩を探した。





「ポン! ポン!」





急に肩をたたかれ、
ビックリして振り返ると、
ひかるが立っていた。





ひかる「久野先輩、
校門横の、ソメイヨシノの木の
近くにいたよ!」





かんな「ありがとう! ひかる!」





ひかる「ファイト!!」





ひかるに背中を押され、私は
久野先輩の方に向かって、走った。















*....*....*....*





久野先輩は
ソメイヨシノの木の下に、
ひとりではなく、
女子とふたりで、立っていた。





何を話しているか
わからないが、





ふたりとも、
テレているように見えた。





告白してもいないのに、





ふたりが、何を話しているかも
わからないのに、





自然と涙が流れ落ちた。





そのとき、やさしく
あたたかな風が吹き、





飛ばされた桜の花びらが
ふたりをやさしく包みこむ。





朝はまだ少ししか
咲いていなかったソメイヨシノが





いつのまにか、満開に
咲きほこっていた。





私は立っていられなくなり
その場から駆け出した。















*....*....*....*





学校から、家までの道のりを
全力で走った。





ふたりの姿と、それをうれしそうに
見る桜を見ているのが辛くて、
胸が苦しくて・・・





家について、スマホを開くと、
ひかるから、LINEが来ていた。





ひかる「あのあと、
戻ってこなかったけど・・・、
だいじょうぶ?」





かんな「心配かけて、ゴメンね笑
走って、帰ってきちゃった笑」





ひかる「告白は?」





かんな「・・・してない・・・」





ひかる「告白しなくていいの!?」





かんな「それは・・・」





ひかる「絶対、後悔するよっ!」





かんな「後悔は・・・、
したくないけど、
あんなの見たら・・・」





ひかる「何があったかわからないけど、
何があっても、気もちは
伝えなきゃ意味ないでしょ!」





気もち・・・伝える・・・





そーだよね。伝えなきゃ。





久野先輩に、気もちを!





あのふたりが
何を話したかわからない。





だから、ちゃんと、
気もち伝えなきゃ。















*....*....*....*





(LINEにて)





かんな「久野先輩、
伝えたいことがあるので、
校門横のソメイヨシノの木の下に、
4時に来て下さい。待っています」















*....*....*....*





4時・・・





ひとり、校門横の
ソメイヨシノの木の下に立つ、私。





久野先輩は、まだ来ない。





4時10分ごろ、
久野先輩は、来てくれた。





ナツ「ゴメン! LINE見るの
遅くなっちゃって!
それで、伝えたいことって?」





少しは私の気もち、
わかってますよね?





かんな「久野先輩・・・」





ナツ「うん。なに?」





かんな「・・・、
好きです。久野先輩」







この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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