好きだ。忘れない。
作者:iらぶ
あの日オレは、一生分の涙を
ながしたのかもしれない・・・
オレは、久野ナツ。中3。
好きな人がいる。
その好きな人は、
末永ひなたって言うんだ。
明るくて、とてもやさしく、
かわいいくて、すごく素直。
だけど、実は体が弱く、
弁当を食ったあとは、
いつもカプセルの薬を1つ飲む。
そうしないと、
発作になっちゃうんだ。
いつもいつも不安で仕方ない。
でも、普段は、普通の人みたいに
何もかわらずとても元気。
だからつい、
ケンカを売ってしまう。
ひなた「なーつ!!
あのさ、昨日のプリントわかった!?
意味わかんなかったんだけど~」
ナツ「お前がバカなだけだろ?」
ひなた「あっ、サイテー!
かのんにいいつけてやる」
ナツ「いや、あいつが来ると、
めんどくなるから・・・」
かのんとは、末永の親友で
とにかく怖い。
ひなた「かのん~
ナツが、ウザイーーーーー」
かのん「ナツ? あんた
どんだけひなたが好きなの?
いくら大好きだからって、
少しやりすぎよ?」
ひなた「かのんーっ」
ナツ「ふざけるなぁ~」
かのん「あれれぇー、ナツ君
お顔が真っ赤っかですよ~?」
うぜぇ。
かのんの言ってることは
間違ってないけど、
わざわざ末永の前でこんなこと
言いやがって。
そうだ!
あのネタがあった。
ナツ「そういえば、かのんも
好きな人ができたんだっけ?
えーと、名前は・・・」
かのん「言うなぁ~」
ナツ「じゃあオレのこともいうなよ?」
かのん「わかったから!!」
かのんは、オレの親友の
川上リヒトが好きらしい。
ひなた「かのんをいじめてんじゃねぇよ」
ナツ「お前、急に怖いんだけど~」
ひなた「あぁ?
なにか文句ありますか~?」
ナツ「ありまくりだぜ」
ひなた「何? 言ってみろよ?」
ナツ「いや、ありません」
ひなた「ならいいやっ」
リヒト「また、言い合いしてたのか」
ナツ「あっリヒト行こうぜ」
リヒト「どこに?」
ナツ「どっか」
リヒト「今から授業始まるんだけど」
ナツ「まじっ!? めんど」
リヒト「ナツは本当に
授業きらいだな・・・」
ナツ「当たり前だよ」
かのん「あたしは、
別にきらいじゃない」
ひなた「うちは・・・ムリだな」
みんな「あははっ」
先生「早く席ついてっ」
みんな「あっ、はぁーい」
・*。・ 授業中 ・。*・
あぁ~
授業早く終わんねぇかな~。
ひなた「ゴホッゲホゲホッ」
ん?
なんか末永さっきから
咳ばっかしてる・・・
だいじょうぶかな?
手紙回してみるか。
『末永へ
さっきから咳ばっかしてっけど
だいじょうぶか? 久野』
あっ、返事きた。
『ナツへ
ナツが心配なんてするんだ。
だいじょうぶだよ。
心配してくれてありがと。ひなた』
末永らしいかわいい字で
そうかいてあった。
その時・・・
バタッ
かのん「ひなた!?」
末永がいきなり倒れた。
だいじょうぶって言ったくせに。
ムリしてたのか?
かのん「ひなたっ苦しそう。
早く救急車!!」
末永は、病院に運ばれた。
倒れるまでいったら危ないって
たしか、かのんが言ってたよな・・・?
末永が、もしオレの前から
いなくなったら・・・
・*。・ 病院 ・。*・
オレとリヒトとかのんで
急いで病院に向かった。
そこには、末永が
落ち着いて眠っていた。
かのん「ひなた・・・よかった・・・
落ち着いて」
パチッ
ひなた「かのん?
ナツ? リヒト」
かのん「そうだよ!!
もぅひなたったら、
心配したんだから・・・」
ひなた「ありがとう。
かのん大好き。
ナツとリヒトも!!」
ナツリヒト「どうも」
ひなた「でも、しばらく入院だって」
ナツ「マジで!?」
かのん「ひなたがいないとやだぁ~」
リヒト「でも、毎日
お見舞い来ればいいだろ」
かのん「そっか!!」
ナツ「じゃっ、また来るからな」
かのん「ばいばい!」
リヒト「またな」
ひなた「うん。みんなまたね・・・」
俺たちはこれが、
末永との最後の会話だなんて
思ってもみなかった・・・
・*。・ 次の日 ・。*・
かのん「愛しのひなた~!
かのんがきたよ~」
ってあれ? ひなたママ!?
ナツ「ひなたは、
どこにいるんですか?」
リヒト「もしかして・・・もう退院!?」
ひなたママ「ちがうの・・・
ひっひなたね、きょっ今日の朝・・・
急に容態が悪化して・・・・・・・・・・・・
息を引き取ったの・・・」
かのん「う・・・そ・・・で・・・しょ?」
ナツ「おばさん、
冗談はよしてくださいよ・・・」
リヒト「そうですよっ・・・」
ひなたママ「わたしだって
信じたくないわ・・・
だけど・・・本当なのよ・・・」
かのん「いやーーーーーーーーーー
ひなたぁーーーーーーー」
リヒト「落ち着けっ、かのん・・・」
かのん「いやっやだっ
ひなたっ
いやっやだよ・・・」
ナツ「ざけんなよっ」
なんで勝手に
いなくなるんだよ・・・
ひなたママ「ひなた、実はお医者さんに
いつ命を落としてもおかしくないって・・・
前々から言われていたのよ・・・
なのにあの子、いつも
だいじょうぶだよって・・・」
ナツ「本当は、調子悪かったくせに・・・
なんで・・・ムリしたんだよ・・・」
ひなたママ「それでね・・・
これひなたから、あたしがいなくなったとき
みんなにって預かったんだけど・・・」
かのん「て・・・がみ?」
リヒト「読んでみるか・・・」
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リヒトへ
リヒトは、いつもあたしのお兄さん的存在だったよ。
なんかあったときには、いっつも、
ファイトー!! って叫んでくれたよね。
リヒトは、自分より人優先の人で
だいじょうぶかなコイツ? って
いつも思ってたよ。
たまには自分のことも考えてね。
あたしの分まで、これからもリヒトらしく
生きていってね。
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リヒト「くそっ、なんだよ・・・
この手紙・・・
あたしの分までって・・・」
かのん「次・・・読むよ・・・」
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かのんへ
かのんには、伝えきれないほどの感謝が
あふれでてきてくるよ・・・
かのんは、あたしの大大大親友で、
いつもあたしのそばにいてくれたよね!
あたしが辛いとき、かのんも一緒に苦しんでくれて、
あたしがうれしい時、かのんも泣きながら
喜んでくれてたよね・・・
ごめんね・・・かってに死んじゃって・・・
本当に、本当にかのんが大好きでした。
あたしのこと、忘れないでね。
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かのん「っ、忘れるわけないじゃん・・・
ばかひなた・・・・・・・・・・・・
あたしも、ひなたが大好きだったよ・・・」
ナツ「次、読むぞ・・・」
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ナツへ
今さらなんだけど、伝えるね・・・
あたし実は、今までずぅーっと、
ナツのことが、好きだった。
本当は、あたしの口で伝えたかったんだけど、
いつみんなに会えなくなるのか、わかんなくて・・・
あたし、もっとみんなと、遊びにいったり、
おしゃべりしたりしたかった。
ずっと・・・ずっと・・・
だけど、もう限界だったみたい。
がんばったんだけどなぁ・・・
ナツ。ほんと君が好きだった。
どうか、どうか、幸せになってください。
みんながあたしの幸せそのものでした。
ばかひなたより
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ナツ「俺・・・もっと早く気もち
伝えとけばよかった・・・
ごめん・・・末永」
かのん「ほんとにひなた
いなくなっちゃったの・・・?」
リヒト「あぁ・・・もっもう・・・
末永はいないんだ・・・」
ナツ「くそぉーーーーーー」
末永っ末永っ
好きだ。ばか。
死ぬほど好きだ。
かのん「ひなた・・・
ばいばい・・・」
・*。・ 10年後 ・。*・
末永がいなくなって、
もう10年の時が過ぎた・・・
俺は、今でも、
はっきり言って末永が好きだ。
実は、末永には双子の妹のりさがいて、
俺はそのりさと結婚した。
5歳のかわいい娘、
ほのかだっている。
りさ「ほのか~お片付けしたの?」
ほのか「ちょっとまって!
パパにほのかが作った折り紙あげるの」
ナツ「お~ありがとう。ほのか」
ほのか「へへっ。ありがとっ」
りさ「あっそうそう。
今日は、あおかちゃんと、
はるくんのお誕生日会の日じゃない?」
ほのか「そだよ~」
あおかちゃんとはるくんとは、
リヒトと、かのんの子ども。
ほのかと仲がいい。
ほのか「お誕生日プレゼントなににしよっ。
うーん・・・そーだぁ~
ほのかが好きなお花あげよ!」
りさ「いいんじゃない?
きっとよろこぶわ」
ほのか「いきなりだけど、パパとママは、
なんでほのかにほのかっていう
名前つけたのぉー?」
ナツ「なんか、ピンッときたから。
ほのかはほのかに子どもができたら、
なんて言う名前つける?」
ほのか「えーと、えーと・・・
ひなたちゃん!」
ナツ・りさ「えっ!? なんで!?」
ほのか「ふふふっ
ピンッときたからぁ」
ナツ・りさ「あははっ」
末永。
ほのかは何となく君が好きみたいだ。
どうしてだろう?
多分。俺に似たんだ。
末永、俺はいま幸せだよ。
リヒトもかのんも。
でも、どんなに幸せでも、
君のことはずっとずっと忘れない。
*end*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。





























伊藤 沙音
青山姫乃
国本 姫万里
松田 美優
白水ひより
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