高校デビュー

CAST松瀬 太虹松瀬 太虹

作者:デイジースター

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.10.16

俺は、松瀬ダイジ。
男子校に通う高2。





「ダイジ!」





こいつはユアン。
俺の親友。





ユアン「姉ちゃんから
買い物頼まれたから
一緒来てくんない?」





放課後は暇だったから、
ついていった。















*。・ 放課後 ・。*





ユアン「いきなりLINEきて、
雑誌だのお菓子だの
買ってこいって」





ユアンの姉ちゃんは、
OLですげー美人。





彼氏いるらしいけど。





ダイジ「ん?」





どこかで見たことのある子が
通り過ぎた。





ユアン「今の子、
めっちゃ可愛かったよな!
あのポニーテールの子!」





なんだか
懐かしい感じの子。





ユアン「ちょっと、見に行こうぜ!」





ダイジ「はいはい」





その子が入っていった
お店に入り、その子を探す。





ダイジ「あの子じゃねーの?」





ぬいぐるみを手に取り
笑ってる子。





ダイジ「上妻?」





ユアン「お前、知り合い?」





上妻ミサキ。
多分そいつだ。





すごく厳しかった
中学時代。





メガネをかけたおさげの
いわゆる地味子。





卒業してから
会ってなかったけど・・・





「あれ? ダイ?」





俺をダイジじゃなく、
ダイと呼ぶ上妻。





間違いない。





何かの実行委員で
一緒になった時だ。





ミサキ「あの、松瀬くん」





ダイジ「松瀬くんじゃなくていいよ。
ダイジって呼べよ」





ミサキ「地味な私なんか
ふたばちゃん達と
同じ呼び方しちゃダメだよ」





ふたばとは、
当時厳しい学校でも
おしゃれをしていたモテ女。





ダイジ「じゃあ、ダイは?
それならあいつらと違うだろ?」





今考えると不思議だ。





なぜ松瀬くんと
呼ばれたくなかったのだろう。





ミサキ「ダイだよね!
ニコラ中の!」





あの時と変わらない笑顔で
手をふってくる。





ダイジ「久しぶり」





ミサキ「隣の人は?」





ユアン「あっ、西ユアンです!
ダイジとはそのー、親友です!」





バカみたいに
緊張してるw





吹き出しそうになるのを
こらえつつ、ミサキを見つめる。





ミサキ「どうしたの?」





ダイジ「何でもない」





綺麗になったなぁ。





あの頃の何倍も。





でもでっかい目とか
色白なところとか
まつげ長いところとか、





目をクシャってして
笑うところとかは
変わってないのに。





何かが変わった。





前髪作ったからか?





ミサキ「あ、この子はミオコ。
高校のクラスメイト」





ミオコ「ミオコです。
よろしくお願いします」





すごく礼儀正しそうな
ミオコちゃんとミサキ。





ミサキ「せっかくだし、
スタバでも行かない?
ダイと私と
ミオコと、西くんと」





ユアン、完全に浮かれてる。





ダイジ「ユアン、
鼻の下伸びてんぞ」





歩きながらボソッと伝えると
慌てて直した。





ミサキは、
高校デビューしたらしい。





クラスメイトもわかっていて
いじめとかはないらしい。





ミサキ「また今度、遊ばない?
この4人で」





連絡先を交換して、
その日は別れた。





ユアン「ミサキちゃん、
すげーかわいいな。
一目惚れしたかも」





ダイジ「は?!」





思わず耳を疑った。





ユアン「あんなにポニーテール
似合う子なんて、いないだろ?」





ダイジ「つーか、お前
買い物あるんじゃねーの?」





一瞬固まり、思い出した。





その瞬間は
マジで面白かった。

















*。・ 次の日曜日 ・。*





ミサキの高校の
文化祭があると聞き、
ユアンと2人で来てみた。





ミサキ「ダイー!」





人混みの中、手をふるミサキに
すぐ気がついた。





ダイジ「ごめんな、急に来て」





ミサキ「全然! ほら、行こ?」





ミオコちゃんとユアンも
お似合いだと思うけどなぁ。





何でミサキなんだ?





ミサキ「あ!」





ダイジ「どうしたんだよ?」





ミサキ「ミオコとはぐれた。
今スマホ、修理
出しちゃってるんだけど・・・」





ミサキのスマホなし、
ミオコちゃんと一緒にいるユアンは
LINE未読無視。





ミサキ「2人でまわる?」





ダイジ「いいよ」





クレープとかチョコバナナとか
買って、屋上に行った。





ミサキ「私が、何で
高校デビューしたかわかる?」





ダイジ「さあ」





ミサキ「中学の時、好きな人がいてね、
その人につりあいたくて頑張った。
ダイエットして、メイクとか必死で。
でも、その人となかなか会えなくて」





中学の時・・・





誰だろう?





タイヨウ? ハルト?
リョウ?





ミサキ「でも、その人と
文化祭来れた」





ダイジ「え?」





ミサキ「私、ダイが好きだよ」





中学の時から?





全然気づかなかった・・・





ミサキ「おしゃれなダイの横に
いられる彼女になった?」





ダイジ「当たり前だよ」





安心して笑った顔も





少し怒った顔も





びっくりした顔も





全部大好き。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

Like

この物語に投票する

松瀬 太虹が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!