Rainbow Smile

CAST懸樋 大晴空懸樋 大晴空

作者:rina

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.04.07

プルルルルっ





『もしもしっ、大晴空?』





「なんだよ、
急に電話なんかして」





『あのさ!
明日デートしない?』





金曜日の夜、
突然かかってきた
カノジョ・和奏からの電話。





「はぁ!? 明日~?
今日雨だぞ??
絶対明日も雨だろ・・・・・」





『・・・それがいいのっ』





「何言ってんだよ・・・・」





『とりあえず、明日ね?
じゃっ』





ピッ・・・・・





そう言って、
強制的に電話を切る。





「はぁ・・・
いっつもいっつも
急すぎだろ、ったく・・・・・」





ま、そう言っても
行くのが俺なんだけど。





「てか・・・なんで、明日っ!?
雨振るって言ってんのに・・・
アイツ天気予報見てねーのか?」





そんな疑問を残したまま、
俺は眠りについた。













*。・ 次の日 ・。*





案の定の雨だった。





「今日、無理だろ」





プルルルルっ





そう思ってた矢先、
和奏からの電話があった。





きっと、今日
無理っていう連絡だな。





ピっ





『あ、大晴空っ?
今日のデート
忘れてないよね??』





「忘れてないけど、
今日雨だし無理だろ」





『いやっ、
バッチリだから!!
てことで今日、
いつもの駅で待ってるから。
じゃっ』





ピっ





またしても
電話をすぐに切る。





なんて、
自分勝手なやつ・・・・





そのくせ、
直した方がいいだろ
絶対・・・・





馬鹿だよなあ、
アイツは。





つーか、この雨だし、
和奏も本気で
行くわけないよなぁ・・・





俺はそう呟いて、
窓の外を眺めた。





・・・いやでも、
あいつだから
本気で行きそう・・・





「・・・・・行くかっ」





俺はため息をついて、
仕方ないと思いながらも、
傘をもって家を出る。











*・*・・・*・・・*・*





「和奏っ」





「あっ、大晴空ー!!!」





「このバカっ、
なんで傘持ってねーんだよ!」





そう、和奏と会った矢先。





あいつは傘も何も持たず、
雨ん中フードを被って座ってた。





・・・・・・本当に馬鹿だな、
コイツは。





「風邪引いたら
どーすんだよ?
はい、傘」





俺は和奏に
傘を差し出す。





「わー、ごめんごめん!
ありがと!」





「つーか・・・
なんでこんな雨ん中、デート?」





俺がそう聞くと
和奏はニヤッと笑って





「へっへー・・・
さて、なんででしょう?」





コイツ・・・・





絶対なんか
企んでるだろ??





さっと
和奏の鼻をつまむ。





「ふぎゃっ!!?」





「そんなんどーでもいいから、
はやく理由を話せや!」





こんな雨ん中
デートってことは、
絶対何かあるに違いない。





和奏もずっと
ニヤニヤしてるし。





俺はこの時、
甘く考えていた。





もう少しで、コイツに
泣かされるとも知らずに。





「いだいーっ!!
離せー、大晴空っ」





「白状せいっ」





俺はそう言うたのと同時に、
和奏の鼻から手を離す。





「もうっ・・・
何も知らないくせにっ・・・」





「ん、何か言った?」





「べっ別にっ?
何も言ってないし?」





あきらかに
和奏の態度がおかしい。





やっぱ、なんか
隠してたりするのか??





「あ、雨やんだなー」





和奏とやりあってる間に、
知らない間に雨はやんでた。





「よしっ。
これで出かけれるな!
って・・・おい和奏?」





「やんだっ。
やっとやんだーっ!!!」





俺が言った瞬間、
和奏はそう叫んだ。





「わーいわーいっ!!!」





俺の周りを
ぴょんぴょんしながら、
楽しそうに言う和奏。





「ちょ、おい! 和奏!
みんな見てんぞ!
少しは落ち着け、
恥ずかしいから」





「えーっ、だって
雨やんだんだよっ!?
これを待ってたの!」





「・・・・・だから声でかい・・・」





周りの人たちが、
ちらほらこっちを見る。





って・・・
何をそんなに
喜んでんだよ・・・





「大晴空!!」





「うわっ、何・・・
びっくりした」





「・・・・・空。
見て!」





和奏にそう言われて、
ゆっくりと空を見上げる。





「う、わぁ・・・」





我ながら、アホな声を
出してしまった。





「キレイでしょっ?」





「えっ・・・
あっ、ああ・・・」





和奏はやたとこっちを見て、
ニヤニヤしてる。





もう、ほんと
何なんだよ・・・・・





「今日来て正解でしょっ?」





「・・・・・・まぁ」





「今日はね、
これを見せるために
デートに誘ったんだよっ!」





和奏は笑顔で答える。





「大晴空さ、
あたしの誕生日の時のこと、
覚えてる?」





和奏にそう言われて、
俺は記憶を蘇えらせる。





確か、和奏の誕生日の時、
俺はすごく頑張った。





お気に入りの木に
『和奏誕生日おめでとう』って、
メッセージを書いた。





・・・・・・・かなり
恥ずかしかったけど。





「覚えてるけど?」





「そのメッセージっ・・・
入れてくれたじゃん??
そのお返しっ」





和奏は顔を
真っ赤にさせながら、
照れたようにはにかむ。





俺も少し照れながら、
その空をもう1回
見上げる。





「本当に綺麗だな、この”虹”」





雨が止んだあとに
光ったのは、





空に架かる、
大きな大きな虹。





和奏は、今日が雨で、
止むってこと、
知ってたのか??





それで、その虹を
俺に見せるために・・・





なんか・・・ちょっと。





いや、めちゃめちゃ
嬉しい。





「・・・和奏。
ありがとな」





「んっふふー♪
あと、もう1個!」





和奏はニヤニヤしながら、
鞄の中から何か取り出す。





「泣かないでよ?」





いや、こいつ・・・





俺の誕生日の時の言葉、
真似してるだろ?





「・・・・・はいっ」





和奏は手にもってたものを
俺に差し出す。





「・・・・カード?」





「これも、
誕生日の時のお返し!」





和奏はそう言って、
俺の一歩前に走り出す。





「これっ・・・」





「・・・・・へへへ。
感動した?」





*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+
手紙ありがとう。大晴空!
あたしも大晴空のこと大好き!
愛してる!
あたしが大晴空から
離れることはないからっ。
*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+





「・・・・・調子にのんな、あほっ」





俺はそう言って、
和奏のおでこに
デコピンをする。





「いったー!!!
もう! 何すんの!
ばぁか!」





おでこを触って
はしゃいでる和奏をよそに
俺は後ろを振り返る。





・・・流れた涙を拭って。





「あれー? 大晴空?」





「・・・・・うっさい、
今話しかけんな」





「うわぁぁぁ冷たーっ!!!」





その陰でぶつぶつ
呟いてる和奏に俺は、





「・・・・・ありがとう」





小さくそう呟いた。





和奏はそれが聞こえたのか、
またさらに前へと走り出す。





「へっへー♪
大晴空ってば泣いてる!!!」





「ばっ・・・
これは、汗だから」





「ふ~ん?」





俺は、涙を拭って
和奏の元へと駆け寄る。





「ねぇ?」





「ん、何?」





「・・・・・最後のプレゼントっ」





和奏は、笑顔で
こっちを振り返り、
俺の耳元で呟いた。





「・・・・・いつか、
本物の指輪くれるまで、
待ってるからっ」





「ばっ・・・」





「へっへー♪」





和奏は、またしても
俺の一歩前に出て、
自信満々の笑顔。





大きな虹をバックに、
俺の目に映るのは、





ピースサインの和奏で、
虹色のような笑顔。





今日は珍しく俺が、
和奏に負けたみたいだ。





はぁ・・・





俺はその場にしゃがみこんで、
髪の毛をくしゃっと
撫でてから、呟いた。





「・・・・・ヤラレタ」







*end*

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