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運命のストラップ

CAST竹内琉斗竹内琉斗

作者:JSB☆OMI☆LOVE

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.26

これは、俺と
ある女の子の話・・・・







*********





出会いは、桜が散りはじめた
時期のことだった。





――――あの日初めて見た女の子。





――――他の女子とはちょっとだけ違って、
やさしくて、明るくて、面白くて・・・





――――でも、もうひとつ違いがある。





――――いつも車椅子に座って、
遊ぶ時もしゃべる時も・・・





あっ、ごめん! 紹介遅れたね!
俺の名前は、竹内リュウト!
ニコラ学園高校に通ってる。





さっき話した女の子って言うのは、
同じ高校に通ってる、同クラ1年の
十文字ひなのって言うんだ。





中学2年の時、交通事故にあって
両足が全く動かなくなってしまった。





でも、他の女子と変わらなく過ごしている。
そんなところに惚れたんだ。





人一倍努力して、がんばり屋なんだ。













・*。・ 学校 ・。*・





リュウト「はあ・・・眠い・・・」





今日は寝坊して、遅刻ギリギリの
駆けこみ登校。





おかげで髪も寝グセでハネハネ、
シャツのボタンもテキトーで
合ってるかも分からない。





リュウト「おはよー・・・」





ハルト「お前どーした笑
テンション低いけど」





こいつは俺の親友の今井ハルト、
おかしいほどフレンドリーで
たまについていけない・・・





ハルト「まあ、お前のことだから
どうせ寝坊だろ?笑」





リュウト「・・・当たり、当たり」





でも、ひなのの姿はない。





車椅子だと準備に
時間がかかるんだってさ。





30分くらい遅れて来る。













**-・.・***・.・-**





授業中・・・





そろそろひなのの来る時間・・・
そう思うと、





「おっはよーー!」
と、大きな声が聞こえる。





みんなは、
「おはよ!」
「ひなの、朝から元気だね!」
と、いつもの声。





実は初めて言うけど、
席は俺の隣で
けっこう話すんだよね笑





今日も。





ひなの「おはよっ、リュウト!」





リュウト「おはよ」





お決まりの会話。





ひなの「っぷ!
てか、リュウト、髪はねすぎ?
ボタンかけ間違えてるし!」





リュウト「しょーがねーだろー」





ひなの「まあいつものことか、
また遅刻したんでしょっ」





リュウト「うわ! ばれたー。
女はこえーよ・・・」





ひなの「それ、どーゆー意味よ!」





ひなのと話してると、すげー楽しい。





でもひなのは、俺のこと
友達にしか思ってない・・・













・*。・ ひなの ・。*・





楽しいなー、
リュウトと話してると・・・





でも・・・
車椅子に乗ってるウチを
リュウトはどう思っているのだろう・・・













**-・.・***・.・-**





放課後・・・・・・





ひなの「今日は7時からリハビリか・・・」





今までがんばってやってきたけど、
みんなと遊びたい、
普通に生活したい・・・













・*。・ リュウト ・。*・





今日は、ひまだな・・・





ハルキも予定あるって言ってるし、
誰か誘おっかな・・・





あっ! ひなの・・・
でも、、、誘おう!





リュウト「ひなの!
今日予定って・・・ある?」





ひなの「7時からリハビリで、
それまで何もないよっ!」





リュウト「マジ!
それまで遊び行かね?」





ひなの「うれしい!
でも・・・うち車椅子だよ?」





リュウト「・・・何言ってんだよ、
俺が行きたいから行くんだよ」





俺、何言ってんだー。
これじゃ、俺がひなのと
出かけたいみたいじゃねーかよ!





ひなの「ありがとう! 行こ行こ!」













**-・.・***・.・-**





ゲーセン・・・・・・





なんやかんやで
ゲーセンにきてしまった・・・





ひなの「・・・あっ! あれかわいい!」





ひなのが指差した方を
見てみると、





かわいいクマのストラップ、
ペアでつけられるヤツだ・・・





ひなの「ほしーなー!」





リュウト「やってみる?」





ひなのが欲しいなら
やってみる価値あるし。





ひなの「いーの!?」





リュウト「チャンスは3回、
取れなかったら明日!」





ひなの「うんっ、やろー!」





1回目。





リュウト「もうちょい左じゃね?」





ひなの「いや! ここでいーの!」





と言い合いながら笑っていると、
引っかかったけど、落ちた。





リュウト&ひなの「「おしーい!」」





2回目。





2回目は全然ダメで
動きもしなかった。





3回目。





・・・でもこれに失敗すれば
明日も会える・・・













・*。・ ひなの ・。*・





次で取れるか・・・な。





でもな、明日もリュウトと
会いたい。





あのストラップだって、
ホントはリュウトとおソロで
つけようとしたんだよ・・・





どうしよう・・・





ひなの「リュッ・・・っつ!」





突然、右足に激痛が走った。





リュウト「おい! ひなの!
どーしたんだよ!
だいじょうぶか!?」





ひなの「痛い、痛い!」













・*。・ 病院 リュウト ・。*・





救急車に乗せられたあと
ひなのの意識はなかった。





病院の待合室でひたすら待った。





医者が部屋を出たり入ったり・・・





ひなのの今の様子が
どれだけ大変か分かる。













・・・・・・何時間待ったのだろう・・・





医師に、ひなのの病室へ
案内された。





たくさんの器械に繋がられた
ひなのの姿があった。





医師「これからどんなことになっても
おかしくありません。
覚悟しておいて下さい」





ウソだろ・・・





ひなの、俺たち今日まで
楽しく笑ってきたじゃん。





ひなのとの記憶がふと宿る。





あのストラップ・・・
ひなのに、あげなきゃ。





俺はダッシュで、さっき行った
ゲーセンに行った。





ストラップの台の前に立った。





実は・・・クレーンゲームが
大の苦手なんだ・・・





でも、ひなのとの思い出・・・
無くす訳には行かない!





中々取れない・・・
これで最後にしよう・・・





慎重に慎重に・・・





・・・・・・・・取れた!!!!!!!





驚きを抑え、ストラップを持って
病院に急いだ。





ひなのの病室に入った・・・・・・





俺はストラップを
「ポト」っと落とした。





ひなのの両親、親族、
医師、看護師。





全員が目を閉じたひなのの方を見て、
悲しい表情、泣いている人もいる。





・・・・・・4月14日・・・
午後5時47分・・・





ひなのは息を引き取った。





俺はただひなの・・・と
・・・一緒にいたかっただけなのに・・・





医師「麻痺してる両足の神経が
突然炎症を起こして、
それが脳に伝わってきたのでしょう」





信じられないまま
時間と時は過ぎた。













・*。・ 1年後 ・。*・





ひなのとの思いは
まだまだ続いている。





まだ俺はあの日のことを
忘れられない・・・





・・・ストラップは、
ひなのの棺の中に入れた。





後から知った、





あのストラップには
ふたりを結ばせるって言う
意味があったんだ。





だから、ひなのと俺は
ずっと繋がっている。





たとえそばにいなくても
思いだけは届いている。





俺の中でひなのは
世界一愛してる彼女だから。







*END*・・・・・

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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