迷路の向こうのハート
作者:もっち
・*。・ 校庭・放課後 ・。*・
アンナ(歩きながら)
「ねえ、あの子、また転んでる・・・」
テルノスケ(顔をそむけて小声で)
「・・・うるさいな、アンナ」
アンナ(ニヤッと笑いながら)
「え、テルノスケも笑ってるじゃん!」
テルノスケ(慌てて手で顔を隠す)
「・・・笑ってない。別に」
ミク(転んだテルノスケに駆け寄りながら)
「ほんと? ちょっと手伝おうか?」
テルノスケ(立ち上がりながら)
「いや、だいじょうぶ・・・
って、うわっ!」
ミク(笑いながら)
「はは、やっぱり転んだ」
テルノスケ(少し照れながら)
「やめてよ、笑うなら」
ミク(ちょっと顔を赤くして)
「ごめん・・・でもかわいい」
テルノスケ(びっくりして)
「え、なにそれ・・・
ちょっと、顔赤いよ?」
ミク(そっぽを向く)
「別に・・・そんなことない」
・*。・ 図書館・夕方 ・。*・
ミク(本をめくりながら)
「ねえ、今日さ、
放課後一緒に帰らない?」
テルノスケ
(机の端で本を押さえながら)
「え、今?」
ミク「そう、今」
テルノスケ(少し戸惑いながら)
「・・・いや、まあ、いいけど」
ミク(笑顔で立ち上がる)
「やった!」
ミク(歩きながら手が少し触れる)
「でもさ・・・なんか、
2人で歩くとちょっと
ドキドキするんだけど」
テルノスケ
(目をそらしながらも小さく笑う)
「え、そ、そんなことないし!」
ミク「でも、手が・・・
ほら、ちょっと触れた?」
テルノスケ(ほんの少し手を握り返す)
「・・・あっ、うん、まあ・・・」
・*。・ 体育館・文化祭前日 ・。*・
アンナ(迷路の段ボールを持ちながら)
「ねえ、迷路って、本当に勝つつもり?」
テルノスケ(重たい段ボールを運びつつ)
「もちろん・・・って、あれ?」
ミク(段ボールを支えながら)
「なに?」
テルノスケ(少し息を切らして)
「なんか、心臓がバクバクする・・・」
ミク(手を握りしめて小さく息をつく)
「・・・そ、それって私も・・・」
ミク「ねえ、テルノスケ・・・
本当にアンナのこと好き?」
テルノスケ(少し俯いて)
「もちろんだよ・・・
でも、ミクも大事だし」
ミク(目を丸くする)
「えっ、ちょ、どういうこと?」
テルノスケ(笑って肩をすくめる)
「だから・・・
3人で一緒にいられたらいいなって」
アンナ(少し困りながら笑う)
「なにそれ、ずるい!」
テルノスケ「え、ずるくない・・・」
・*。・ 公園・夜 ・。*・
アンナ(ベンチに座りながら)
「最後のラブハートカード、
誰が取ると思う?」
ミク(横に立ち、
少し落ち着かない様子で)
「うーん・・・やっぱり私かな」
テルノスケ
(少し前のめりになりながら)
「いや、俺でしょ」
アンナ(両手を広げて笑う)
「ちょっと待ってよ、2人とも!」
テルノスケ(肩をすくめて)
「・・・アンナが取ればいいじゃん」
アンナ(照れながら)
「え、私?」
アンナ(立ち上がり、2人の間に入る)
「うん、だから・・・一緒にゴールしよ?」
テルノスケ(少しドキドキして)
「え、そ、そういうのあり?」
アンナ「うん、絶対楽しいよ!」
・*。・ 文化祭・迷路の中央・昼 ・。*・
ミク(手を握りながら)
「ずっと、こうやって
いられたらいいのに・・・」
テルノスケ(笑顔で)
「うん!」
アンナ(2人を見つめて笑顔)
「もちろん!」
3人は笑いながら手を取り合い、
迷路をゴール。
風船と紙吹雪のなか
切なさも笑いも全部溶けて、
青春のハッピーエンドが完成した。
*end*
※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。


























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