君は恋を知らない。

CAST丸田 怜音丸田 怜音

作者:パンダマン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2019.12.09

俺、丸太レオン。
まぁ、そこら辺にいる
平凡な男。





カノンと別れてから
ちょうど1年がたつ。







*。・ 2年前(学校) ・。*





先生「転入生がいます!」





カノン「北川カノンです。
よろしくお願いします」





先生「丸太君の隣で」





レオン「よろしく」





カノン「うん!」





このときが俺の人生を
変えた出来事の
始まりだった。













*。・ 休み時間 ・。*





カノン「レオン君も1人?」





レオン「え?
そうだけど?」





カノン「じゃあさ、
私と友達に
なってくれない?」





レオン「友達?
いいけど」





カノン「ほんとに!?
やったぁ!
私、先週やっと
退院してきたの!
だから友達はいないの」





レオン「よろしくな」





正直、嬉しかった。
話しかけてもらえて。
それも女の子に。













*。・ 次の日(登校) ・。*





ハルカ「カノンちゃんだっけ?
どうしたの?」





カノン「レオン君の家って
どこか知ってますか?」





ハルカ「ここだけど、
いつも遅いよ。
好きなの?」





カノン「そりゃ好きだよ。
友達になってくれたの」





ハルカ「そうじゃなくて恋!!」





カノン「恋? 恋って何?
私、入院してたから
分かんない」





レオン「カノン!
おはよう!」





カノン「レオン君!
ハルカありがとう」





ハルカ「私もさ、仲間に
入れてくれなーい?」





カノン「いいよね」





レオン「もちろん!」





この日をきっかけに
俺たちは仲良くなった。













*。・ 休日(遊園地) ・。*





カノン「楽しかった!」





ハルカ「私、トイレ行くね」





カノン「そういえば、
恋って何か知ってる?」





レオン「恋!?
恋は会うとドキドキ
することじゃないの?
わかんないけど」





そのとき、
俺はきづいた。





俺はカノンに
恋してるんだ。





でも、カノンは
恋を知らないから、
告白はやめた。





ハルカ「お待たせ!」





レオン「何しようか?」





ハルカ「観覧車も
乗りたいな!
ね!! ってカノン!?」





レオン「カノン! 熱?
ハルカ、
救急車呼んで!」





ハルカ「うん!!
レオン」





カノン「病気がまた・・・」





レオン「カノン、
しっかりして!」





このときは慌てすぎて
あんま覚えてないけど、
とにかくパニクった。













*。・ 次の日(病院) ・。*





レオン「カノン、お願い!」





ハルカ「カノンー!!」





カノン母「救急車
呼んでくれて
ありがとね」





レオン「カノンは
大丈夫ですか?」





カノン父「大丈夫だ」





レオン「はぁー。
良かった」





ハルカ「カノン!
大丈夫なんだ!」





カノン母「今までカノンに
思い出をつくってくれて
ありがとね」





レオン「今までって?」





ハルカ「どういうことですか?」





カノン父「よく聞いてくれ」





カノン母「カノンは、私たちと
引っ越すことになったの」





レオン「引っ越す!?」





カノン父「今まで分かってなかったが、
カノンの病気の原因は
人とのふれあい、
だから人の少ないところへ
行くんだ」





ハルカ「そんな!」





レオン「なら、俺も
連れていってください!
お願いします!!」





カノン父「あのな、カノンは、
君たちのせいで
悪化が起きたんだ。
だから意味ない」





カノン母「あなた!」





レオン「カノンー!」





そのときの俺は、
ショック過ぎて、
現実を飲み込めなかった。





そしてまた、
1年がたった。













*。・ 1年後(レオンの家) ・。*





ハルカ「カノンと会って
1年だね」





レオン「カノンと会いたいな!」





ハルカ「私たちが出会えたのも
カノンのおかげだしね」





レオン「俺、カノンが好き。
手紙でもいいから
告白したい」





ハルカ「カノンは、
恋を知ってるのかな?」





レオン「あっ!
カノンから手紙!」





ハルカ「やったぁ!」





*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *
レオンとハルカへ

元気? 私はすごい元気!
もう帰ってもいいと思うんだけどね。
お父さんが言ったことは気にしないでね。
会いたいよー!
また遊園地行きたいよ!
私ね、今レオンのこと考えるとドキドキする。
これが恋かな?
離れていてもいいのかな?
また会える日を楽しみにしてるね。
              カノンより
*・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *・。+ *





レオン「また会える!」





ハルカ「カノンは、
元気なんだ!!」





レオン「あれ?
これ何?」





・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
レオン君とハルカちゃんへ

カノンはこの手紙を書いた夜に
亡くなりました。
カノンは毎日2人のことは
大好きって言っていました。
カノンは幸せだったと思います。
ありがとね。
      カノンの母より
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・





レオン「カノン! カノン!
なんで?」





ハルカ「そんなの
聞いてないよ!
嘘だよね。
夢だよね!」





俺たちは暗い1年を
過ごした。













*。・ 今(学校) ・。*





先生「転入生がいます!」





?「・・・です。
よろしくお願いします」





カノン?
なわけないか。





カノンに会いたい。
カノンに会いたい。





俺も天国に行けば
会えるか?





いや、ダメだ。





俺は、カノンの分まで
生きるって決めたから。
決めたから!!





俺は絶対逃げない。





ハルカと共に、
天国にいるカノンと共に
生きるんだ!!







*end*

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