夢が教えてくれたこと

CAST今井暖大今井暖大

作者:くりくり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.01.24

ドーン。





エレベーターの中で、
突然大きな音がした。





フタバが叫ぶ。





俺はとっさに
フタバをかばうため、
抱きしめた。





俺は状況が
飲み込めなかった。





でも、何か身の危険を感じた。





フタバ「もっ・・・・
もしかして・・・・
エレベーター・・・・
止まった・・・・?」





今にも泣き出しそうな声で
ゆっくりと言った。





俺は、全部の階のボタンを
押してみた。





エレベーターは
動かなかった・・・・





マジか・・・・





今、やっとフタバと俺
エレベーターに
閉じ込められていることに
気がついた。





あわてて非常用ボタンを押す。





「ジーーーーーーーーーーー・・・・・・・・
どうしましたか?」





けたたましく
ベルの音が鳴った後、
男性の声がした。





ハルト「あ、あのっ、
エレベーターが止まっちゃって・・・・」





安全装置の誤作動で
エレベーターが止まったっぽい。





話によると、数分後に
業者が来て助けてくれるらしい。





そのことをフタバに言うと
フタバは泣いてしまった。





その姿は
幼い子どものようだった。





俺は、フタバを抱きしめた。





そして、どちらからともなく
体を離した。





ハルト「大丈夫だよ。
エレベーターが
止まっただけだし」





フタバ「・・・うん」





多分、昨日、一緒に観た映画が
殺人系だったから、





怖がりなフタバには
エレベーターが止まったのが
いつもよりも余計に
怖く思えたらしい。





くりくりとした大きな目に
引き寄せられ、息を呑む。





フタバ「ハルト・・・」





フタバの甘い香りに誘われ
俺は頭を近づけた。





唇に触れる。





プリンのように
今にもとろけてしまいそうだった。





遠くから足音が聞こえた。





俺とフタバは
磁石のS極とS極みたいに
退け合った。





桜色のチークをぬった
フタバの頬が
バラ色に変化した。





2人、目が合って
笑みがこぼれた。





業者「大丈夫ですかー。
今開けますよ!」





ハルト「あっ・・・・
はいっ・・・・」





もう少しこのままでも
良かったと思いつつも





僕はフタバと手を繋いで
エレベーターの外に
足を踏み入れた。













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





母「ハルトー、
そろそろ起きてー!」





1階から上がってくる
母の声がして
俺は起きた。





ハルト「あ・・・・
夢だったのか・・・・」





ちょっとがっかりしたけれど
ほっとした。





ハルト「今日、告白しようかな」





神様が告白した方がいいと
言っているように思えた。





母「んー?
誰に告白するのぉー?」





2階の俺の部屋を
のぞいている母が
ニヤニヤした顔で言った。





ハルト「えっ・・・・
えっと・・・・
なんでもないよ・・・・」





そう言って俺は今日、
フタバに告白するのであった。







*end*

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