「天才」の知らないこと ~「好き」を教えてくれた君へ。。。1週間→永遠~

CAST加藤 咲希加藤 咲希

作者:実鈴 ~Saki~

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.04.30






私はとある中学校に通う
中学3年生。
名前は咲希。





「会長!
今週の朝礼の話の
原稿チェック
お願いできませんか?」





「分かったわ。
生徒会室に
置いといてちょうだい」





生徒会長を務め





「部長ー!
昨日の大会すごかったです!
優勝おめでとうございます!」





「メアリ!
ありがとう!
朝練頑張ろう!」





後輩に優しい部長を務め





「加藤。
今回のテストも
学年1位だ」





「先生。
ありがとうございます。
気を抜かず頑張ります」





テストはもちろん
学年1位





「、、、っ加藤さん!
僕と付き合ってくれませんか?」





「ごめんなさい。
私あなたの名前しか
知らないわ」





容姿も整っていて、、、





簡単に言えば私、
天才なんです。





けどそれも
学校だけで、、、





学校から帰ったら、
某動画サイトで
推しの曲を聴き、
推しのグッズを眺め、
推しに全てを貢ぐ、、、





隠れオタクです。





「え、え、待って。
ライブ当たったぁぁぁ!」





もう死んでもいい程
嬉しいです。





昔からオタクだった私は、
初恋がまだです。





まぁ推しさえ
生きていてくれれば
私も生きてられるんですけどね。





「明日が楽しみだなぁ!」





うきうきしながら
眠りにつきました。













☆....☆....☆....☆





翌朝。





始発で会場に行き、
推しへの愛を全身で
表現しました。





最前列で最高のライブを
楽しんだ私は
喜びの絶頂に立ったまま
会場を出ようとしました。





その時、ある人と
目が合ったのです。





「会長??」





「コウショウ、、、?」





「会長もこのグループ
好きなんですね!
いやぁ学校で
このグループ知ってる人が
なかなかいなくて、
共感してもらえる人が
いなかったんですよね!
、、、てか会長推しへの愛
強いっすね笑」





「やめて!
見ないで!」





こんな恥ずかしい姿を
学校でバラされたらと思うと、
気が引けます。
どうしよう?!





「なんでですか?
会長がメガネ外したところ
とっても可愛いですよ?」





え、??
可愛くなんてないし
恥ずかしいわ!





「やめて、、、
可愛くないし。
絶対にばらさないでよ?!
じゃあ。
私はこれで失礼するわ」





「待ってください!」





コウショウが
私の腕を引き寄せる。





「何??
なにしてんのよ!」





「会長の今日の姿を
ばらさない代わりに、
俺と1週間
付き合ってくれませんか?」





真剣な目で見つめる。





胸の鼓動が
早くなるのがわかる。





え? どうしよう、、、
けどバラされるよりは
ましかな、、、





「ええ、いいわ。
1週間でしょ?
1週間だけならいいわよ」





どうして早口になるの?
落ち着いて! 私!





「じゃあ明日から1週間。
よろしくお願いします」





「ええ。
それじゃあ!」





ダッシュで
駅へ向かった。





家に帰ったら
好きなグループの
ライブ配信があった。





新曲もアップデートされていた。
なのに頭に入らなかった。





推しの声を聴いても
頭に入らないなんて!?
今日の私なんかおかしい!





「1週間後のテストに向けて
勉強でもしようかな」





勉強を始めたが
それさえ
集中できなかった。





集中しようと
思えば思うほど
さっきのことを思い出す。





疲れてしまい、
そのまま眠りについた。













☆....☆....☆....☆





翌朝。





背後から足音が。





「会長!
おはようございます!」





手を繋いできた。





「コウショウ!
なにしてんのよ!」





思わず手を離した。





「会長もう忘れたんですか?
昨日の約束。
手繋いでくれないなら
昨日のこと
バラしちゃおっかなー」





無理無理無理
それは困る!!





「分かったわ。
繋げばいいんでしょ
繋げば」





「え!
会長って彼氏いたの!」





「なんか意外!」





瞬く間に
私たちの噂は広がり、
公認カップルになった。





それからも着々と
遊園地デートや
カフェデート、
図書館デートなどをした。





毎回私の前では
笑ってくれるし、
毎日面白い話をしてくれた。





そんなことも
もう明日で終わり。





「明日でやっと最後か!
開放されるのが楽しみ!
だけどもう楽しみが
無くなるな、、、」





寂しいような、
嬉しいような感じがした。





開放されるのが嬉しいなら
早く寝れるはずなのに、
今日はなかなか眠れなかった。













☆....☆....☆....☆





翌朝。





今日はテスト返却日。





「ええー今回のテスト、
学年1位は加藤ではない」





「えぇぇぇぇぇ!?」





クラス中が
驚いていた。





何より自分自身が
1番驚いていた。





「会長が
学年1位じゃないなんて
珍しいねー」





「あれじゃない?
最近コウショウと
付き合ってるから
勉強する暇なかったとか!」





「けどあれでしょ?
会長って『好き』を
知らないらしいよ。
それでコウショウが
『好き』を
教えてあげてるらしい!」





なんで? なんで?
なんでなの??





コウショウが
悪いわけじゃないのに、、、





こうして1時間目が
終わった。





「先生。生徒会から
伝えたいことがありますので
校内放送を利用しても
よろしいでしょうか?」





「あぁもちろんだ。
しかし加藤も大変だな。
あんなやつと
付き合ってるせいで、
学年1位逃して」





「えぇ、
あ、まぁはい」





先生まで
コウショウのことを
悪く言ってる!





けど何も出来ない自分が
1番悪い!











~校内放送~





「えー。私。加藤咲希は
ある条件で今週の1週間、
コウショウと付き合いました。
そんなのも今日が最後の日です。
私は自分で言うのもなんですが
天才です。だけど1つ、
みんな知っていて
私は知らないことがありました。
それは、『好き』という感情です」





「私は隠れオタクで、
ずっとずっと推しに
恋をしていたから
初恋がまだでした。
だけど同じグループが好きな
コウショウに出会ってから、
毎日が本当に楽しくて、
日に日に会うのが楽しみでした」





「会長・・・・・・・・・」





「だけど今回私は
テストが学年1位ではなくて、
それをコウショウと付き合ってるから、
勉強する暇なかったと言われました」





「えっ、、、、
やっぱり俺のせいで、、、」





「けど実際には違います!
私が学年1位に
ならなかった理由は」





「あなたのことで
頭がいっぱいで
集中出来なかったからです」





「会長!!!」





「面と向かってあなたに
言いたいことがあります」





ブチッッ
(校内放送終了)





私はできる限りの力で
階段を駆け下り、
コウショウのいる
教室まで走った。





「会長」





「コウショウ、、、」





「あの日私に
可愛いと言ってくれた
その瞬間から
きっとあなたのことで
いっぱいでした。
だからっっ
『副会長』としてじゃなくて
『彼氏』として
私の隣にいてくれませんか?」





「会長・・・
もちろんですよ!」





「ちょっと待って!
咲希って呼びなさいよ。
それと敬語なんて
いらないわ!」





「分かった。
咲希。好きだよ」





「キャァァァァァァァァァァァァ」





教室では歓喜に包まれ、
本当の公認カップルに
なることが出来ました!





「コウショウ!」





「何? 咲希」





「『好き』を
教えてくれてありがとね!」







*end*

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