タイムリミット
作者:恋する乙女は私です。
いちか「私、リュウト君が
ずっと前から好きでした。
付き合ってください」
リュウト「ごめん。
俺、お前のこと好きじゃねぇんだ」
はー。
告白してはフラれるの繰り返し。
もう最悪。
毎年1回、リュウト君に
告白してはふられた。
何度繰り返しても
同じような気がする。
・*・―――・*・―――・*・
私の名前は、山本いちか。
好きな人がいるの。
でも、コクってフラれての
繰り返しです。
ゆうり「いちか、元気だしな。
何度もチャンスは、あるんだよ。
卒業まであと1週間
タイムリミットまであと1週間」
いちか「でももう、10回も告白したんだよ。
それでどれもふられたんだよ。
チャンスなんて、もうないんだよ」
ゆうり「そうやってあきらめるの?
リュウト君のこと」
1年の頃から大好きで、
いつも目で追ってた。
ゆうり「だから、タイムリミットまで
あと1週間。
それまでに相手から告白させるの」
いちか「それは無理だよ。
リュウト君、彼女いるんだよ」
ゆうり「アタックするの」
いちか「彼女に責められる。
しかも、リュウト君はイケメンだよ。
私、全然自信ないんだから」
ゆうり「私がカワイイって
思われる人にしてあげる」
いちか「いいよ」
リュウト「おはよう、いちか」
いちか「お、おはよう」
リュウト「今日の放課後、屋上来てくれない」
いちか「は、はい。それでは、また」
ゆうり「い、いちか待って」
*。・ 教室で ・。*
ゆうり「いちか、なんで逃げちゃうのよ。
おバカね」
いちか「だ、だって、昨日告白してふられて
普通に会話できるわけないでしょ」
ゆうり「そんなことない」
*。・ 屋上で ・。*
リュウト「よ、いちか」
いちか「リュウト君なに?」
リュウト「俺さ、彼女が今度誕生日なのよ」
いちか「はい、それで」
リュウト「誕生日プレゼント
どうすればいいかなと思って
相談したいんだ」
なんで、なんで私なの。
もっと仲いい人いるはずなのに。
いちか「いや・・・」
リュウト「なに言ってんだ。
聞こえねえよ」
いちか「いや。いやだよ。
なんで私がリュウト君の相談
聞かなくちゃいけないのよ。
ふられた後で、私が辛くないとでも
思ってるの?
なんでそんなに簡単に私に相談できるの。
もっと仲いい人に相談すればいいじゃん。
もう、リュウト君大っきらい。
私に話しかけてこないで」
リュウト「待って・・・」
ガチャ。
*。・ 次の日の朝 ・。*
ゆうり「おはよう」
いちか「おはよう」
ゆうり「いちか、暗いね。元気ある?」
いちか「あるよ」
ゆうり「昨日リュウト君となんかあった」
いちか「あるわけないじゃん」
ゆうり「いちか、やっぱ元気ない」
いちか「そうかな?」
ゆうり「今日さ、原宿と新大久保に
化粧品とか買いに行こう」
いちか「いいね。行きたい」
*。・ 放課後 ・。*
ゆうり「いろいろ回ろう。
あ、あのお店よくない」
いちか「カワイイ。ちょっと寄ってこ」
ゆうり「えー。私、このリップ欲しい」
いちか「この美白クリームも
カワイイし、よくない?」
*。・ 卒業式前日 教室で ・。*
リュウト「いちか、ちょっと来てくれ」
いちか「・・・」
ゆうり「いちか、呼ばれてるよ」
いちか「・・・」
リュウト「はあ。じゃあいいや」
ゆうり「行っちゃうよ」
いちか「・・・」
ゆうり「聞いてるの?」
いちか「聞いてるけど。
もう卒業式明日だよ」
ゆうり「知ってるけど。
リュウト君の今の
断ってよかったの?」
いちか「なんのこと?
私もう帰る」
ゆうり「あ、ちょっと」
*。・ 卒業式当日 ・。*
いちか「ゆうり、その髪型とお化粧
チョーカワイイ」
ゆうり「でしょ。お母さんがチョー
がんばってくれたんだよ。
いちかの髪型とお化粧の方が
チョーすごーいカワイイ」
いちか「嘘、ありがとう」
リュウト「いちか、卒業式終わったら
屋上きてくれ。
いやだったら別にいいけど、
それじゃあ」
いちか「・・・」
ゆうり「いちか、行きな。
今日しか会えないんだから」
*。・ 屋上で ・。*
いちか「なに? リュウト君」
リュウト「きてくれた。
テレパシーに気づいたか」
いちか「なにそれ? そんなのわかんない。
心で気づいたから、来たかも知んないよ。
早く用件すまして」
リュウト「いまさらじゃ、
いやかもしれないけど
俺と、付き合ってください。
俺、お前が毎年告白してくれてるの
気づいて、気にはかけてたんだけど
彼女いるから声かけるの無理だった。
でも、今週お前が本当に怒って
話聞いてくれなくて
寂しかったし、悲しかった。
それで、お前が好きって気づいたんだ。
彼女とは、別れたよ。あいつのことは、
好きじゃなかったのかもしれないし」
いちか「私も、リュウト君のこと大好き。
付き合うのは、いいよ。
私、怒っちゃったから
嫌われたのかと思ってた」
ギュ
リュウト「泣くな、
俺がそんなにお前のこと
好きってわかって嬉しいのか」
そう言ってハグしてくれた。
いちか「嬉しいに決まってるじゃん」
タイムリミットには、
間に合いました(笑)
*end*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
山本 初華

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