ヒーロー失格

CAST久野 渚夏久野 渚夏

作者:ひまひまルンルン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.05.09

「ナツ君なんか、嫌い・・・」





俺・・・
ヒーロー失格だ・・・









★★★★★★★★★★★★★★★★★





1ヶ月前・・・





ナツ「ヤバい、遅刻!!」





自己紹介、
遅れやしたー!





俺、久野ナツ!
高1の健全な男子です笑





芸能事務所に
所属してて、





今は、ドラマ「ゴールド」の
主役やってます!!





実は、その事務所には
秘密があって・・・





って、そんなことより
遅刻するぅ~。















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~学校~





ユアン「はよー、ギリギリ!!」





ナツ「はよー、間に合った!!」





こいつは、西ユアン。
親友っていうヤツ。





顔は、モデル級にカッケーけど、
普通の庶民。





女子「ナツくぅ~ん、おはよぅ」





ナツ「おはよう。
君たち、今日も可愛いね」





女子「キャー」





ダッタッダッタッ・・・





ふぅ・・・
女子行った・・・





ユアン「おまえも、たいへんだな」





ナツ「まぁな」





今、ナルシと思ったヒト!!
誤解しないでください!汗





さっきいいかけた
事務所の秘密・・・





それは・・・





「私生活もリア充である」
という決まりが、あること。





はぁ!? と思ったヒトも
いるでしょう!!





これはね、
うちの事務所の社長が
決めたもので、





私生活までもが、
みんなのあこがれであることが
大切であるらしい・・・





それが仕事でも、
出るんだと。





意味わかんないけどな笑





それで、監視カメラまで
学校につけさせたんだぜ。





ちょっと油断すると
「ヒーロー失格ポイント」
ってのがたまって、





5ポイントたまると
事務所やめなきゃ
いけなくなるんだ・・・





今、俺、3ポイント
たまってるからヤバい。





ユアン「おまえ、モテるけど、
あいつだけ、おまえに冷たいよな~」





ナツ「うん・・・」





あいつってのは、
星乃アンナのこと。





なぜか俺にだけ、
すごく冷たくしてきて、





しゃべりかけるだけで、
にらんでくるんだ・・・





せっかく可愛いけど、
美人すぎて、
女子に避けられている。





あと、俺は、アンナが好き・・・





入学式に、一目惚れした。





だから、冷たくされるのも
結構傷つく・・・





このことは、
ユアンにも、言ってない。





ユアン「あっ、先生来た」





ナツ「席つこうぜ」















★★★★★★★★★★★★★★★★★





~放課後~





今日は、「ゴールド」の撮影!!





実は、このドラマ、
キスシーンが多いんだ・・・





本命がいる俺には、
結構キツイ・・・





ちなみに、相手役は、
有坂コハナさん。





「よーい、カット!!」





ナツ「愛してる・・・
かなこ・・・」





コハナ「えっ・・・
んんん・・・」





キスシーン・・・





「カット!!
お疲れさまでした!」















★★★★★★★★★★★★★★★★★





~帰り道~





ふぅ、疲れた・・・





って・・・
あれ、アンナだっ!!





学校みたいに
監視カメラついてないし、
アピールしまくろ!!





ナツ「あーんな?」





アンナ「ギャッ!!」





ナツ「あのさ・・・」





えぇい!!
コクっちゃえ!!





ナツ「好きです!
付き合って下さい!!」





あー、いっちゃった!!





自信ない、自信ない、
自信ない・・・





アンナ「・・・・・・」





返事、ないな・・・
終わったかも・・・
俺の恋・・・





アンナ「ズズ・・・」





えっ?
鼻をすする音?





見上げて見ると・・・
アンナ、泣いてる!?





ナツ「ゴメン・・・
そんなに俺のこと、
嫌いだった?」





アンナは、
首を横にふった。





アンナ「違うの・・・
ヒクッ・・・」





ナツ「じゃあ、どうして・・・」





アンナ「うれしくて・・・」





えっ!?





アンナ「あのね・・・
今まで、冷たくしてゴメン・・・
私も、好き・・・
入学式からずっと・・・」





ナツ「へっ?」





アンナ「でも、ゴールドのキスシーン・・・
すごくイヤでしょうがなくて・・・
女優のコハナちゃんと、
本当に愛し合ってるみたいで・・・」





そうだったのか・・・





ヤバい・・・
超うれしい・・・





ギュッ・・・





アンナ「えっ!?」





ナツ「有坂さんとは
なーんにもないから。
俺は、アンナ一筋だから」





Chu・・・





目をあけると、
そこには、頬を真っ赤に染めた
アンナがいた・・・





アンナ「ばーか・・・」





ナツ「なにおぅ」





チュッ





ア、アンナから
キ、キスされた!!





アンナ「お返しだっ」





ナツ「俺だって・・・」





俺達は無邪気に、
何度も何度も、キスをした・・・















★★★★★★★★★★★★★★★★★





~次の日~





噂は、早いもので・・・





俺達は、学校で有名な
カップルになった。





最近は、
避けられていたアンナも、





最近は女子と、
うまくいってるようだ。





本当は、
優しい性格だもんな。





ユアン「ナツぃ~。
アンナのこと、好きだったんなら
言ってくれよぉ泣」





ナツ「ゴメンゴメン!!
これからは、何でもいう!」





俺は、よく撮影が入るから、
あまりアンナと一緒に
いられなかったけど、





それでも、アンナは、
ニコニコと、
俺の隣にいてくれた・・・





こんな幸せが、
いつまでも続けば、
よかったのに・・・















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~アンナ~





私、星乃アンナ、
高1です!





大好きな彼氏、ナツ君は
俳優やってて、
なかなか会えないけど・・・





今日はなんと、
初デート!!





お休みが
できたみたいで、





「いっぱいイチャイチャ出来るな 照」
って!!照





私、照れちゃって、
すねたフリしてたけど、





本当は、すごく
うれしかったんだ。





準備は、バッチリ!! って、
もう、こんな時間!?





急げ~!!















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~待ち合わせ場所~





あっ!!
いたいた!!





アンナ「ナツく・・・」





えっ・・・
嘘だよね・・・





うん・・・
ナツ君に限って・・・





えっ・・・?





そこにはナツ君と、
コハナちゃんが、
キスしている姿が、あった・・・















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~ナツ~





あー、
アンナまだかな~?





俺達の初デート。





コハナ「あれー?
ナツ君じゃなぁい?」





ん? と振り返ると、
そこには、有坂さんが
真っ赤な顔をして、
こっちを見ていた。





・・・酔ってる・・・?





ナツ「有坂さん・・・
飲んだ・・・?」





コハナ「やーだ?
ちょっとだけよぉ~?」





ふらっと有坂さんが、
ふらついた。





ナツ「ちょっ・・・
危な・・・」





チュッ





えっ!?
ちょっと、何して・・・





コハナ「引っ掛かったな~?」





ナツ「何してんですか!?」





ふっとして横を見ると、
アンナが立ってた・・・





ボロボロと、泣きながら・・・





ナツ「違うんだ、アンナ!!」





アンナ「ナツ君なんか、嫌い・・・」





ダッタッダッタッ・・・





俺、ヒーロー失格だ・・・





ナツ「有坂さん、
待ってて下さい!」





・・・・・・





ナツ「待ってて、アンナ!!」





アンナ「ついてこないで」





・・・・・・





アンナ・・・?





ナツ「やっぱり本当に
愛し合ってたんじゃない!!
コハナちゃんと・・・
ひどいよ・・・
私はこんなに、ナツ君のこと、
好きなのに・・・」





ナツ「違うんだ、アンナ!」





アンナ「でも、仕方ないか・・・
ナツ君がコハナちゃんのこと
好きだったんなら、
私、あきらめる・・・
さよなら・・・ナツ君・・・」





ダッタッダッタッ・・・





ナツ「アンナ・・・」





追いかけようとしたのに、
足がガタガタ震えて
動かない・・・





好きな子を、
あんなに泣かせておいて、
追いかけられないなんて、





俺って、本当に
ヒーロー失格だ・・・















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~翌朝~





昨日は、有坂さんを
家に送って、帰った。





どうすればいいか考えたが、
アンナの顔が、浮かんできて
全然寝られなかった。





う~、しゃーない!!





きちっと、アンナに謝って、
誤解をとこう!!





俺っ、ファイト!!















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~学校~





ナツ「アンナ・・・昨日は・・・」





アンナ「ハルハー、
昨日のテレビさぁ・・・」





うぅ~、
避けられた・・・





はぁ・・・





ユアン「ナツ? どうした?」





ナツ「いや・・・
何でもない・・・」





ユアン「何でもなくないだろ?
これからは、何でもいうって
いったじゃん? いってみろよ」





うぅ・・・
ユアン・・・





ナツ「ユアン~泣」





俺は全部、
ユアンに話した。





アンナのことも
コハナのことも・・・





ユアン「そっか・・・あのさ・・・
俺も言ってなかったことあんだけど・・・
実は、有坂さんと・・・
コハナと、いとこなんだ・・・」





えっ・・・





ナツ「えーーーーーーーーーー!!!!!??????」





ユアン「笑
それで、提案あんだけど・・・」















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~コハナの家~





ピンポーン。





コハナ「はーい」





ガチャ





コハナ「あれ? ユアンにナツ君?
てか、2人知り合い!?
どうしたの?」





覚えてないのかよ・・・





ユアン「コハナ、覚えてないの?
こないだのこと・・・」





コハナ「えっ?」





俺は有坂さんに、
こないだのことを話した。





すると・・・
有坂さんは・・・





コハナ「え!?
私がそんなこと・・・?!」





そして、
土下座しながら・・・





コハナ「ごめんなさい!!
ほんと、覚えてない! ・・・
私のせいで、2人の仲が・・・」





土下座までされたら、
ビビるって・・・





ナツ「いいんです、いいんです!!
それでお願いしたいことが・・・」





その後、
ユアンの提案を話した。





有坂さんは、
驚いた顔をしたあと、
いった。





コハナ「わかったわ」















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~アンナ~





はぁ・・・
もう、あのデートから、
3週間か・・・





あの時は、
「嫌い」とか、
「あきらめる」とか、





心にもないことを
いっちゃったなぁ・・・





今日はユアン君に
この前の待ち合わせ場所に
呼ばれてる。





なんだろう・・・





あの場所、
行きたくないな・・・















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





~待ち合わせ場所~





遅いなぁ、
ユアン君・・・





チュッ・・・
クチュ・・・





なんの音・・・?





ナツ君と、コハナちゃんが、
キスしてる・・・?





やだ、やだ、やだ、やだ、
やだ、やだ、やだ、やだやだ・・・





アンナ「やめて!!」





アンナ「私のナツ君に、
手ぇ出さないで・・・
ヒクッヒクッ・・・うわーん泣」





その時、ナツ君の顔が
近づいてきた・・・





チュッ





え・・・





ナツ「ごめん・・・アンナ・・・
今のは芝居。
有坂さんに、協力してもらって・・・」





コハナ「ごめんね、アンナちゃん・・・
あの時、私、酔ってて、
ナツ君に変なことしちゃって・・・
本当にごめんなさい!!」





そうだったのか・・・





ナツ「こんなきたない方法で、
アンナ呼び出して、ごめんね・・・」





アンナ「・・・・・」





ナツ「アンナ・・・?」





アンナ「よかった・・・
・・・よかったよ~、うえーん泣」















★★★★★★★★★★★★★★★★★





~ナツ~





アンナ「よかったよ~、うえーん泣」





ごめんな、アンナ・・・





ギュッ





ナツ「大好きだよ、アンナ」





アンナ「私の方が、好きだもん・・・
ヒクッ」





ナツ「はぁ?
俺の方が好きだし」





ユアンと、有坂さんは、
顔を見合わせ、笑った。















★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★





無事、仲直りでき、
ゴールドも最終回を
終えました!!





そして、なんと!!





アンナがスカウトされ、
今は2人で、「love」の
w主演やってるんだ!!





もぅ、幸せハッピー!





ユアン、有坂さん、
サンキュー!!







※有坂さんは、
未成年ではありません!!



**end**

─ ニコ学名作リバイバル ─
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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