さよなら片想い

CAST加藤 咲希加藤 咲希

作者:Omika

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2020.05.14






*☆*☆ カウントダウン 10 *☆*☆





卒業まで、
あと少しと
なってしまった。





早くしないと、
この恋が
叶わなくなっちゃう。





加藤咲希、
中学3年生。





私は、同じクラスの
大倉空人くんに
恋をしている。









―♪♪♪―





タカト「その問題、
わかんない?」





サキ「え、あ・・・うん」





幸せなことに、
空人くんとは席が隣。





いつもやさしく
接してくれて、





好きになるのは
当然だった。





(もちろんモテる)





1年前も、こうして
席が隣になって、
恋に落ちた。





片想いして
1年経ったのか・・・













*☆*☆ カウントダウン 8 *☆*☆





やばいやばい。





ホントに
あとちょっとじゃん。





そろそろ、想いを
伝えていいんじゃないか。













―♪♪♪―





あー、やっと大っ嫌いな
数学が終わった。





・・・後ろから
空人くんの声が聞こえる。





めありちゃん・・・





林芽亜里ちゃんの
声と一緒に。





芽亜里ちゃんは可愛くて、
人気者。





周りには
いつも人がいる。





最近は空人くんと
すごく仲がいい。





・・・やだな。













*☆*☆ カウントダウン 7 *☆*☆





(はぁ・・・
今日も空人くん
カッコイイなぁ・・・)





サキ「・・・好き」






タカト・サキ「・・・!?/////」





やっば。
つい本音が・・・っ!!!





それから、
話せなくなってしまった。













―♪♪♪―





メアリ「ねぇ、
空人くん聞いてる?」





タカト「・・・え、
あ、ごめん」





メアリ(なんかいつもより
ぼーっとしてる。
そっけないし)













*☆*☆ カウントダウン 1 *☆*☆





タカト「咲希」





うっ。
話しかけられちゃった。





でも、心の奥では、
嬉しかった。





ゆっくり振り向くと、
真剣な顔の
空人くんがいる。





タカト「あの時
言ってたことって、
本気?」





サキ「・・・ほ、本気だよ。
ずっと前から好きだった。
・・・でも、空人くんは
芽亜里ちゃんが
好きなんだと思って・・・」





タカト「っ!!」





サキ「そう思ったら、
好きって
言えなくなって・・・
ごめん、こんなこと
言っても困るよね」





私はその場から去った。





大丈夫。
言いたいことは言えた。





でも、芽亜里ちゃんのことが
好きなんだと
思っていたことを口に出すと、
それを認めたような気がして、





涙が、溢れた。













*☆*☆ カウントダウン 0 *☆*☆





ついに卒業式。





みんな、真面目な顔してる。





卒業証書を受け取って、
式は感動で終わった。













―♪♪♪―





タカト「咲希」





今度はすぐに
振り向いた。





前よりも真剣で、
少し顔の赤い
空人くんがいる。





タカト「俺、あれから考えた。
咲希のことどう思ってるのか。
俺、咲希のこと好きだ。
笑ってるお前が好きなんだ」





気がつくと、
私の目からは
涙が流れてた。





空人くんは私に近づいて、
涙をぬぐった。





タカト「高校に行っても、
俺の隣にいてくれ」





サキ「・・・もちろんだよっ」





さようなら、
私の片想い!!







*end*

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