Nature Prince

CAST内田 蓮内田 蓮

作者:めめだるま

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.12.28

世界には
人間の知らない
様々な世界が存在する。





その中の1つ、
自然界で、
僕は暮らしていた。





俺の名前は、レン。





自然界の王子である。





沢山の植物に囲まれた宮殿で、
父(王)と母(妃)と
雪の魔法の持ち主である、
妹のソノマと暮らしていた。





ソノマ「いよいよ今日
お兄ちゃんは、
花嫁選びの日だね」





この国では18歳になると、
花嫁を選ばなくてはならなかった。





風船を飛ばし、
拾った相手と結婚する、
それがこの国の掟だった。





今日は、俺の18歳の誕生日。





レン(どんな子が
拾ってくれるのだろう)





俺は期待に胸を膨らませ、
風船を飛ばした。







拾ったのは――――――――――――――







葉っぱ一族の
フタバという少女だった。





レン「きょうから
よろしくたのむ」





フタバ「こちらこそ
よろしくお願いします」





俺たちは意気投合し、
すぐに仲良くなった。





自然界民に婚約を発表。





その後私たちは婚約し、
もうすぐ幸せに結婚式を挙げる・・・





はずだった。













* ある日 村のマーケットにて *





その日は、自然界の村の
マーケットで、
婚礼の衣装を選びに来ていた。





レン「俺は向こうで
見るものがあるから
選んどいてくれ」





フタバ「わかった!
はあ、レンがいなくなると
急に寂しいな。
なんだか怖い・・・」





???「あの、フタバさん?」





フタバ「はい、
そうですけど・・・」





コハナ「あ、私、花一族の
コハナと申します。
ところで、私のレンさんを
かえしてくれない?」





フタバ「ど、どういうことですか!」





コハナ「私は小さいころから
レンさんのことが好きだったのよ。
風船拾ったからって
簡単に婚約されたら困るわ」
(迫ってくるコハナ)





フタバ「ま、待って
あなたは一体・・・」





コハナ「私は魔女よ!!
杖よ杖!
この娘を種にして!」





フタバ「きゃあああああああ!」





レン「フタバ!
どうした!
・・・って、いない?」





コハナ「あらレン王子。
種踏んでますよ。
っていうか私、花一族の
コハナっていうんですけど・・・」





レン(フタバ、
どこにいってしまったんだ)













・*。・ 宮殿にて ・。*・





ソノマ「お帰りおにいちゃん。
・・・って、フタバちゃんは!?」





レン「分からない。
消えてしまったんだ」





ソノマ「ん?
何持ってるの?」





レン「ん? ああこれか。
なんか種が落ちてて。
花一族の人にもらったんだ」





ソノマ「まって!
私、本で読んだことがある。
花一族は実は魔女の一族で、
気に入らない人がいたら
種に変えてしまうらしい。
あの奥の洞窟に住んでるって
書いてた!
多分その中にフタバちゃんが
閉じこめられてるんだと思う・・・」





レン「本当か、ソノマ!
よし、待ってろフタバ。
今助けてやるからな・・・!」













・*。・ 洞窟にて ・。*・





レン「うっわ、ここ熱っつ!」





ソノマ「私の魔法で
冷やしてあげる」





レン「サンキューソノマ。
助かる」





??「あら、そこにいるのは
レン王子とソノマ王女かしら?」





レン「誰だ? 花一族か?」





コハナ「そう。
花一族のコハナよ。
覚えていてくださって
光栄だわ!」





レン「早速だが、フタバを
もとの姿に戻せ」





コハナ「あら~いやよ~。
だって私の方がずっと
あなたのこと好きなんだもの。
あんな奴、あんたの隣に
ふさわしくないわ。
私がふさわしいのよ」





レン「俺はフタバのことを
世界一愛している。
お前など入る余地もない」





コハナ「・・・そうやって
みんな私のこと邪険に思って!
そうよ、どうせ私なんか
必要ないんだわ!(泣)」





ソノマ「あの、コハナさん。
この世界に
必要のない人なんて
いませんよ!」





コハナ「でも!」





ソノマ「あなたは花一族の一員。
人間が大切に真心を込めて
育ててくれるじゃないですか。
そんな人間に対しても
『私は不必要!』なんて言うんですか」





コハナ「・・・」





ソノマ「まだやり直せます。
フタバちゃんの魔法、
解いてくれませんか?」





コハナ「私、レン王子のこと
大好きだったから
嫉妬しちゃっただけなの!
ごめんなさい!」













・*。・ 広場にて ・。*・





コハナ「今から魔法を説きます。
私が解術したらシャボン玉が現れ、
その中にフタバさんがいます。
そのシャボン玉は少ししたら
割れてしまうので
レン王子、
落ちてくるフタバさんを
しっかり抱きとめて下さい」





レン「分かった」





コハナ「行きますよ!
杖よ杖!
魔法を説いて!」





パァァァァァ・・・





レン「フタバ!」





フタバ「(目を覚ました)レン!」





コハナ「もうすぐシャボン玉が
割れますよ!」





パァァァァァァァァン!





レン「フタバ!」
(抱きとめる)





レン「ごめんよフタバ。
もう一生お前のこと
離さないから!」





フタバ「助けてくれてありがとう、
レン。
私こそ離さない!」





ソノマ「おめでとう、2人とも!」





レン「またお前に助けられたな」





フタバ「ありがとう、ソノマちゃん!」













・*。・ 結婚式場で ・。*・





レン「病める時も健やかな時も」





フタバ「2人で支えあって
生きていこうね!」





こうして2人は
幸せな日々を送るのでした。







*end*

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