地雷彼女

CAST加藤咲希

作者：おゆー

2021.01.08

シュッ

「メイクおっけー」

キュッ

「リボンおっけー。
あとは・・・」

グッ

「これで服もおっけー」

「よし。
これで今日の私完成」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

かとぅ「光翔～
おまたせっ」

光翔「!?」

ふふっ
驚いてる驚いてる。

どうも！
私は加藤咲希。

気になったファッション
何にでも手をだす
猛者です（ドヤッ）

そんな私だからこそ
光翔は
驚いてるんだろう。

光翔は
私の彼氏。

まだ付き合って
５ヶ月なんだけどね。

今まで何回もデートでは、
流行りの韓国コーデ
やってみたり、
ギャルになってみたり・・・

そんな私が
今回手を出したのは
ズバリ。

『地雷系』

ヲタクの子が
やってたりするのかな？

赤いアイシャドウに
涙袋ぷっくりにして、
黒いリボンを
胸にくっつけて、
フリル沢山で。

憧れたので
やってみたっ!!

かとぅ「どう・・・かな？」

光翔「・・・・・・」

かとぅ（黙らんでよ）

光翔「いい・・・んじゃない？」

かとぅ「え・・・
あ、うん良かった！」

（はぁ!?
何その反応）

私せっかく頑張って
着飾ったのに・・・

私は昔から
ファッションが
好きだったけれど、
こんなに手を出す猛者に
なったキッカケは・・・

うん。
たぶん、光翔。

『可愛い』

その一言が欲しくて、
欲しくて、頑張った。

なのに・・・
今までもそんなに
良い反応では無かった。

けど今回が１番
ひどい!!

光翔「じゃ、行こ。
今日は渋谷
回るんでしょ？」

かとぅ「うん」

光翔はあまり
自分の意見を言わない。

自分からデートも
誘ってこないし。

毎回私が行きたい
ところに行くだけ。

さっきの反応も
そうだし・・・

やっぱり・・・
もう・・・

光翔「あ。ごめん。
俺ちょっと電話」

かとぅ「あ・・・了解」

（はぁ・・・）

ゴンッ

かとぅ「キャッ」

ヤンキー「おい姉ちゃん
どこ見て歩いてんだよ」

かとぅ「ごっごめんなさい」

（ヤバいヤバい
怖いよ・・・）

ヤンキー「変な格好しやがって。
バカみたいだなｗ」

かとぅ「・・・・・・ヒドイ」

ヤンキー「あ？」

かとぅ「ひどい!!
私は、大好きな彼に
可愛いって言って
もらいたくて！
頑張って、沢山
おしゃれして！
なのに馬鹿にするの？
ふざけんじゃねーーー!!」

（あ！　ヤバ!!
言っちまった・・・）

ヤンキー「お前こそ
ふざけてんじゃねーよ。
ボッコボコにされたいか？
おラァ!!」

かとぅ（ヤバい!!
殴られる！
助けて・・・!!）

グッ

かとぅ「え・・・」

光翔「俺の彼女に
何してんだよ」

かとぅ「こ・・・光翔」ウルッ

ヤンキー「あ？　何だテメー。
まとめてボコボコに
してやる・・・え？」

ドスン

かとぅ（え？　え？
尻餅ついてる？
え？）

光翔「俺、空手黒帯だから」

ヤンキー「くっ・・・
覚えとけーー！」

タッタッ

かとぅ「逃げ・・・た。・・・・・・！
光翔、ありがとう!!（泣）」

光翔「大したことないよ。
大好きな彼女のためだから」

キュンッ

かとぅ「えぇ～そんな～
照れちゃうな～（´ー｀）」

光翔「あ・・・あと。
かとぅ何か
勘違いしてるらしいけど」

かとぅ「？」

光翔「さっきの・・・
聞いちゃったんだ。
可愛いって言って
もらいたくてって
いってたやつ。
俺、彼女って
かとぅが初めてで、
なのに毎回毎回
可愛いすぎる姿できて・・・」

かとぅ「か・・・
可愛いすぎる!?」

光翔「うん。
かとぅの行きたい所だけ
行ったりしてたのも、
初めての彼女のための
俺なりの気遣いだったんだ。
寂しい思いさせてごめん」

かとぅ「そうだったの・・・!?
全然大丈夫!!
やっぱ光翔、大好き!!」

ギュッ

光翔「ちょ！
恥ずかしくなるって・・・
ま。いっか。
ねぇかとぅ。
その格好今までの中で
１番好きかも」

かとぅ「本当!!
やった～」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

次は・・・
どんな私になろっかな？

＊ｅｎｄ＊