放課後の図書館
作者:もっち
中学2年生のしおりは、
今日も放課後の図書室に
こもっていた。
静かな図書室は、しおりにとって
安心できる場所。
ページをめくる音だけが響く中、
ふと声がした。
「その本、面白い?」
しおりはびっくりして
顔を赤くした。
「え、あ、はい・・・面白いです」
声の主は、高校3年生のミサキ。
図書委員として
図書室に来ていたらしい。
「ふーん、じゃあ、
どんなところが面白いの?」
しおりは少し
緊張しながらも答えた。
「主人公が、ちょっと
ドジなんですけど、
がんばるところが好きで・・・」
ミサキはにっこり笑った。
「なるほど。
俺もそういうキャラ、好きかも」
しおりは思わず、頬を赤らめる。
それから毎週、2人は少しずつ
会話を重ねるようになった。
ある日、しおりが
小さな声で言った。
「ミサキさんって、
いつも本を読んでますよね」
「うん、暇な時間があるとつい・・・」
「私も、そういう時間が好きです」
ミサキは机の上の本を
指さして言った。
「じゃあ、今度おすすめの本、
貸してあげようか?」
しおりの目が輝いた。
「ほんとですか?
うれしいです!」
*...・・・*...・・・*
次の週、ミサキはしおりに
一冊の本を手渡した。
「これ、読んでみて。
気に入ると思う」
「ありがとうございます!」
しおりは丁寧に受け取った。
読み終わった翌日、
しおりは感想を伝えたくて、
少し早めに図書室に来ていた。
「ミサキさん、この本、
すごく面白かったです!」
ミサキは笑って答えた。
「そうか、それはよかった。
で、どのキャラクターが好きだった?」
「うーん、
やっぱり主人公です。
ドジだけど、
一生懸命なところが・・・」
「それ、俺と似てるかもね」
しおりは思わず笑った。
「え、ミサキさんもドジですか?」
「まあね、ちょっとだけ。
でも、がんばってるところはあるよ」
*...・・・*...・・・*
ある日、図書室で
2人だけになったとき、
ミサキが言った。
「しおり、よかったら
一緒に帰ろうか?」
心臓がドキドキして、
しおりは答えられなかった。
「・・・はい!」
2人は少し照れながらも、
並んで図書室を出た。
歩きながら、しおりは
勇気を出して聞いた。
「ミサキさんって、
勉強とか大変じゃないですか?」
「うーん、
高校3年生だからね。
でも、しおりと話してると、
ちょっと楽になるんだ」
しおりは顔を赤くして、
でもうれしそうに笑った。
放課後の帰り道、
2人の距離は
少しずつ縮まっていく。
しおりにとって、
ミサキとの時間は宝物だった。
恋はまだ小さくて
不器用だけど、
心がほんのり
温かくなるもの。
しおりはそう思いながら、
ミサキと並んで歩いた。
*end*
※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。


























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