1周回ってルキがすき!

CAST南 龍和南 龍和

作者:あまちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.02.05

「へいらっしゃい!
・・・って、
ルワじゃん!」





そうだよ
ルワだよっ





なんか悪いか。





・・・今日も安定で
ルキ可愛い。





さすがニコ寿司の
看板娘。





「んだよ
お客様だぞー」





俺がおどけつつ
暖簾をくぐると、
ルキはいつもみたいに
愛嬌のある笑顔で、





「もう(笑)
あ、お父さん!
ルワルワ!
休憩入りまーす。
先2階行ってて」





と帽子を取った。





「あいよー」





っあーあ。





あいつ、
なんでこんな
鈍感なんだ。





もう小学からだから
7年と半年
経ってんだけど。





ってか、男が自分の部屋を
訳もなく出入りすることに
対しての
警戒心とかないのか?





なんて無防備。





でも天然で
そんなとこも可愛い。





俺が守んなきゃな、





ルキは可愛いから
高校では余計に
変な男がうろつくだろうし。





・・・・っつーか、
そんなこと考えてる俺は
男のうちにも入ってない、
ってか。





「あんたはほんと
突然現れるよね~」





お茶を並べながら
ルキは笑った。





「俺ゲームの敵側
モブキャラみたいな
扱いになってね?」





「うーん、ルワは
スライム以下だな!」





「すごく失礼」





あぁ、○す標的としか
見てなかったスライムが
一気に愛しくなってしまった。





俺はあんなぷにぷにで
一撃な奴より弱いと。





確かにルキには
毎度ころっと一撃だけど。





昔ゲームでボロ負けして
泣きながらチョコ
俺と半分こしたくせに。





そして自分が勝った時は
ひと口も
くれねぇんだよな。





今思えば、どうして
チョコを賭けてたんだろう。





今の倍以上に
馬鹿な頃の記憶は
あまりないが、





俺はチョコなんて
どうでも
良かった気がする。





「それで何用?」





「顔見にきただけ」





「・・・は!?」





おっ。
たまにはルキも
勘づいて・・・





「失礼はどっちよ!
人の顔見るためだけに
人ん家ずかずか入ってきて!
私は水族館の熱帯魚かよ!」





・・・ちっがーう!!!!





そう言う意味じゃねぇだろ
“顔見にきた”って!!





頭脳小学生以下だぞ
コイツ!





お前の可愛い顔見て
だるい宿題によって
消耗されるエネルギーを
補給しにきましたって
つってんの!!





あーもうどこまで
馬鹿なんだこの女!!





「・・・嘘だよ、冗談!
宿題写しに来ただけっ」





「は? ばぁか。
私が終わってるわけ
ないじゃんっ」





「え!? 仲間かよ!
なんだよ
来た意味ねぇ~」





これこそ嘘である!





存分に
“来た意味”感じてる
今日この頃である!!





「なんらあたしも
終わったら
ルワん家行って
ちゃっかりお菓子
いただきつつ
写す予定であった!」





コイツ!





俺と同じこと
考えやがって!





と言いつつ
同じこと考えていたのが
地味に嬉しい!!





シンクロ!





テンション上がる!!!





って、ルキは一向に
テンション上がってる
様子ないけど。





いつも俺だけ
なんだよなぁ。





「俺らただの
バカじゃねぇか!!!」





「やっぱ類友だね~」





類友!
俺らは類友!!





類友・・・
類“友”・・・





っだーーー!!





またナチュラルに
“ただの近所の男友達”の
定位置であることを
アピられている!!





「のほほんとしてる
場合かっ」





「なんだと!
用済んだなら帰れっ」





絶対に嫌だ!





なんとしてでも離れん!





こちとら泊まるのを
諦めるのが
やっとなんだよ!





「いや・・・いや!
まだいる!」





「なんでだよもう~
まぁいいけど。
ルワいると落ち着く」





お・・・落ち着く!?





それって・・・





“ルワといると頼れるし
安心するし
ずっと一緒にいたいくらい
落ちつく”





の略!!??





やばい・・・そんな、
心の準備がっ・・・!!





「る、ルキ・・・
俺もお前といると
落ち・・・」





「あ、ねぇねぇルワ!
ちっちゃい頃のこと
覚えてる!?」





え、話くっそ
飛ばすじゃん。
なにコイツ。





たった今
俺も落ち着くって
言おうとしてたんだぞ。





ひと言くらい
言わせてやれよ。





あっ!





婚約してた頃の話か!?





それならいくらでも
覚えて・・・





「パン1で
どろんこになって
遊んだの覚えてる!?」





「ぱ、パン・・・」





っちょ、は!?





バカなのかコイツ!?
―――いやバカだけれども!





馬鹿の領域
越してるぞ!





中学生の男女2人が
女子の部屋で話す話題が
パン1の話かよ!!





「あの時ほんっとう
楽しくってさ!
私が沼ハマった時
ルワ引っ張り出してくれてさ、
そしたら今度ルワが
ずっこけてさ、」





「ひっ」





「“気持ち悪い~”って、
お母さんに
抱きつきながら
号泣しちゃったの(笑)」





「うっ・・・」





「今思い出すと
ほんと可愛いけど
あの時ルワが死ぬ気で
腕引っ張ってくれてるの見て
“この人力持ちだな、いいな”
って思って婚約したんだよ(笑)」





「ぅっ、うぅっ・・・」





「いや、ウチら昔から
馬鹿だよねっ!」





「っうわぁぁぁぁぁ
あああああああ!!!!!!」





こ、これは
悪い夢でしょうか、
神様!?





この前の
期末が悪かった
罰でしょうか?





他でいくらでも
ちゃんと
罰は受けますから・・・





ルキはやめて~!!!!





「え、ルワ涙目(笑)」





「ふ、ふぇ・・・」





「あの日みたい(笑)」





「な、なんでそんな俺が
究極にカッコ悪くて
女々しい話するんだよ!
もっとヒーローっぽいこと
した時もあったろ!」





「え! めっちゃ
ヒーローじゃん!?
女の子泥沼から
引っこ抜くって!
まぁそのあと泣いて
すっ転んでるから
ちょっとダサいけど
・・・って!
もぅ・・・そんな話が
したいんじゃないんだよっ」





「えええ!?
俺だってこんな話
出来ることなら
今すぐやめてぇよ!」





「ちがっ・・・
あーもう!
ルワの馬鹿!
ばか! ばか!」





ぽかすか殴るな!





可愛すぎるだろ!
気が済むまで殴っとけ!





なんら気が済んだ後も
殴ってほしい!





「馬鹿とはなんだ!
人聞きの悪い・・・」





「・・・るっちゃん
ルワが好き!」





・・・っはぁぁ!??





え、え!?





「ちょ、ふ、
ふざけてんだろ!!」





「ふざけてない!
私、泥沼から
引っ張られた時から
ルワが好き!」





ええええ!?





「パン1でずっこけてる
俺を見て好きに!?」





「そうだよー!
だから婚約したんじゃん」





「・・・っお前
どこまで馬鹿なんだよ!」





「えええ!?
馬鹿じゃないよー!
少なくともずーっと
気づかなかったルワより!」





気づかなかったのは
お前だよ!





「・・・もう、ルキって
分かんなすぎる・・・」





「ええ!? ほんっとにさぁ、
人が告白しようと
ロマンチックなムードを
作っていたと言うのに・・・」





「どこが
ロマンチックやねん!」





「昔話とか
ロマンチックじゃん!?」





「はぁ!?」





ずいっ





「それで!?
どうなの!」





わぁぁぁ!





そんな猫みたいに
近づくな!





ただでさえ
手汗が滝のように
流れているのに、
体のラインにまで
どぎまぎするだろ!





ルキの顔が
目の前に・・・





「・・・ルキ」





頬を両手で包み込む。





「好きだよ」





ぼんっ





と音がしたように、
2人とも真っ赤になった。





ルキが吹き出した。





「あのさぁ、
ちゅー期待させといて
なんなのよ、もう!」





「えええ!? ルキ、
お俺は決して
そそそんな気は
なくってだな・・・
た、ただひたすら純粋に!」





「まぁ、泣き虫ルワくんに
度胸がないのは
分かってるけどさぁ!」





「はぁ!?
泣いてなんかねぇし!
お、俺にだって
度胸くらい・・・」





「じゃあさ、お寿司掛けて
“愛してるよゲーム”してよ」





「っはぁぁ!?」





んなもん
5秒で死ぬわ!





ルワ、妄想中・・・





“ルワ・・・
あ、あい・・・”





“ルキ、”





ずいっ





“俺の方が愛してるよ”





「っくぁぁぁぁおおおお!!!」





「え、なんで叫んでんの?
キモ」





「なんだよ!!
彼氏に向かってキモ・・・
(やべっ彼氏って
言っちゃったー!!?)
い・・・とか」





え、ちょっ・・・





うわぁぁぁぁぁあ!!





かかか彼氏!?





なに言っちゃってんの俺!?





やべぇ
天に登れるほど
恥ずい・・・





「・・・じゃあ彼女に
ちゃんと
愛を伝えてください、
ルワさん」





・・・ぼんっ





可愛いいい!!!!!





やばい可愛すぎる!





(かっ可愛い!!
ルワ・・・
彼氏って言っちゃって
照れてるし!!
なにコイツほんとに
可愛すぎ!
これがほんとに
私の彼氏なのかっ)





また真っ赤に
なっちゃっ・・・





ってゲームも
進まないし!





まぁいいや。





俺は昔から―――





(私は昔から―――)





チョコとか寿司なんて
どうでもよくて、





ルキが欲しいんだから。





(ルワが欲しいんだから)





「・・・ねぇ、今
なに考えてたの?」





「え、ルキこそ・・・」





((もしかして同じこと
考えてたんじゃ・・・!))





「言うまで
帰らせないから!!」





「おっじゃあ
泊まっちゃおうかな」





「なら寝かせない!」





「っは!?」





「一晩中
耳元で歌ってやる!」





―――そっちかよ!!





「え、なに
赤くなってんの?」





「いや、その・・・」





「もう、ほんとルワって
分かんなすぎる!」





「・・・ばぁか。
お前が1番
分かってるくせに!」





この後お寿司は
2人一緒に食べました。





(好きなネタ被るから
ルワはお目当て全部
ルキに持っていかれたけど)/////











*end*

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