キミへの涙。
作者:いちごだいふく
俺は誓ったんだ。
あの日から。
涙は流さないって。
*。・ 1/15 ・。*
ダイジ「好きです!
つきあってください!」
ヒマリ「・・・はい。
お願いします!」
ダイジ「え!? ほんと!?
やったーーー!」
ヒマリ(笑)
彼女は頬を赤らめながら、笑った。
ダイジ「えっと・・・
じゃあ、またね!」
ヒマリ「うん!」
こんにちは!
松瀬ダイジです!
たった今、片想いしていた彼女、
国本ヒマリに告白して
OKもらいました!
これから、もっともっと
話せるようになるといいな・・・
この時、幸せの頂点にいた僕たちは、
このあと起こる悲劇のことを
知るよしはなかったんだ。
*。・ 1/21 放課後 ・。*
ダイジ「ヒマリ! 一緒に帰ろう!」
ヒマリ「うん!」
ヒマリとは、中学校で知り合い、
その時から恋をしていた。
たわいもない話をしながら
帰っていた。
*。・ 1/21 夜 ・。*
ヒマリから
電話がかかってきた。
夜遅くに
どうしたんだろう?
まあ、話せるからいっか!
そんなテンションで
電話に出た俺とは正反対の
テンションのヒマリ。
ダイジ「えっ!? どしたの?」
そのテンションの低さに
俺は驚いた。
ヒマリ「あのね・・・
大事な話があるの・・・」
ドキッとした。
別れ話?!
ダイジ「おう」
ヒマリ「私、あと生きられる時間が
2週間しかないんだ・・・」
ダイジ「うそ・・・だろ?!」
ヒマリ「あのね、
今日家に帰ったあと、
頭がすごく痛かったから、
病院に行ったの。
・・・そしたら病気が見つかって、
余命2週間だって」
電話の向こうからは、
泣くのをこらえている
ヒマリの声が聞こえた。
ダイジ「・・・・・」
ヒマリ「いくらなんでも
2週間って短すぎだよね」
ダイジ「ヒマリ・・・
これから使える時間
いっぱい使って、
ヒマリのしたいことしよ?
思い出いっぱい残そ?」
いつの間にか
ヒマリは泣いていた。
ダイジ「だいじょうぶ。
俺がずっとそばにいる」
ヒマリ「・・・ありがとう・・・
ダイジ」
俺は電話を切った瞬間、
こらえていた涙が
こぼれ落ちてきた。
その日は、夜遅くまで
目が腫れるまで、泣いた。
* ‐‐‐ * ‐‐‐ *
その日から、俺たちは
ヒマリのしたいこと全部やって、
俺たちの思い出も
たくさん作っていった。
* ‐‐‐ * ‐‐‐ *
その日はすぐに
やってきてしまった。
幸い、俺はヒマリのそばに
いれている。
俺たちは、最後になろう会話を
交わしていた。
ダイジ「ヒマリ・・・
今まで、大したことをやれなくて
ごめんな」
ヒマリ「・・・ううん。
・・・私こそ・・・ごめんね。
こんな病気になっちゃって」
ダイジ「ヒマリは悪くない」
ダイジ「・・・昨日の虹、
きれいだったな」
ヒマリ「うん」
ヒマリは笑った。
告白した日と同じような
輝く笑顔。
ヒマリ「・・・好きだよ。
大好きだよ!」
ダイジ「俺も。大好きだよ!」
ヒマリ「今までの毎日、
すごく楽しかった。
ダイジが私のわがまま
聞いてくれたり、
やさしくしてくれたり。
一緒にふざけあったり」
ヒマリ「・・・・・ずっと隣にいてくれて、
ありがとう・・・、ありがとう」
そして、彼女は目をつぶった。
一筋の涙を流しながら。
そして俺は、ヒマリの顔を
見ながら誓った。
もう涙は流さない。
*END*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。




























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