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キミと出会った春雨の日

CAST山本 初華山本 初華

作者:りなっしー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.23

春雨の中、
キミと雨の中帰ったことは
きっと忘れることはないだろう。





・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





私、いちか。
ニコラ学園高等学校
付属中学校の中学3年生。





今日は始業式。
学校へ行く前、朝のニュースで
午後から雨が降るということを
天気予報で言っていたので
一応、折り畳み傘を持っていった。





折り畳み傘は
お気に入りの水色の。




学校へ行く時、
仲のいいしおりと会い
一緒に行った。







しおり「クラス替え、いちかと一緒に
なれるといいなぁ」





いちか「そうだね」





しおり「あとさ・・・、
いちか今年こそ好きな人
出来るといいね!!」





いちか「うん・・・がんばる」





しおり「いちか
モテるんだからさ? ね?」





モテるって言っても
月に2、3回くらいだけど・・・





それに私は、
好きな人ができたことがない。
だから、恋というものを知らない。





恋に憧れているまま
中3まで来てしまった。





若干焦っているけど、
半分恋をするのをあきらめていた。













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





見事、クラス替えは
しおりと一緒になれた。





私は3年D組になった。
始業式が終わったあと、
私はすぐに家に帰ろうとした。





しおりは部活だったし、
特に寄るところもなかったから。





昇降口まで来た時、
雨が降っていることに気ついた。





傘を持ってきてよかった
とつぶやいて、家に帰った。





家に帰る途中、あることが
目に止まった。





傘を差さずに帰ってる
男の子がいたからだ。





ちょっと、話しかけてみよう。
濡れて帰るのもかわいそうだし。





いちか「あっ、あのっ!
だいじょうぶですか??
よかったら、一緒に
傘、入りませんか??」





?「あ、うん。ありがとう・・・」





男の子はそう言って
私の傘に入った。





いちか「あの・・・、
あなたのお名前は・・・?」





イルマ「オレは安藤イルマ、
3年E組。そっちは?」





いちか「私は・・・、いちかです。
3年D組です」





イルマ「隣のクラスなんだ。
よろしく」





いちか「よ、よろしく・・・」





そこから色々な話をした。





家は、私の家と近いこと。
今までの学校生活で
どんなことが楽しかったか。
嫌いな教科はなにか。
好きな先生は誰か。





とても楽しかった。





そんなことを話してるうちに
私の家についた。





いちか「その傘、持ってっていいよ!」





イルマ「え・・・?」





いちか「濡れてもいいことないし!
風邪引いちゃうよ!」





イルマ「うん・・・ありがとう・・・」





そう言って、私の傘を持って
イルマくんは帰った。













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





翌日。
休み時間、本を読んでいる間に
キャーキャーと言っている女子の歓声が
D組の廊下から聞こえた。





何事だと思いながら
気にせず本を読み続ける。





するとしおりが、





しおり「いちか、いちか!!!!
あのイルマくんが
いちかのこと呼んでるよ!!!!」





いちか「あ、うん・・・
ありがとう。教えてくれて」





しおり「『あ、うん・・・』じゃないよ!?
イルマくんって、めっちゃモテるんだよ!?
いちか、これはチャンスだよ!!」





いちか「でも・・・、イルマくんも私も
好きじゃないし・・・
友達同士だし・・・」





しおり「でもね、イルマくんって
すごい女嫌いなんだよ。
いつも女子への扱いは適当。
でも頭も運動も出来るし
顔はイケメンだからすごいモテるんだよ。
女子の中で知らなかったの
いちかくらいだよ?」





いちか「そ、そうなんだ・・・」





しおり「というか、呼んでるんだから
早く行ってあげなよ!!」





いちか「そうだね!
行ってくる!」





イルマ「あっ! いちか!
昨日は傘ありがとう!」





いちか「ううん、だいじょうぶだった?
風邪引かなかった?」





イルマ「うん、いちかが
傘貸してくれたおかげだよ。
ホントにありがとう」





いちか「それならよかった」





ホッとして、思わず
微笑んでしまった。





イルマ「連絡先交換してもらえないかな?
お礼もしたいし」





いちか「うん! 全然いいよ!」





しおり「・・・イルマくん、なんだって??」





いちか「あのね、昨日
雨降って傘貸したから。
お礼もしたいから
連絡先交換した」





しおり「えー! ウソ!
イルマくん、そんなことするのって
初めてだと思うよ!
絶対いちかのこと好きだよ!」





いちか「ないない」





しおり「そんなこと思うのも
今のうちだよ。
そのうち分かるよ」





そんなモテる人が
私を好むわけがない。





そう・・・思ってた。













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





そこから私たちは
よく話すようになった。





そんなある日、休み明け小テストで
いつもはくらわない赤点を
めずらしくくらってしまい、
放課後自習室で自習することになった。





自習室の戸を開ける。
誰もいない。





まぁそりゃそうだよね。
みんな頭いいもん。





今回私は、運がものすごく悪かった。
そう思ってればいいや。





そんな中、勉強していると
自習室の戸が開く音がした。





顔を上げると、そこには
イルマくんがいた。





いちか「どうしたの?」





イルマ「めずらしく赤点くらった。
俺しかいないと思ってたけど
いちかもか」





いちか「なに、その見下すような言い方。
私も赤点くらうのは初めてですけど」





イルマ「アハハ、ごめんごめん、
前の席座っていい?」





いちか「どうぞ」





どうしたんだろう私。
心臓の音がやけにうるさい。





静かな教室にふたりきり。
心臓が鳴り止まない。





ひとりで困っていると。





イルマ「いちか、どうした?
わからない問題でもあった?」





そんな困ってる私をよそに
手が止まっている問題を
解こうとするイルマくん。





イルマくんが問題を
のぞきこんでくる。





すると私のおでこと
イルマくんのおでこが当たった。





いちか&イルマ「あっ・・・、ごめん・・・」





そうだ。
心臓が鳴り止まない理由は
イルマくんが好きだからだ。





初めての恋。初恋。
やっと気づいた、この気もち。





たぶん私の顔は今、真っ赤だと思う。





でも、私は平静を装う。





いちか「ごめんねっ」





顔を合わせたフリをして
私は急いで家に帰った。













・*。・ LINE ・。*・





いちか「しおり」





しおり「んー?」





いちか「私、好きな人が出来た」





しおり「えっ!? ホントに!? 誰!?」





いちか「イルマくん」





しおり「そっか! イルマくん
たくさんライバルいるけど、
いちかならだいじょうぶ!
がんばれ! 」





いちか「しおり、ありがとう!」





でも・・・、
がんばるって言っても
どうすればいいんだろう・・・





何回も告白されても
好きな人ができたことがなかった
恋愛下手な私には
何をすればいいのか分からなかった。













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





イルマ「いちか!」





いちか「・・・!」





プイッ。





あの出来事があってから、
私はイルマくんを
避けるようになった。





自分でもなぜかわからない。
むしろ話しかけられて
うれしいはずなのに・・・





顔を合わせると、どうにも
出来なくなってしまいそうだったから。





しおり「いちか?!! 何やってるの??
イルマくん、話しかけて来たじゃん!
なんで逃げるのー?」





いちか「は、恥ずかしいから・・・」





しおり「なーに言ってんの?
そんなこと言ってたら、イルマくん
他の子に取られちゃうよ?
いいの?」





いちか「ヤ、ヤダ!」





しおり「じゃあイルマくんと
向き合わないと! ね!」













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





私は色々考えた。





よし、イルマくんに
思いを伝えてしまおう。
・・・自然にそう思えた。





思いを伝えず後悔するより、
伝えて後悔するほうが
自分でもラクになって
スッキリすると思ったから。





とにかく、やっと気づいたこの気もちを
無駄にしたくはなかった。





「当たって砕けろ」





そう自分に言い聞かせた。













・*・―――・*・―――・*・
・*・―――・*・
・*・―





───────────────
イルマくんへ
別に嫌だったらいいよ。
放課後、自習室に来て欲しい。
伝えたいことがあるから。
          いちか
───────────────





思いをこめた手紙を
イルマくんの下駄箱に入れる。





チャイムが鳴ったあと、
私は自習室に向かった。





数分後、イルマくんが入ってきた。
大きく深呼吸をする。そして・・・





いちか「私・・・」





届いて!
私の気もち・・・!





いちか「イルマくんが好きだった!!
私でよければ、つきあってください!!」





言えた。もう後悔はない。





イルマ「俺も・・・」





え? なに?





イルマ「いちかのことが好きだった」





え、ウソ。ホントに・・・?





イルマ「俺でよければ・・・
よろしくお願いします!!」





ボロボロと涙があふれてきた。





イルマ「そんなに泣くなよー」





私は今、世界一の幸せ者だ。





いちか「だって・・・」





いちか「こんなに幸せになったこと、
今まででなかったから!」





ずっと憧れていた恋。





そんな恋は、私のすぐ近くに
ありました。







*。・HAPPY END・。*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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