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好きだ。忘れない。

CAST久野 渚夏久野 渚夏

作者:iらぶ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.06.20

あの日オレは、一生分の涙を
ながしたのかもしれない・・・





オレは、久野ナツ。中3。





好きな人がいる。





その好きな人は、
末永ひなたって言うんだ。





明るくて、とてもやさしく、
かわいいくて、すごく素直。





だけど、実は体が弱く、
弁当を食ったあとは、
いつもカプセルの薬を1つ飲む。





そうしないと、
発作になっちゃうんだ。





いつもいつも不安で仕方ない。





でも、普段は、普通の人みたいに
何もかわらずとても元気。





だからつい、
ケンカを売ってしまう。





ひなた「なーつ!!
あのさ、昨日のプリントわかった!?
意味わかんなかったんだけど~」





ナツ「お前がバカなだけだろ?」





ひなた「あっ、サイテー!
かのんにいいつけてやる」





ナツ「いや、あいつが来ると、
めんどくなるから・・・」





かのんとは、末永の親友で
とにかく怖い。





ひなた「かのん~
ナツが、ウザイーーーーー」





かのん「ナツ? あんた
どんだけひなたが好きなの?
いくら大好きだからって、
少しやりすぎよ?」





ひなた「かのんーっ」





ナツ「ふざけるなぁ~」





かのん「あれれぇー、ナツ君
お顔が真っ赤っかですよ~?」





うぜぇ。
かのんの言ってることは
間違ってないけど、
わざわざ末永の前でこんなこと
言いやがって。





そうだ!
あのネタがあった。





ナツ「そういえば、かのんも
好きな人ができたんだっけ?
えーと、名前は・・・」





かのん「言うなぁ~」





ナツ「じゃあオレのこともいうなよ?」





かのん「わかったから!!」





かのんは、オレの親友の
川上リヒトが好きらしい。





ひなた「かのんをいじめてんじゃねぇよ」





ナツ「お前、急に怖いんだけど~」





ひなた「あぁ?
なにか文句ありますか~?」





ナツ「ありまくりだぜ」





ひなた「何? 言ってみろよ?」





ナツ「いや、ありません」





ひなた「ならいいやっ」





リヒト「また、言い合いしてたのか」





ナツ「あっリヒト行こうぜ」





リヒト「どこに?」





ナツ「どっか」





リヒト「今から授業始まるんだけど」





ナツ「まじっ!? めんど」





リヒト「ナツは本当に
授業きらいだな・・・」





ナツ「当たり前だよ」





かのん「あたしは、
別にきらいじゃない」





ひなた「うちは・・・ムリだな」





みんな「あははっ」





先生「早く席ついてっ」





みんな「あっ、はぁーい」













・*。・ 授業中 ・。*・





あぁ~
授業早く終わんねぇかな~。





ひなた「ゴホッゲホゲホッ」





ん?
なんか末永さっきから
咳ばっかしてる・・・
だいじょうぶかな?





手紙回してみるか。





『末永へ
さっきから咳ばっかしてっけど
だいじょうぶか? 久野』





あっ、返事きた。





『ナツへ
ナツが心配なんてするんだ。
だいじょうぶだよ。
心配してくれてありがと。ひなた』





末永らしいかわいい字で
そうかいてあった。





その時・・・





バタッ





かのん「ひなた!?」





末永がいきなり倒れた。





だいじょうぶって言ったくせに。
ムリしてたのか?





かのん「ひなたっ苦しそう。
早く救急車!!」





末永は、病院に運ばれた。





倒れるまでいったら危ないって
たしか、かのんが言ってたよな・・・?





末永が、もしオレの前から
いなくなったら・・・











・*。・ 病院 ・。*・





オレとリヒトとかのんで
急いで病院に向かった。





そこには、末永が
落ち着いて眠っていた。





かのん「ひなた・・・よかった・・・
落ち着いて」





パチッ





ひなた「かのん?
ナツ? リヒト」





かのん「そうだよ!!
もぅひなたったら、
心配したんだから・・・」





ひなた「ありがとう。
かのん大好き。
ナツとリヒトも!!」





ナツリヒト「どうも」





ひなた「でも、しばらく入院だって」





ナツ「マジで!?」





かのん「ひなたがいないとやだぁ~」





リヒト「でも、毎日
お見舞い来ればいいだろ」





かのん「そっか!!」





ナツ「じゃっ、また来るからな」





かのん「ばいばい!」





リヒト「またな」





ひなた「うん。みんなまたね・・・」





俺たちはこれが、
末永との最後の会話だなんて
思ってもみなかった・・・











・*。・ 次の日 ・。*・





かのん「愛しのひなた~!
かのんがきたよ~」





ってあれ? ひなたママ!?





ナツ「ひなたは、
どこにいるんですか?」





リヒト「もしかして・・・もう退院!?」





ひなたママ「ちがうの・・・
ひっひなたね、きょっ今日の朝・・・
急に容態が悪化して・・・・・・・・・・・・
息を引き取ったの・・・」





かのん「う・・・そ・・・で・・・しょ?」





ナツ「おばさん、
冗談はよしてくださいよ・・・」





リヒト「そうですよっ・・・」





ひなたママ「わたしだって
信じたくないわ・・・
だけど・・・本当なのよ・・・」





かのん「いやーーーーーーーーーー
ひなたぁーーーーーーー」





リヒト「落ち着けっ、かのん・・・」





かのん「いやっやだっ
ひなたっ
いやっやだよ・・・」





ナツ「ざけんなよっ」





なんで勝手に
いなくなるんだよ・・・





ひなたママ「ひなた、実はお医者さんに
いつ命を落としてもおかしくないって・・・
前々から言われていたのよ・・・
なのにあの子、いつも
だいじょうぶだよって・・・」





ナツ「本当は、調子悪かったくせに・・・
なんで・・・ムリしたんだよ・・・」





ひなたママ「それでね・・・
これひなたから、あたしがいなくなったとき
みんなにって預かったんだけど・・・」





かのん「て・・・がみ?」





リヒト「読んでみるか・・・」







-------------------------
リヒトへ

リヒトは、いつもあたしのお兄さん的存在だったよ。

なんかあったときには、いっつも、
ファイトー!! って叫んでくれたよね。

リヒトは、自分より人優先の人で
だいじょうぶかなコイツ? って
いつも思ってたよ。
たまには自分のことも考えてね。

あたしの分まで、これからもリヒトらしく
生きていってね。
-------------------------






リヒト「くそっ、なんだよ・・・
この手紙・・・
あたしの分までって・・・」





かのん「次・・・読むよ・・・」







-------------------------
かのんへ

かのんには、伝えきれないほどの感謝が
あふれでてきてくるよ・・・

かのんは、あたしの大大大親友で、
いつもあたしのそばにいてくれたよね!
あたしが辛いとき、かのんも一緒に苦しんでくれて、
あたしがうれしい時、かのんも泣きながら
喜んでくれてたよね・・・

ごめんね・・・かってに死んじゃって・・・
本当に、本当にかのんが大好きでした。
あたしのこと、忘れないでね。
-------------------------





かのん「っ、忘れるわけないじゃん・・・
ばかひなた・・・・・・・・・・・・
あたしも、ひなたが大好きだったよ・・・」





ナツ「次、読むぞ・・・」





-------------------------
ナツへ

今さらなんだけど、伝えるね・・・
あたし実は、今までずぅーっと、
ナツのことが、好きだった。

本当は、あたしの口で伝えたかったんだけど、
いつみんなに会えなくなるのか、わかんなくて・・・
あたし、もっとみんなと、遊びにいったり、
おしゃべりしたりしたかった。
ずっと・・・ずっと・・・
だけど、もう限界だったみたい。
がんばったんだけどなぁ・・・

ナツ。ほんと君が好きだった。
どうか、どうか、幸せになってください。
みんながあたしの幸せそのものでした。

ばかひなたより
-------------------------





ナツ「俺・・・もっと早く気もち
伝えとけばよかった・・・
ごめん・・・末永」





かのん「ほんとにひなた
いなくなっちゃったの・・・?」





リヒト「あぁ・・・もっもう・・・
末永はいないんだ・・・」





ナツ「くそぉーーーーーー」





末永っ末永っ
好きだ。ばか。





死ぬほど好きだ。





かのん「ひなた・・・
ばいばい・・・」











・*。・ 10年後 ・。*・





末永がいなくなって、
もう10年の時が過ぎた・・・





俺は、今でも、
はっきり言って末永が好きだ。





実は、末永には双子の妹のりさがいて、
俺はそのりさと結婚した。





5歳のかわいい娘、
ほのかだっている。





りさ「ほのか~お片付けしたの?」





ほのか「ちょっとまって!
パパにほのかが作った折り紙あげるの」





ナツ「お~ありがとう。ほのか」





ほのか「へへっ。ありがとっ」





りさ「あっそうそう。
今日は、あおかちゃんと、
はるくんのお誕生日会の日じゃない?」





ほのか「そだよ~」





あおかちゃんとはるくんとは、
リヒトと、かのんの子ども。
ほのかと仲がいい。





ほのか「お誕生日プレゼントなににしよっ。
うーん・・・そーだぁ~
ほのかが好きなお花あげよ!」





りさ「いいんじゃない?
きっとよろこぶわ」





ほのか「いきなりだけど、パパとママは、
なんでほのかにほのかっていう
名前つけたのぉー?」





ナツ「なんか、ピンッときたから。
ほのかはほのかに子どもができたら、
なんて言う名前つける?」





ほのか「えーと、えーと・・・
ひなたちゃん!」





ナツ・りさ「えっ!? なんで!?」





ほのか「ふふふっ
ピンッときたからぁ」





ナツ・りさ「あははっ」





末永。
ほのかは何となく君が好きみたいだ。
どうしてだろう?





多分。俺に似たんだ。





末永、俺はいま幸せだよ。





リヒトもかのんも。





でも、どんなに幸せでも、
君のことはずっとずっと忘れない。







*end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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