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あの夏の約束。~再会~

CAST常盤 真海常盤 真海

作者:ききらら。

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.01.25

絶対に勝つんだ。
約束を果たすために。





まうみだよっ、陸部で
ハードル選手として活躍してます!





実は今日は、
1年でいちばん大きい大会なんです。





「ゆーのーせーんぱーいっ」





ゆの「まうみちゃん・・・
次は全国大会だよ」





「はい・・・
切符つかめるように、がんばります」





ゆの「かっこいいね、まうみちゃんは!
がんばるんだよ」





「はいっ!」





うちは、スタート地点に行く途中、
ゆの先輩に会った。





同じハードル選手として
がんばってきた先輩。
本当に大好きなんだ。





「ゆの先輩。がんばります」





「わっ」





ザッと風が吹いた・・・
ふっと思い出したのは、夏のこと。
そして考える。君が残した約束を。





うちがこんなになってがんばってきて、
はじめて全国一歩手前まで来れた。





それはきっと、君のおかげなんだよ。
君との約束のおかげなんだよ。















・*。・ 去年の夏 ・。*・





うちには、好きな人がいた。
100mで走る、君。





「ハルト・・・」





ハルトって何かが違うって、
そう感じたのは、春。





気づいたときには、好きだった。
好きじゃダメなのに。





ニコ学陸上部は、
「恋愛禁止条例」があった。
なんでかは・・・分からないけれど、
顧問がそう決めていた。





ハルト「まうみ!」





「ハルト!?
・・・びっくりした・・・何?」





ハルトが、うつむく。
寂しそうに笑った。
そして言った。





ハルト「俺・・・さ。
明日からもうここに来ない」





「ハル・・・え? 何・・・」





ハルト「引っ越すんだ、俺」





「なんで・・・
ハルト・・・部活は?」





ハルト「俺、この陸部で、ニコ学で、
全国に行きたいってずっと思ってた。
・・・けど、引っ越すってなって・・・
無理なんだって泣きそうになった」





「うん・・・」





ハルト「でもな、次の中学で
がんばればいいって思った」





「っ・・・」





ハルト「まうみ、約束な」





「え・・・」





ハルト「来年の中総体・・・
俺らが次に会うのはその全国で」





「全国!」





ハルト「まうみは行ける。
ハードルなら行ける」





「ハルト・・・」





ハルト「絶対来いよ。
全国に来い、俺も行く」





あの夏の約束は、
ハルトとの約束は、忘れてない。





あとは、ハードルを飛ぶだけ。
1位通過するだけ。















○。。・*。。○。。・*。。・○。。・*。。○。。・*。。○





――――――――――いよいよだ。





『On your mark』





『Set』





スタンドが、静まり返る。





パァン。
号砲が鳴った。





うちは走った、
ただ君に逢いたくて。





結果は1位通過、
全国へ続く切符をつかんだ。





ゆの「まうみちゃん!
・・・おめで・・・う・・・
おめでとう!」





雨天走路で、
ゆの先輩は待っててくれた。





「ゆ・・・のせんぱぁぁぁいっ」





「まうみ」





「みく・・・さん」





ゆの「あ、知り合い?」





「あ・・・いえ、その・・・はい」





ゆの「そうなんだっ。
じゃあ、またあとでね」





気をつかってくれたのか、
ゆの先輩はニコ学のテントに
帰っていった。





いぶき「私が負けるなんて、信じらんない」





「いぶきさん・・・」





いぶきさんとは、強化合宿で
知り合った他校の同級生で、
ライバル。





いぶき「でも・・・次は負けない」





「はい。うちも負けませんよ」





いぶき「ふっ・・・まうみらしいね」





・・・笑った・・・
『氷の女王』いぶきが・・・





いぶき「・・・おめでとう。
私のためにも勝ってよね?」





「はい!」





いぶきさんはツンデレなのか・・・?















・*。・ 1か月後 ・。*・





もう全国大会。
別の意味でそわそわしてる。
ハルト・・・いるかな。





「・・・うみ・・・」





「・・・ま・・・うみ・・・」





「1組5レーン、
ニコラ学園常盤まうみ~!」





「ハルト?!」





ハルト「ホントに来たな、まうみ!」





係員「こらっ君・・・
もうスタートするからよけなさい!」





ハルト「雨天走路にいるから・・・
お前らしく走れよな!」





「彼氏さんですか・・・?」





「へ・・・?」





「あ! 私・・・みく!
大月みくって言います!」





「まうみです・・・常盤まうみ」





いぶき「まうみさんの彼氏さん、
私と同じ中学なんですっ」





「わっ・・・かっ・・・
彼氏じゃないですよ?」





係員「はーい、1組目準備ー!
レーン並べーーー!」





スタンドが静まった。





『女子100mハードル決勝です』





『On your mark』





『Set』





――――――――――パァン。





この1組しかない決勝・・・
1位だったら優勝!
それだけ考える。走れ、跳べ!





ハルト「まうみ・・・いつの間に
そんな速くなって・・・」





「何位?」





ハルト「優勝」





「優勝?」





ハルト「マジ」





「やったあああああああああああああっ」





ハルト「俺! お前と
あの約束しててよかった」





「うちも・・・だってうち・・・
ハルトのこと・・・」





ハルト「俺、俺、俺っ・・・まうみ・・・
まうみのこと、すっ・・・大好きだ!」





「ほんと?」





ハルト「遠距離でもつきあってください!」





「はい・・・もちろん・・・
私も大好きだよっ!」





ざわざわっ。





ゆの「まうみちゃん、やるぅぅぅぅぅ!」





「ゆの先輩っ」





いぶき「ハルト! ・・・てか、
やっぱり彼氏だったんですか!」





「いぶきさん!」





みく「優勝してくれちゃってー、
しかも彼氏?」





「みくさん!」





ゆの「まうみちゃんおめでとう。
優勝も・・・恋も!」





「ふふっ・・・
ありがとうございます」





いぶき「ハルト、
みんなの視線浴びてるよ?」





ハルト「やっべ! まうみ行くぞ!」





「え! 待ってよー!」





ユニフォームで走る全国1位2人って、
最高カレカノ!





陸部の『恋愛禁止条例』
打ち破ったから。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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