nicola

キーワード検索

1日を大切に ~一生忘れない恋~

CAST相沢 伊吹相沢 伊吹

作者:happy girl

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.06.07

みく「いぶき、おはよー」





いぶき「みく、おはー」





リョウスケ「お2人さん、おはよっ」





みく「おっ、いぶきの彼氏先輩さんっ」





リョウスケ「その呼び方やめろって~」





いぶき「じゃっ、別れる?」





リョウスケ「2人とも先輩に
容赦ないなぁ~」





いぶき・みく「てへっ」





リョウスケ「ハモった(笑)」





いぶき「早く行かないと遅刻だよっ」















・*。・ 休み時間 ・。*・





いぶき「あっ、リョウスケ。
どこ行くの?」





リョウスケ「次、移動教室なんだよ。あっ」





ポトッ
(封筒が落ちる音)





いぶき「はいっ! これ何?」





リョウスケ「帰るとき教えるから
みくも誘っといて」





いぶき「OK!」















・*。・・ 放課後 ・。*・





いぶき・みく「お待たせ!」





リョウスケ「俺が誘ったから
全然だいじょうぶだよ」





みく「お~。やさしい~。
っで、話って?」





リョウスケ「一気に話すから
止めないで聞いてくれる?」





いぶき・みく「了解」





リョウスケ「俺は、小さいときから
重い病気をもってるんだ」





いぶき・みく「えっ、うそ・・・」





リョウスケ「止めるなって
言っただろ・・・」





いぶき・みく「すいません」





リョウスケ「いぶき、さっき落としたのは
いつ死んでも悔いのないように
手紙を持ち歩いてるんだ」





みく「そんな重い病気なんだね・・・」





いぶき「私たち以外に知っている人は・・・」





リョウスケ「いないから
お願いがあるんだ」





いぶき・みく「どんな?」





リョウスケ「俺が死んだら、
2人の意志で手紙を開けて
全校生徒の前で読んでほしいんだ」





みく「了解」





いぶき「全校生徒ってことは
今年中に・・・」





リョウスケ「予定だから
伸びるかもしれないし・・・」





いぶき「お願いうけたまわりました」





リョウスケ「よろしくお願いします」















・*。・ 次の日 ・。*・





先生「今日は、緊急朝会があるぞー」





いぶき「先生、どうしたんですか?」





先生「実は3年A組八神君が
今朝、亡くなった」





みく「いぶき・・・」





いぶき「そうだ。手紙!
先生、八神先輩の家にある手紙を
とりに行かなきゃいけないんです。
八神さんの要望でそれを
全校生徒の前で読みたいんです。
駄目ですか?
朝会中には戻ってきて
すぐに読みますから・・・」





先生「どうぞ。行って下さい」





いぶき「ありがとうございます」















・*。・ 5分後 ・。*・





ピーンポーン。





リョウスケ母「いぶきちゃんだよね」





いぶき「はい(泣)
手紙を貸してもらえますか」





リョウスケ母「あれ、
いぶきちゃん宛てだったのね」





いぶき「まぁ」





リョウスケ母「じゃぁ、
リョウスケからのプレゼントとして
受けとってもらえる?」





いぶき「はい。
ありがとうございますぅ」















・*。・ 体育館 ・。*・





いぶき「先生、お待たせしました」





先生「ちょうど校長先生のお言葉が
終わったところです」





いぶき「大月みくさんと一緒に
読んでもいいですか?」





先生「どうぞ。
早く呼んできて下さい」





いぶき「はい!」





先生「ここで、1年A組の
相沢さんと大月みくさんからです」





生徒「相沢さんって
八神先輩の彼女だよね・・・」





ざわざわ・・・





いぶき「これは、八神さんが
いつ亡くなっても悔いのないようにと
書いたものです」





みく「では、読みます」





―――――――――――――――――――――――――
―――――

これを見ているということは、俺は死んでいるでしょう。
皆に伝えたいことを記します。



/ 後輩の皆へ /

これまで俺をしたってくれてありがとう。
素直に頼ってくれてすごいうれしかった。
自分だけで抱えこまないで
誰かに頼るのも大切だからね。



/ 同級生の皆へ /

いっぱい思い出が出来てうれしかったよ。
短い人生だったけど、一生分の思い出になったよ。
他の人に迷惑をかけない程度に元気でな。



/ 先生方へ /

先生達は、親から話を聞いていたんですね。
先生は、ごまかそうとしてたの知っていました。
修学旅行のとき、話したことのない先生に
声をかけられて気づきました。
そのとき、友達とはしゃいでたし(笑)
ありがとうございました。



/ いぶきとみくへ /

ありがとう。
これだけなの? って思うかもしれないけど
ありがとう。
俺のことを忘れないで居てくれるとうれしいです。

―――――――
―――――――――――――――――――――――――――





いぶき「うわーーーん」





みく「以上です。
ありがとうございました(泣)」





いぶきの一生忘れない恋は
こうして終わりました。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

Like

この物語に投票する

相沢 伊吹が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!