『第一歩』
作者:ゆっちん
僕は、輝之介。
ニコ学に通う中学2年生です。
?「てるくんーーー?」
おっと・・・
忘れてた。
コイツは、
幼なじみのクルミ。
クルミと出会って
もう13年目。
でも、今年からは
幼なじみでは
なくなろうと思う。
どういうことだって?
それは、僕がクルミに
恋してしまったってこと。
― 恋 ―
今は、休み時間。
体育係でクラスも同じ
僕とクルミは、
体育で使った物の
後片づけをしていた。
クルミ「てるくん。
これ、持って?」
輝之介「持てないの?」
クルミ「うん・・・」
輝之介「お前、チカラ、
ねーんだなww」
クルミ「ハァ?
そんなことないもん。
私だって、吹部で
重い楽器はこんでるもん」
輝之介「わかってるよーだ」
クルミ「あははははは」
輝之介「どうした?」
クルミ「ケンカするのも
何回目かなぁって思って・・・」
輝之介「毎日ケンカしてたもんねww」
クルミ「でも、ケンカ、楽しかったな」
輝之介「だね」
クルミ「なんか、最近、
てるくんといると
楽しいんだよね」
輝之介「えっ?」
クルミ「だーかーらー、
てるくんといると
楽しいって言ってんの」
輝之介「そうなの?!」
クルミ「えへへへ」(照れ笑い)
その時のクルミの
照れ笑いが可愛くって、
僕は、クルミを
好きになってしまった。
― 友達 ―
輝之介「なぁ、ヒナノ。
クルミってぼくのこと、
どう思ってると思う?」
僕は、クルミの親友の
「ヒナノ」に聞いてみた。
ヒナノ「しらない。
ってか、どうしたの輝之介。
なんかあった?」
輝之介「なんでもなーい」
ヒナノ「さては、クルミに
恋をしたなぁ?」
輝之介「・・・・・//」
ぼくはヒナノに
すべてを話した。
ヒナノ「そーゆうことね。
クルミにきいとくわ」
輝之介「よろしく」
― クルミの気持ち ―
ヒナノ「クルミ、一緒に帰ろ」
クルミ「いいけど・・・
どうしたの? 急に・・・」
ヒナノ「クルミと一緒に
よりたいところがあって」
クルミ「どこどこ?」
ヒナノ「ファミレス!」
クルミ「いきたーい」
クルミとヒナノは一緒に帰り、
ファミレスに寄った。
ヒナノ「クルミ、実は
聞きたいことがあって」
クルミ「なに?」
ヒナノ「クルミって、
輝之介のこと、どう思う?」
クルミ「いきなりどうしたの?ww」
ヒナノ「最近、
楽しそうだなって思って」
クルミ「てるくんね・・・
楽しい親友って思うよ?」
ヒナノ「好きとかじゃないの?」
クルミ「うーん・・・
好きっていうか
[好き]の1段階前かな・・・//」
ヒナノ「ってことは・・・
気になってるってこと?」
クルミ「うん・・・まあ」
ヒナノ「じゃあ、アリガト。
ホントはこれが聞きたかっただけ
なんだよね」
クルミ「えーーーー」
ヒナノ「帰るね――」
クルミ「え・・・
ま・・またね」
― 告白 ―
次の日、ヒナノは輝之介に
クルミが言っていたことを話した。
輝之介「えっ、まじで?」
ヒナノ「ウソつく理由がないっしょ」
輝之介「じゃあ、告るわ」
ヒナノ「えっ。が・・・がんばれ」
輝之介はクルミを探しに
廊下に出た。
すると、すぐそこにクルミがいた。
輝之介「クルミ!
ちょっと話、いい?」
クルミ「あ、てるくんみっけ。
私も探してたんだよね」
輝之介(ドキドキ)
輝之介「じゃあ、
いつもの場所、いこっか」
クルミ「うん」
輝之介(カワイイ)
輝之介たちはいつもの場所
(体育館裏)へ向かった。
**-・.・***・.・-**
輝之介「なぁ、クルミ・・・」
クルミ「どーした?」
輝之介「えーっと」
クルミ「てるくん、実は・・・」
『ドンッ』←壁ドン
輝之介「クルミ、好きだ!」
クルミ「て・・・てるくん」
輝之介「付き合ってください///」
クルミ「お願いします///
実は、前から好きで、
今日、告ろうかと思ってたの」
輝之介「えっ?」
クルミ「同じだね//」(ニコッ)
輝之介「そうだね。
あっ、ちょっと
用事、あるから、教室に帰るね」
クルミ「うん。
今日、一緒に帰ろ」
(照れ笑い)
輝之介「いいよ! あと・・・・」
クルミ「あと?」
輝之介「その照れ笑い、
可愛いよ?」
(すれ違いざまに小声で)
クルミ(照)
輝之介「だから、それ、
僕にしか、見せんなよ」
クルミ「うん」
― ヒナノの気持ち ―
ヒナノ「ふーん・・・
うまくいったんだ・・・」
輝之介「ヒナノ?
どうしたの?」
ヒナノ「ヒナノだって、
好きだったのになぁ」
輝之介「えっと・・・」
ヒナノ「まぁ、もういいけどね。
リョウがいるから」
輝之介「だよねww だって、
ヒナノはリョウの彼女でしょ?」
ヒナノ「そうだよ。
でも、覚えといて!
ヒナノは、6年生のころ、
輝之介が好きだったんだから」
輝之介「・・・・・・・・・・・・・」
― 大好きな・・・ひと ―
あれから1か月。
僕とクルミは
デートの約束をした。
今日は、その日。
クルミと僕の
初デートの記念日。
輝之介(おせーなぁ)
クルミ「おまたせー。待った?」
輝之介「おっせー・・・」
クルミ「?」
輝之介「可愛い・・・」
クルミ「えへへ」
輝之介「じゃ、いこっか。
あ・・・あと・・・
ずっと一緒に居ような」
クルミ「うん
絶対絶対ぜーったいだよ」
輝之介「じゃあ、記念日の第一歩ね。
はい、手//」
クルミ「いいよ」
(手をつなぐ)
輝之介「せーのーで・・・・・・・・・だよ」
クルミ「わかってるってww」
輝之介「じゃ・・・」
輝之介&クルミ「せーのーでー」
『タンッ』←はじめの一歩の音
こうして踏み出した『第一歩』
この『一歩』を
僕らは絶対に忘れない。
大好きな人との第一歩を・・・
~happy end~
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
小澤 輝之介
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