忘れてしまってから
作者:ニノ子だい
私、小学5年のとき、
モテ期でした。
数年たって、
いま中2。
今は、女子校に通ってるから
恋とかあんまし
興味持たなくなった。
けれど・・・
・・・*・・・*・・・*・・・
部活の帰り。
今日も疲れたー。
輝之介「うわっ!」
イチカ「えっ、あっ、
輝之介じゃん!」
輝之介「イチカ・・・」
そのまま彼は
逃げてしまった。
輝之介は、
小学4年のころから
気になってた。
顔はあんまし
タイプではないけど、
さりげにやさしいところが
好きだった。
実は、コクってやったし。
小学5年のときの合宿で
同じ班にたまたまなって・・・
軍手忘れたとき、
彼が片方貸してくれたときは
本当にゲキ惚れしたし、
自分もこんな人になりたいって
強く思った。
そんな感じ。(笑)
・・・*・・・*・・・*・・・
思えば、小学校卒業してから、
一度もあってなかった。
中学生になってから
部活とか勉強とか大変で
彼のこと忘れてた。
でも、久しぶりに
見てみると・・・
会いたい・・・
会いたい・・・
って、思う。
それで、彼のことばかり
考えるようになってしまった。
小学5年のときのように。
・・・*・・・*・・・*・・・
実は、モテ期のころは
結構な人にコクられたけど、
輝之介のことしか
頭になくて、
片っ端からフってきた。
そして、ついに
輝之介にコクられた。
つき合うことに
なったのだ。
そのころ、
ユウリとミクとイブキと
輝之介とイルマの6人で
遊ぶようになった。
よくイブキの家で
あそんだ。
トランプとか、かくれんぼとか
たくさん話したりとか・・・
最高に楽しかった。
嫌なこと辛いこと、
宿題とか全部忘れるほど
楽しかった。
でも、小学6年のころ、
私が中学受験するって決めたときから
友達と遊べなくなった。
勉強が忙しくって。
だけど、一度だけ
遊べたことがあった。
輝之介とかにも
ろくに話さなかったから、
もうカレカノとかゆう関係じゃないと
思ってた。
だけど。
な「イチカ! あのね。
みんなでね・・・
イチカにあることを
言いたいってなったの。
ちゃんと聞いといてね」
ユウリ、ミク、イブキ、輝之介、イルマ
「受験がんばって!」
たった一言なのに、
感動した。
輝之介「学校が違うとか
考えただけで辛いけど、
イチカのことだから、応援する」
イチカ「ありがとう」
力強く握手した。
あのころは辛かったけど、
輝之介のおかげで
受験合格したと思う。
なのに・・・
中学生になってから
会えてないなんて・・・
・・・*・・・*・・・*・・・
大雨の日。
ピーンポーン。
「はい?」
イチカ「あ、あの、
輝之介君はいますか?」
「はい、いますよー。
ちょっと待ってね」
イチカ「はい」
緊張のあまり、
声がうわずった。
輝之介「なんだよ」
声変わりしてるし・・・!
イチカ「あ、あのね・・・
急に輝之介に
会いたくなって」
輝之介「・・・なんだよ、
時間ねーのに」
ぶっきらぼうに
言われた。
あのときの輝之介とは
全然ちがう。
他に彼女できたのかな・・・?
イチカ「ごめん」
輝之介「・・・・・」
イチカ「やっぱり、
輝之介が好きなの」
輝之介「・・・・・」
イチカ「いま私たちって
本当にカレカノ関係なのかな?
って、思ってさ」
輝之介「そりゃ、好き・・・だよ」
よく見ると、輝之介の顔は
真っ赤だった。
照れてるんだ!
安心した。
イチカ「よかった。
久しぶりに輝之介に会えて
すっきりしたよ」
輝之介「俺も」
イチカ「じゃあね」
輝之介「おぉ」
私が笑顔で手を大きく振ると、
彼は・・・
泣いてた。多分。
肩が上下に揺れてたし。
やがて彼は見えなくなって、
私が見えるのは
水しぶきをあげる
車だけだった。
いま、彼はどうしてるだろう。
バイバイして
数分しかたってないのに
すごい気になった。
輝之介・・・
あたし、一生彼のこと好きだわ。
手放せない。ごめん。
*End*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。





























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