デートのキセキ

CAST川上莉人

作者：莉人LOVE

2025.10.26

おれは、川上りひと。

女子たちに囲まれるのに、あきた。

学校に行くと
いつも「おはよう!!」と
声のトーンをあげて
あいさつしてくる。

うれしいけど、
最近はつかれてきた。

恋愛なんて
めんどくさそうだな・・・と
前までは思っていた。

クルミ「おはよー、りひとくん！」

りひと「おはよ」

ソノマ「おはよ！」

りひと「おはよ」

ワカナ「おはよー！」

りひと「みんな、おはよ」

リリカ「りひとくん。
つかれてない？」

りひと「えっ？」

リリカ「みんなからあいさつされて、
大変じゃないかなって・・・」

りひと「まぁ、ちょっとね・・・
ありがとう」

リリカ「ううん！
もしなんか嫌なことあったら、
いつでも言ってね！」

りひと「あ・・・うん」

こういう女子、いるんだ。

それからリリカのことを
少し意識するようになった。

リリカ「りひとー！」

りひと「えっ？
呼びすてで呼んでくれた・・・?!」

リリカ「今度、遊びに行こうよ！」

りひと「何人くらいで？」

リリカ「２人で・・・//」

りひと「いいよ！　行こう」

・。・。・。・。・。・。・。・。

りひと「リリカと２人で
遊びに行けるなんて・・・！」

ユウリ「リリカってだれ？　彼女？」

りひと「好きな人」

ユウリ「なにそれ!!
わたしは、りひとが好きなのに」

りひと「ユウリは妹だろｗ」

ユウリ「まぁね。
・・・応援してるよ」

・。・。・。・。・。・。・。・。

りひと「おまたせ！」

リリカ「やっほー！」

りひと「服、めっちゃかわいい・・・」

リリカ「ほんとに？
ありがとう!!
お気に入りのスカートなの！」

りひと「おれもデニムのズボン、
新しくしてきた」

リリカ「めっちゃ似合ってる！」

りひと「やっぱり好きだわ・・・」

リリカ「え!?　なに、
もう１回言って！」

りひと「恥ずかしいんだけど・・・」

リリカ「いいから！　もう１回」

りひと「好き！」

リリカ「わたしも！
ずっと好きだった・・・」

りひと「手、つなご？」

リリカ「いいよっ」

最高の１日デートになりました！

＊ｅｎｄ＊