世界中の人が私に気づかない。
作者://er
世界中の人が私に気づかない。
誰も私に気づかない。
私はここだよ、私はここだよ。
いくら叫んでも気づかない。
世界中の人が私に気づかない。
。・・・。・・・。・・・。・・・。
私はいつも通り
学校に行った。
友達も誰も気づかない。
先生も気づかない。
気づくどころか、
先生は私は休みだと言った。
「そうか」
私は、気づいた。
私は、透明人間になったんだ。
。・・・。・・・。・・・。・・・。
透明人間になった私は、
みんなの雑談を
盗み聞きすることにした。
もともと静かだった私は
盗み聞きが大の得意。
それに、、、
私はイブキという男の子に
恋をしている。
でもね・・・
イブキ「最近、あおかさ、
学校来ないな」
あ、私のことだ。
みお「ねぇ・・・もう1週間も
来てないよ・・・
どうしたんだろう」
え? 1週間も私、
学校に行ってないの?
私、ここいるよ。
透明だけど。
かのん「イブキ、最近元気ないね」
かのんだ。
私は思う・・・
イブキは、かのんが好き。
いつもふたりでしゃべってたし、
部活も一緒だし。
だから、私の恋は叶わないんだ。
かのん「イブキ、あおかのこと
好きだもんねー」
え?
何言ってんのこの人?
みお「ねー、あおかいないと
こんなに元気
なくなっちゃうなんて」
イブキ「うっせぇ!
お前らまさかあおかに
言ってねぇーだろうな?」
みお、かのん「言ってませんよーだ」
イブキ「絶対言うなよ。
俺、次あおかが学校来たら
絶対に・・・」
みお「お? 告りますか???」
イブキ「うっせぇ!」
かのん「早く来るといいね」
みお「ねぇー!」
イブキが、私のこと好き?
え?
。・・・。・・・。・・・。・・・。
正直な話、うれしかった。
でも、まだ信じられない。
あれ?
みんなが集まってる。
なんの話だろ?
りさ「みんな集まってー!」
イブキ「みんな、
気づいてると思うんだけど、
最近あおかが来てないでしょ?」
また私の話?
ほのか「うん、1週間ぐらい
来てないよね・・・心配・・・」
ほのかちゃん。
あんましゃべったことないのに
心配してくれてる。
イブキ「だよな。先生、いつもなら
休みの理由を言うけど、言わないよね」
確かに。言ってないね。
なんで?
リュウト「確かに・・・言ってない。
なんで休んでんだ?」
イブキ「そう。
だから俺はすごく心配なんだ。
みんなもそうじゃない?
そこで、1回先生に
聞いてみたいと思うんだけど・・・
いいかな?」
聞きたい。
それに今、『心配』って・・・
みお「うん。いいと思う。
そうすべきだと思う。心配だし」
ありがとう、みお。
りさ「いいと思う人ー? 手、挙げて」
どうなんだろ。
りさ「全員一致ね。じゃあ、
学級代表の私が聞くよ」
え? りさちゃんが?
私、りさちゃんちょっと苦手・・・
なんだけど・・・
イブキ「いや、俺が」
りさ「だいじょうぶ。まかせて。
私も同じくらい心配だし、
それに、これだけ
かたくなに言わないんだから
イブキが聞いたら興味本位だと
思われちゃうかも」
りさちゃんまで・・・
ありがとう。
イブキ「そっか・・・確かに。
じゃあ、クラスの意見として
りさに任せる」
まって、よく考えて。
普通、透明人間になるなんて
ありえないよね?
もしかしてこれって、
私の夢?
だって、何もかも
上手くいきすぎじゃない?
おかしいよね・・・
そうだ! ニュース!
ニュース見てこよう!!
。・・・。・・・。・・・。・・・。
私は、街の電気屋に来た。
家だとテレビ点いてるのがバレたら
大変かもだから。
テレビ・・・テレビ・・・あった!
「・・・・・・ぇ、うそ・・・・・・」
現実だ。
日付は、私の最後の記憶から
ちょうど1週間。
ニュースは、知らない話題ばかり。
1週間前に騒がれていた
行方不明事件が解決していた。
見つかったらしい。
これは本当の世界だ。
私は、本当に透明人間になったの?
でもなぜか、本当に不思議だけど
私は、焦っていなかった。
明日知れるから。明日。
。・・・。・・・。・・・。・・・。
朝が来た。
先生「今日も藤田さんは休・・」
りさ「先生」
先生「どうしたんですか?
山腰さん」
りさ「単刀直入に聞きます。
なぜ藤田さんは1週間も
休んでいるんですか?」
先生「それは・・・言えません」
りさ「決して私たちは
興味本位で聞いていません。
クラスの大事な、大事な仲間のことを
心配しているんです。
昨日クラス全員、藤田さんのことが心配で
今日聞くことに決めたんです。
先生、教えていただけませんか?」
先生「・・・みなさん、心配なんですね・・・」
りさ「はい」
先生「みなさん。これは真剣な話です。
私はあなた達を信用して話します」
え? そんな重大なことなの?
先生、私が透明人間なの知ってるの?
先生「藤田さんは・・・
1週間前、交通事故に遭い、
今現在、意識不明の重体なんですっ・・・
うっ・・・」
・・・え?
意識不明の・・・重体?
事故・・・? 私が・・・?
イブキ「・・・、、
先生、病院はどこですか?!
どこですか?!」
先生「・・・ニコラ総合病院です」
私は・・・本当の私は・・・
そこにいるの・・・、?
イブキ「行ってきます・・・っ!」
先生「堀口さん!」
みお「行かしてあげてください・・・
っ・・・うっ・・・・・・」
私・・・死んじゃうの・・・?
やだよ。やだよ。
イブキ・・・待って・・・
おねがい・・・たすけて・・・
。・・・。・・・。・・・。・・・。
病室には、お父さんと
お母さんがいた。
痩せていた。
私もお父さんもお母さんも
目がすごく腫れていて
疲れ切っていた。
イブキ「あおかっ・・・!
あおか! 起きろよ!
お願いだよ・・・
まだ、行くなよ・・・!」
行きたくない。
私だって、行きたくないよ・・・!
お願い。神様お願い。
なんだってする。
どんな罰でも受け入れる。
だから、私を生かして下さい。
まだ死にたくない。
まだ生きたい。
まだ、まだ、まだ、生きたい・・・!!!
ピピピピピピピピ。
あっ・・・
私、死んじゃった。
私、死んだんだ。
私、もう人間になれないんだ。
医者「お力になれず申し訳ありませんっ、・・・」
父 母「っ・・・あおか・・・」
イブキ「うっ・・・ヴぁっ・・・
うヴぁぁぁぁあおかぁぁ・・・
あおか俺、お前のこと好きだったんだよぉ
大好きなんだよぉ
死ぬなよぉ
死ぬなよぉっっっつぉぉっ!!」
お願い神様。お願い!!!!
私を・・・ぉっ
私をぉっ
いきかえらせてください
おねがいします
おねがいします
おねがいします
おねがいしま
おねがいし
おねがい
おねが
おね
お
。・・・。・・・。・・・。・・・。
んん・・・
あれ?
ここは・・・
イブキ「あおか?! あおか!!
あおか!! あおか!!
起きた! 起きた!
あおか!! あおかが!」
父、母「あおか・・・?
あおかーーー!!!」
お父さん・・・お母さん・・・
「・・・みんな・・・」
私・・・・・・・・・
生き返ったの?
「・・・私、、、生き返ったの?」
イブキ「ははっ、あおからしい。
天然だな」
「いや、でも私!」
イブキ「生き返ったどころか、
死んでもいないでしょ?
よく生きてくれた。
ありがとう。ありがとう」
「・・・・・・え?
・・・・・・うん・・・
みんな、心配かけてごめんね」
え? どういうこと?
((あおかちゃんっ! 聞こえてる?))
「えっ?! 誰?!」
父「おいあおか、だいじょうぶか?
つかれてるよな。みんな帰るわ。
じゃあな」
「う、うんっ。ありがと」
((時間が戻ったの。
あおかちゃんの生きたいって気もちと
イブキくんのあおかちゃんへの
愛がすごくて))
「そ、そうなの・・・?
で、でも、ありがとう!!!」
((あおかちゃんとイブキくんの愛が
時間を動かしたんだよっ!
私はなーんにもしてないよっ))
「で、でもっ! ありがとうっ!
ところで、あなたは・・・」
((時の妖精。カンナだよ!
あ、私の存在は秘密だよ?))
「う、うん」
((イブキくんと上手くいくといいねっ。
じゃ、バイバーイ!))
「うっ、うん/// ありがとうー!!」
信じられないけど、
そういうことだったんだ・・・・・・
イブキ・・・・・・・・・
。・・・。・・・。・・・。・・・。
もう、帰っちゃったかな・・・?
コンコン。
「はーい」
イブキ「あおかっ」
「わっ」
イブキ「ありがとうっ、ありがとうっ、
生きててくれて、本当にありがとう」
「な、何? イブキらしくない」
イブキ「好きだ。お前が好きだーーーーー!」
「イ、イブキっ」
「私も、す、好きだよ?」
イブキ「これからはずっっと
一緒にいような!」
「うんっ」
世界中の人が私に気づく。
愛のおかげで。
END//
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。




























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