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恋なんてしない・・・はずだったのに!?

CAST黒澤 諒黒澤 諒

作者:まるぱん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.24

僕は、リョウ。
ニコラ学園高等部の3年生。





自分で言うのもなんだけど、
僕はけっこう顔が整ってる。





初等部の頃から
友達のお母さんたちに





「リョウくんって
かっこいいわねえ」、





「お嫁さんになりたいわあ」





なんて、よく言われていた。





小学部の高学年ごろからかな、
年下、同い年、年上、
年齢を問わず
たくさんの女子に告白された。





何回かつきあったこともあったけど、
決まって彼女の方から
別れを告げられた。





「リョウって、私の彼氏でしょ!?
他の女子と話さないで!」
みたいな。





他の女子と話さないでって、何?





同じ学校、同じ学年、
同じクラスだったら、
別の女子とも話すでしょ。





それぐらい分かってよ。
なんて返答をすると、





「リョウって、
恋愛に鈍感だったのね!
私のこと好きなんじゃなかったの!?
もう知らない! 別れよ!」





みたいなのが複数回あって、
それから恋愛には
関わらなくなっていった。





正直、あのころの僕は
「人を愛すること」を
きちんと理解していなかったのだろう。





それからは告白されても





「ごめん。恋愛って
よく分からないんだ」って
断り続けてきた。





好意を抱いていないわけでは
ないんだけど、
女の子たちを悲しませたくないから
学生のうちは恋はしないでおこう、
と思っていた。













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





そんなある日。





フタバ「リョウ先輩!
好きです!
つきあってください!」





2つ年下のフタバから
告られた。





その日もいつもと
同じように





リョウ「僕、恋愛はしないって
決めてるんだ。ごめんね」





フタバ「そうですか・・・」





これまでの女子たちと
同じように
それで帰ってくれると
思っていた。





フタバ「あたし、
リョウ先輩が恋愛しよう、って
思えるときまで待ってますので!
そのときは、つきあってもらえますか?」





これまでは誰も
口にしなかったそんな言葉を
フタバは口にした。





そういって、フタバは
帰っていった。





儚い泣き笑いだったフタバを
笑顔にさせたいと思った。





もう2度と
涙を流させないように





僕が守ってあげたいと思った。





そして、これが「初恋」なのだと
実感した。













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





リョウ「フタバ」





フタバ「どうし、たんですか・・・?」





フタバが不安そうな顔で
たずねてくる。





リョウ「昨日は、告白断ってごめん。
あれから考えたら、
僕もフタバのことが
好きだって気づいた。
今更だけど、
つきあってくれない?」





フタバ「もちろんです!
恋愛、したいと思ったんですね!」





リョウ「うん」





フタバ「鈍感ですね(笑)」





リョウ「!?」





初恋って
こんなものなんだな。





そう、心に刻んだ。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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