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勘違いの誕生日

CASTしゅりしゅり

作者:madoka

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.23

登校して教室に入ると、
教室内の空気が揺れた。





みんなこっちを見て
クスクス笑ってる。





なんだろう・・・
そう思って机を見ると・・・
・・・ない。
私の机が、ない。





「えっ・・・」





あっ、ごめんなさい。
私は、しゅり。
昨日までみんな普通だったのに・・・
どうしちゃったの・・・?
私、何かしたかな・・・





?「しゅり、どうした?」





しゅり「あっ、リュウト・・・」





竹内リュウト。私の幼なじみ。
私はリュウトのこと好きなんだけど・・・
私のことを好きになってくれるはずない。





しゅり「私の、つ、机が・・・」





リュウト「机? 何されたんだよ?
・・・って・・・」





リュウトも、私の机がある方を見た。





リュウト「おい。誰だよ、
しゅりの机どかしたやつ」





?「え~、しゅりちゃんの
机ならそこにあるじゃ~ん!
リュウトくんもしゅりちゃんも
見えてないのぉ?」





そう言ったのは、小林リリアちゃん。
アイドル活動をしているとかいう
うわさがある。





昨日まで仲よかったのに・・・
なんでだろう・・・





リリア「リュウトくん、
しゅりちゃんなんか放っておいて
リリアとおしゃべりしよ~?」





そう言ってリュウトの服を
引っ張るリリアちゃん。





そう。リリアちゃんは
リュウトのことが好きっていうのが
バレバレ。





しかも、リュウトも
リリアちゃんのことが好きだと思う。





リュウト「おい、ちょっと・・・
俺は、しゅりの・・・」





しゅり「いいよ。
私は放っておいて!」





リュウト「しゅり!
ちょっと待てよ!」





私は廊下に飛び出した。
途中で先生とすれ違った。





先生「おい、もう始まるぞ!
どこに行くんだ!」





しゅり「ごめんなさいっ・・・!」





そのまま保健室に逃げこむ。





しゅり「失礼、します・・・」





保健室の先生「あら、しゅりさん。
どうしたの?」





そう、保健室の先生は
なんでもやさしく聞いてくれて、
チャイムが鳴ってもいさせてくれるんだ。





ときどき保健室で話を聞いてもらうから、
顔を覚えられたの。





しゅり「私の机が、なくなってて・・・」





保健室の先生「しゅりさんの机?
それなら朝早くに竹内さんが
ここに持ってきたわよ?」





しゅり「え・・・? リュウトが・・・?」





保健室の先生「ええ。
『どうしたの? 誰の机?』って聞いたら、
『しゅりの机です。
ここに置いとかせてください』
って言って出ていったけど・・・」





しゅり「私の机、今どこにありますか?」





保健室の先生「しゅりさんが来る少し前に、
竹内さんが取りに来たけど・・・
『ありがとうございました。助かりました。』
って・・・」





リュウトが?
リリアちゃんに教室の中に連れて行かれた
リュウトが?





そっか。そういうことか。
リュウトが私のこと嫌いだったんだ。





だからいじめたかったのかな・・・
幼なじみで、ずっと一緒にいたのに・・・





保健室の先生「あ、でも竹内さんから
これを預かったわよ?
しゅりさんが来たら渡してって」





しゅり「紙・・・?
手紙、ですか?」





保健室の先生「それは、分からないけど・・・
読んだほうがいいんじゃないかしら」





おそるおそる開くと・・・





──────────────────────
────

しゅりへ
ごめん。勘違いしないでほしい。
これを読んでるなら、保健室にいるんだよね?
教室に戻ってきて。
俺がいうのもおかしいけど、戻ってきてください。
お願いします。
              リュウト

──────────────────────





リュウト・・・?
何がしたいんだろう・・・
でも、リュウトのお願いだから・・・





しゅり「先生、ありがとうございました。
私、戻ります」





保健室の先生「そう・・・?
だいじょうぶ・・・?
まだここにいてもいいのよ?」





しゅり「いえ、だいじょうぶです」





保健室の先生「ならいいけど・・・
戻ってきてもいいからね」





しゅり「ありがとうございます!」





保健室を出て廊下を走る。





もう授業が始まっているからか、
廊下には誰もいない。





足音が響いて落ち着かない。
あと、少し・・・!





ガラガラガラッ!
教室のドアを勢いよく開ける。
そしたら・・・





パンッパンッ!
クラッカーの音が鳴り響く。





しゅり「え・・・?」





私、歓迎されてるの?





全員「しゅりちゃん、
お誕生日おめでとー!!」





教室の真ん中にはケーキ。
そのまわりに美味しそうな料理が
並べられている。





しゅり「どういうこと・・・?」





リュウト「しゅり、
あんなことしてごめんな。
俺が計画したんだ」





リリア「昨日リュウトくんから
全員にLINEきた時はびっくりしたよー!
サプライズパーティーしたいって
言い出すんだもん!」





先生「竹内に懇願されてな。
普段は許さないが・・・
ということで、今日は授業なしだ!」





しゅり「リュウト・・・リリアちゃん・・・
先生まで・・・!
ありがとうございます!」





リリア「ほら、主役はしゅりちゃん・・・って、
なんで泣いてるの・・・?!」





しゅり「ご、ごめん・・・うれしくて・・・!」





リュウト「先生、少し出てもらえますか?
やりたいことがあって」





先生「あぁ、いいよ。
がんばるんだな」





しゅり「リュウト・・・?」





リュウト「しゅり、こっち来て」





言われるがまま教卓の方へ。
みんなを見るとニコニコ・・・
いや、ニヤニヤしてる。





リリア「じゃ、私たちも出よっか!
しゅりちゃん、リュウトくん、
ごゆっくり~!」





ゾロゾロとみんなが出ていって
教室には私とリュウトだけになった。





リュウト「気つかわせちゃったな・・・
ま、気兼ねなくできるからいっか」





しゅり「リュウト、どうしたの・・・?」





リュウト「まず・・・ごめん。
朝、しゅりのことだまして」





しゅり「それはもういいよ。
びっくりしたけど・・・
今は最高にうれしい!」





リュウト「あと・・・
ずっと好きでした!
つきあってください!」





しゅり「え・・・?
リュウトって、リリアちゃんのこと
好きなんじゃ・・・」





リュウト「え、小林?
好きじゃないよ。
俺が好きなのは、ずっとしゅりだけ。
・・・で、返事は?」





しゅり「私もずっとリュウトのこと
好きだった。
お願いします!」





パーンッ!





しゅり「うわっ?!」





全員「おめでとー!!」





リュウト「おい・・・
俺、これは聞いてないんだけど。
先生もちゃっかりいるしさ・・・」





リリア「これは私たちで考えたの!
私たちに言ってくるリュウトくんも悪い!
あ、先生はもうちょっと出ておいてもらえますか?
まだすることがあるので!」





先生「え? あ、あぁ・・・
早くしてくれよ。
何をするか知らんが・・・」





先生が出ていくと。





リュウト「俺、こんなみんなの前でやるの?」





リリア「だーかーら!
言ってきたのリュウトくんでしょー?
もう一回出た方がいい?」





リュウト「・・・お願いします」





リリア「はいはーい。
じゃ、みんなもう一回出よ!
リュウトくん、がんば!」





みんなも出ていき、再びふたりきりに。





しゅり「リュウト、
なんでみんな出ていったの?」





リュウト「お前・・・鈍感すぎだろ・・・」





しゅり「?」





ギュッ・・・





しゅり「わっ・・・?!
リュウト・・・?」





私、リュウトにハグされてる・・・?!





リュウト「しゅり、こっち向いて」





しゅり「リュウト?
どうし・・・んっ・・・///」





キ、キスッ?!





リュウト「これが、俺からの誕生日プレゼント」





しゅり「リュウト・・・///」





リュウト「どう?
今日はどんな日になった?」





これは・・・
言わせようとしてるな・・・?
でも、事実だし・・・





しゅり「最高な誕生日になった!」







HAPPY END/////彡

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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