無愛想な君に。
作者:リンゴ
「私が君を守る」
これが私の冬、
雪が降った日に交わした
大事な約束。
*・。・:*・°*・。・:*・°*・。・
:*・°*・。・:*・°**:・・・
私は、お菓子作りが大好き。
もうすぐ冬だし、
お菓子作りの時期だぁ!!
真海「おはよ!」
?「おはよー! 真海」
この子達は、一軍女子たち。
私には少しハードルが高いグループだけど
派手目のメイクと短めのスカートで
ノリでいっつも笑ってれば
こんなのへっちゃら。
真海「あ! おはよう! ナツ」
ナツ「・・・・・」
無愛想なコイツは
古くからのつきあいのナツ。
私の好きな人です。
こうみえて、本当はやさしいの。
真海「今日も作ったよ! 食べて!」
ナツ「いらね」
私はグループの子達とナツに
いつもお菓子を作ってあげてるの!
真海「そっか。また明日も・・・!!!」
ナツ「いらね」
食べてくれるかな。
いつか・・・
・*。・ ナツside ・。*・
俺の隣にいるのは、真海。
真海は小学校のころひとりぼっちで
いじめられていた俺に、
「私が君を守る」といって
手を差し出してくれた人。
その時は、ちょうどこの時期で
雪が降ってたっけ。
いわゆる恩人。
コイツのおかげで俺は
今それなりに友達が出来ている。
でも、コイツは自分が苦しいことを
口に出さない。
ひとりで抱えこむのが得意。
苦しまぎれでもいつも笑う。
そんな君が、嫌いだ。
彼女は俺に断わられたからか
すぐ自分の席についた。
毎日「おかしー!」って、
つきまとってくる。
正直うんざり。
でも、真海はあきらめない。
あきらめが悪い。
女子A「ナツくん!
やっぱ真海が作ったのなんて
まずくて食べられないよねー!」
女子B「うちっちは仕方なくもらってるけど
正直いらねーw」
女子C「それ!
ウザイし、つきまとってくるし、
ヤダよね」
ナツ「そう・・・かもな」
字だけの絆は
一瞬にして壊れる。
・*。・ 真海side ・。*・
真海「おはよ!」
女子ABC「・・・・・」
なんか無視された・・・?
真海「みんな! お菓子作ったの!
食べない?」
A「・・・ねぇ、なんか聞こえた?」
B「空耳じゃね? こわー」
C「それよりさー・・・」
やっぱり、
はぶられちゃったかな・・・
なら・・・!!!
真海「ナツ! お菓子・・・」
ナツ「いらね」
ポロ、ポロ。
真海・ナツ「あ、雪だ」
真海「たしか私がナツを
イジメから助けたの、
この時期だったっけ」
ナツ「・・・・・」
真海「はいはい!
思い出したくなかったですかね!
ごめんなさい!」
ナツ「・・・・・」
分かってるよ。
私のお菓子なんて
誰も食べてくれないことなんて。
でも、君だけは
信じてもいいよね・・・?
教室から3人の声が聞こえる。
A「真海、ちょーウザ」
B「仲よくした過去
黒歴史なんだけどw」
C「てか、ナツくんに
ベタベタしすぎ!
調子のんなって!」
言い返したい。
けど、出来ない。
真海「もう1回頼んでみようかな」
・*。・ ナツside ・。*・
A「ナツくん、真海のこと
グループからはずしたから
ナツくんも気つかわないで
無視していいんだよ?」
B「そー!
ことごとくはぶられたよね」
C「マジざまぁ!
ウケるんだけどwww」
絆って、こんなたやすく
こわれるものなのか?
その前にこれって
最初から絆なんかじゃない。
真海・・・
A「この際だから言うけど、
私、ナツくんのこと好きなんだよねー!」
C「真海よりは
だいぶお買い得物件ー!」
ナツ「俺は真海の方が
ずっと好きだよ?」
A「は?」
B「何言ってんの? コイツ」
C「うわ! ないわー!」
ひとりぼっちになったっていい。
俺は真海に
恩返ししなきゃいけない。
今すぐに会いに行かなきゃ、
そう思った。
・*。・ 真海side ・。*・
?「真海!!!!!」
誰かからすっごい大きな声で呼ばれて
振り向くと、そこにはナツがいた。
真海「ナツ!?」
真海「あっ! そうそう!
もっかい言うけどお菓子食べて!」
ナツ「いらね。
そんなことよりお前・・・」
だよね。
期待した私がバカだった。
でも、あきらめられないんだ。
真海「食べてね。
私が太ってもいいの?w」
ナツ「・・・・・」
真海「食べてくれるの、君しかいないの」
涙がでそうだった。
泣かないって決めたのに。
カサッ。
ナツは袋を取って食べてくれた。
うれしくて思わず笑顔がこぼれた。
・*。・ ナツside ・。*・
真海「食べてくれるの、君しかいないの」
君は、泣かなかった。
強くてやさしい顔だった。
君はやさしいから
誰にも涙を見せないし、
弱音もはかない。
カサッ。
俺は袋を取って食べた。
美味かった。
その時真海が、本当の笑顔を
見せたような気がした。
僕は苦しくて
作り笑いをする君が嫌い。
だけど、本当の君の笑顔は、
君のやさしさは大好きだ。
ナツ「好きだ」
・*。・ 真海side ・。*・
ナツ「好きだ」
ナツからの突然の告白。
驚いちゃったけど、うれしかった。
真海「私も好きだよ!」
ありがとう。ナツ。
・*。・ 真海&ナツ ・。*・
ひとりぼっちなんて怖くない。
いつだって
どんな時だって
私には(俺には)
君がいてくれるから。
真海「またお菓子作ってくるね」
ナツ「いらね」
真海「無愛想な君へ」
ナツ「は?」
真海「なんでもなーい!w」
あの雪が降った日から
恋をしてたんだね。
*End*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。


























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