nicola

キーワード検索

初デートは水族館

CAST安藤 冶真安藤 冶真

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.15

桜子「うわ~?!
見て見てイルマっ!」





隣に座ってる彼女の桜子に
肩をちょんちょんと
突つかれる。





イルマ「んー? どれどれ?」





自分が読んでいた本のページに
しおりを挟んでソファに置き、
桜子が指差す先に目を向けた。





イルマ「・・・水族館?」





桜子「そう!
新しくできたんだって~?!」





桜子が見つけたのは
最近オープンしたばかりの
大型の水族館。





ショッピングモールも
隣接していて
大人も子供もみんなが楽しめる、
今大人気の観光スポットらしい。





イルマ「へえ?
こんなのが出来たんだね、
知らなかった」





桜子「楽しそう。
いいな! いいな!」





“いいな”と言いながら
僕をチラ見してくる。





・・・・うん、行きたいんだね。





イルマ「ここ、行きたい?」





桜子「え! 行きたい行きたい!
イルマ連れて行ってくれるの?」





イルマ「うん、いいよ。
今度の日曜日一緒に行こうか。
初デート」





桜子「初デート・・・・」





イルマ「僕たちまだ
行ってなかったでしょ?
それに、初デートは
桜子の行きたいところって
思ってたから」





桜子「イルマ・・・
わーん、うれしい!」





目をキラキラさせて大喜び。





こういうところがかわいくて
そんな姿を見て
こっちまで笑顔になる。













・゜°・。・:・゜°・。・:・゜°・・・:





そして、日曜日。





イルマ「遅いな・・・・大丈夫かな」





腕時計を見ると
待ち合わせの時間を
30分過ぎていた。





寝坊・・・?
道に迷った・・・?
うーん・・・





とりあえず探しに行こう、
と思った瞬間に、後ろの人と
ぶつかってしまった。





桜子「わっ! ごめんなさ・・・」





イルマ「あ、すいませ・・・」





互いに謝ろうと
顔を見合わせると。





イルマ「桜子?!」





桜子「あー! イルマ!
やっと見つけた・・・
人が多くて分からなかった・・・・
遅れてごめんなさい・・・」





イルマ「大丈夫だけど・・・」





目の前に現れた桜子を見て
顔を少し背ける。





桜子「イルマ? 怒ってる・・・?」





イルマ「怒ってはないよ。
ただその、服と髪・・・」





桜子「・・・・?? あ、変だよね!
デートだって言ったら
お母さんが張り切っちゃって・・・
やっぱり似合わないよね、
こんな大人っぽいの!」





・・・・そうじゃなくて、
今日の桜子は
尋常じゃないくらいかわいい、
と言いたい。





ピンクと白のワンピースに
髪はゆるく三つ編で、
普段と雰囲気が違うから
ドキッとしてまともに見れない。





イルマ「いや、・・・かわいすぎて
言葉が出なかったんだ、」





桜子「え、あ、ありがと・・・
ございます・・・」





ほめる側とほめられる側
照れくさくて、2人して
顔を真っ赤にさせる。





イルマ「・・・そろそろ行こっか」













・゜°・。・:・゜°・。・:・゜°・・・:





お互い、デートと意識してしまって
変にぎこちなくなっていたけど
水族館の中に入ったら。





桜子「イルカさんだ~?!」





桜子「うわあ、サメ大きいね!」





桜子「ペンギン、かわいい」





と無邪気にはしゃぐ桜子の姿を見たら
自然といつも通り楽しく過ごせた。





本人は、子どもぽいって思われるのが
あんまり好きじゃないみたいだけれど





僕はどっちかというと
にぎやかな子の方が好きだ。





そして桜子は落ちこんだ時も、
辛い時も悲しい時も、
いつも隣にいてくれた。





だから。たとえ僕の行動が
間違っているとしても、
それでも僕は、
彼女じゃないとダメなんだ。













・゜°・。・:・゜°・。・:・゜°・・・:





水族館を出て
隣りのショッピングモールを
ひと通り回り終わる頃には
夕方になっていた。





暗くなると危ないから
桜子を家まで送ることにした。





帰り道を歩いてる途中、





イルマ「桜子、今日は楽しかった?」





桜子「うん! すっごく楽しかったよ。
イルマとだったから余計にね」





イルマ「・・・桜子には敵わないな」





桜子「どうして?」





イルマ「いつも僕の喜ぶことを
言ってくれるから、かな?」





そう、彼女には敵わない。





なかなか言い出せない僕とは真逆で、
素直に真っ直ぐに気持ちをぶつけてくる。





桜子「あたしもイルマには
敵わないよ?」





イルマ「え、そう?」





桜子「うん。だって初デートは
あたしの行きたいところって
言ってくれたり、
今だってあたしの歩くペースに
合わせてくれたり。
そういう些細な気づかいが
あたしすっごくうれしいの。
今日だって1日ドキドキ
止まらなかったんだよ?
大好きなイルマと一緒にいれて」





イルマ「桜子・・・」





僕を見て、ニコッと笑う彼女。





やっぱり気づいていたんだね。





僕は男だから、女の子には
優しくしないとだし、
それが当たり前だから。





それにその相手が桜子だから、
よりいっそう大切にしたいという
感情が高まる。





桜子「イルマ、
送ってくれてありがとう」





イルマ「ううん、僕こそ楽しかった。
あ、そうだこれ」





桜子の家の前に着くと
ポケットから小さい箱を
取り出し差し出す。





桜子「え・・・これは?」





イルマ「開けてみて、」





少し驚いた顔をしながらも
ラッピングのリボンを
ほどいて箱を開ける。





桜子「・・・・わあ、きれい!」





箱の中から出てきたのは、ピンク色の
蝶の飾りがついたネックレス。





イルマ「初デートの記念のプレゼント。
気に入ってくれた?」





桜子「うん!!
・・・つけてくれる?」





イルマ「もちろん、後ろ向いて」





彼女を後ろに向かせ、
前からネックレスをかけると
首に回し、チェーンをはめる。





イルマ「できた、すごく似合うよ」





桜子「ほんと??
イルマ、ありがとう・・・
大事にする」





首元のネックレスを手で包み
今までにないぐらい
うれしそうにする彼女。





それに引き寄せられるかのように
僕は、そのまま彼女の頬に触れて
顔を上げさせ、自分の顔を近づけると





桜子「・・・、」





その様子に、悟ったのかのように
静かに目を閉じた。





イルマ「桜子・・・」





彼女の名前を一言呼ぶと
ゆっくり唇と唇を合わせる。





それはとても熱くて甘い
僕と桜子の初めてのキス。





桜子「イルマ・・・」





イルマ「・・・ん?」





桜子「・・・、
またデート、しようね?」





イルマ「うん、これからも
色んなところに行こうね」





唇を離すと、赤くなった顔を隠すように
ぎゅっと抱きしめ、
お互い特になにも言わず、
その日はさよならをした。





僕達は、まだまだ始まったばかりだ、





そう思いながら
僕は家に向かって
夜道を歩いて帰った。







*end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

Like

この物語に投票する

安藤 冶真が主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!