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一途人たち

CAST竹内琉斗竹内琉斗

作者:Mmm

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.03.28

俺、竹内りゅうと。
ずっと好きな人がいる。







・*。・ 3月、卒業式 ・。*・





「堀口先輩、
ずっと好きでした!
つきあってください」





愛おしき彼女の名は、
大月ミク。





「・・・ごめん、ミクちゃん」





(ミクちゃああああんっ)





うつむいて泣くミクちゃんに、
校舎の陰から心の中で叫ぶ。





(俺がついているから、泣くなっ!)





(ずっと好きです!)





もちろん、
本当には言えない。





なんせ、俺はミクちゃんから
ただでさえ
キモがられているのだから・・・











・*。・ 新学年、7月 ・。*・





(どうしたものか・・・)





俺のもっぱらの悩みは
ずばり、ミクちゃんから
笑顔が消えたことだった。





「ミク、まだ堀口先輩のこと好きなの?」





「いぶき・・・
だって、どうしても
忘れられなくて」





「でも、もう堀口先輩、
とっくに卒業して高校生だよ?」





(うらやましき、
堀口先輩め・・・)





俺は、いつも通り
参考書を読んでいるふりをして
ミクちゃんとその友達、
相沢いぶきの会話を盗み聞きする。





(・・・仕方ない、
悔しいが、どうにか手を打とう)











・*。・ 休み時間 ・。*・





「ちょいちょい、相沢いぶき」





こっそりと相沢いぶきに手招きすると、
彼女はものすごく警戒してやってきた。





「なにか?」





「安心してくれ、俺の話題は
ミクちゃんがらみだけだから」





「いや、それが
信用ならないんだけど」





(・・・・・・・)





(ま、まぁいい)





俺は気を取り直して口を開く。





「単刀直入に言おう。
堀口先輩の現在地を特定した!」





俺のドヤ顔に
相沢は少し引いたようだった。





「ごほん、つまりだ、
ミクちゃんが堀口先輩に
会いたいんじゃないかと思ってな、
バイト先を調べた」





「・・・どゆこと?」





「どうやら、夏休みに入ったら
短期バイトしようとしているらしい」





「へー、って、
なんであんたがそんなこと
知ってんのよ?」





「細かいことはいい、
とにかくミクちゃんに
よろしく頼んだぞ!」





俺は、相沢に堀口先輩の
バイト先のカフェと、
シフト時間についてのメモを渡した。











・*。・ 放課後 ・。*・





「・・・とか、竹内が言っててさー」





「このカフェに行けば
先輩とまた会える・・・!」





「・・・行くの?
だって、・・・
ミク、フラれたんでしょ?
卒業してからは
連絡も取ってないって言ってたし・・・」





「でも、私、もう1回会って、
気もちに決着つけたいから」





(俺が応援してるからなっ!)





物陰でひとり俺は
熱く拳を握る。











・*。・ 数週間後、夏休み突入 ・。*・





「ミクちゃん、来るかな・・・」





俺は、堀口先輩のバイト先の
カフェあたりをうろついて、
ミクちゃんが来るのを待っていた。





(失恋相手と会うんだ・・・
きっと不安になっているミクちゃんを
励まさなくてどうする!)





「・・・って、暑いな・・・」





俺は、冷たいものをゲットしに
コンビニへ入った。











・*。・ 数分後 ・。*・





「アイス、ゲット~」





その時ミクちゃんが
カフェの方に歩いているのをみて、
カフェへと向かう。











・*。・ カフェの中 ・。*・





店内は、ちらほらと学生もいた。





「! 先輩」





ミクちゃんは、すぐに
堀口先輩を見つけた。





でも、近寄る前に、





「堀口が働いてるって聞いて
来ちゃった~」





明らかに高校生の、
垢抜けた女子が堀口に話しかけた。





「おっ、ゆの!
えっ、なんで!?」





「なーに、
彼女来たら困る?」





「そんなはずないだろ!
まじ会えてうれしい」





「・・・あ・・・彼女・・・」





「ミクちゃん!」





くしゃりと、ショックで
ミクちゃんの顔が歪んだ。





カフェの窓から事のしだいを
のぞいてた俺は、





カフェから飛び出した彼女を
あわてて追いかける。





「ミクちゃ~ん!
俺の励ましを聞いてくれ~!」





あわてて走って、走って、
・・・こけた。





それも、





「あっ」





こけた俺の手から離れて
宙を飛んだアイスは・・・





あろうことか、ちょうど
振り返ったミクちゃんの服に
べっとりとついた・・・





「最っ低!!!」





ミクちゃんはそう吐き捨て、
泣きながら走り去っていった。





俺は、あまりに現実を
信じられなくて、、・・・





・・・・・・・思考を放棄し
立ち尽くした・・・・・・・・・











・*。・ 翌日、部活登校 ・。*・





「・・・竹内くん、話って何?」





「・・・ミクちゃん、
昨日は、本当にごめん」





俺は、封筒を差し出す。





「俺の有り金すべてが入っている。
クリーニング代と・・・
あと、いろいろ迷惑料」





(全部、全部、
俺の独りよがりだった)





(ミクちゃんの笑顔を
取り戻せると思って
堀口先輩のバイト先を探して、)





堀口先輩の彼女が浮かぶ。





(もっと、傷つけて)





(ミクちゃんを励まそうとして、)





(アイスかけちゃって、泣かして・・・)





「・・・ごめん、
ほんとうに、何もかも」





(こんな俺の、全てが嫌いだ)





こみ上げて来た涙を隠すために





俺はそう言うなりその場を離れた。











・*。・ 昇降口 ・。*・





「ひっく、ひっく、」





「もー、泣いてるんだから。
どうせ、ミクがらみでしょ」





「! 相沢」





相沢いぶきが急に現れ、
俺はあわてて涙を拭いて隠した。





「ミクは、竹内くんのこと迷惑だって
前から言ってたけどね、」





「・・・自分でも、そう思うよ」





「でもさ、」





相沢は一瞬、少し
ためらったそぶりを見せた。





「あんたのその一生懸命で
一途なところ」





「私は好きなんだけどな」





(・・・!?????!?!?)





頭がついていかず、
馬鹿みたいにあんぐりと
口を開けてしまった。





「あははは、
顔赤くなってんの」





心音がうるさい。





(そんな・・・うそだろ!?)





相沢がいつになくかわいく見え、
俺は動揺する。





彼女ははにかみ、言った。





「ずっと好きです」







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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