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赤い糸を信じて

CAST瑞島 穂華瑞島 穂華

作者:あやの

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.06.29

あれは、私がまだ
幼稚園の時のこと。





私はある男の子に恋をした。





「イブキくん」





毎日一緒に遊んだ。





いつも優しくて、お兄さんみたいな
存在だった彼が大好きだった。





でも、ある日、イブキくんは
私を置いて遠くへ引っ越してしまった。





彼の苗字も連絡先も年齢も、
なにも知らなかったから、
2度と会えないだろう。





親も兄弟も口をそろえて
そういった。





わかっていた。
そんなことくらい。





イブキくんは引っ越す前に
私に向かってこう言った。





「ほのかちゃん、
絶対にむかえにいくから、
まっててね!」って。





私は今でもイブキくんが好き。





この気持ちは、幼稚園のころから
ずっと変わっていない。





私は運命の赤い糸を
信じている。





イブキくんと私が
赤い糸で繋がっていたのなら
また絶対会える。





そう信じている。





それに、ずっと
忘れない約束がある。





「大きくなったら結婚しようね!」













・・・・**・・・・**・・・・*





私は瑞島ほのか、中学2年生。





大好きな人のことを忘れられません。













・・・・**・・・・**・・・・*





いつもと変わらない昼休み・・・
のはずだった。





グラウンドで親友のりさと
話していたら
急にりさが叫びだした。





りさ「きゃー!
堀口先輩かっこいいー!
こりゃあモテるね!笑」





ほのか「堀口先輩って・・・?」





りさ「先週引っ越してきた男の子だよ!
中学3年生。
堀口イブキ先輩!」





ほのか「そーなんだ」





1週間前のことなのに
全然知らなかった・・・





りさ「引っ越してきてもう
何回も告白されてるのに、
全員ふってるんだって。
いいよねーそういう人!」





ほのか「そーかなぁー?」





私はやっぱり
イブキくんがいい。





しばらくりさに付き合って
サッカーをしている堀口先輩を見ていたら、
突然こっちの方にむかって歩いてきた。





イブキ「ごめん。足元」





ほのか「え? あ、なにか・・・?」





イブキ「うん。タオル踏んでる」





ほのか「あ! ごめんなさい!
そっ、それでは!
私は帰りますから!」





イブキ「・・・・・」





一緒にいるところをみられたら
絶対にいじめられると思って、
その場から必死に逃げた。





堀口先輩が私の逃げていく様子を
見ていたことなんて知らずに。













・・・・**・・・・**・・・・*





放課後、帰ろうとした時、
堀口先輩が教室まできてこう言った。





「瑞島さんいる?」





周りの注目が
一気に私に集まる。





ほのか「ほっ、堀口先輩・・・!?」





急いで教室をでて、
堀口先輩と屋上に上がった。





ほのか「あの・・・」





イブキ「あ、覚えてる? おれのこと」





ほのか「はい。
昨日はタオルすみませんでした!」





イブキ「大丈夫だよ」





「それより・・・」





その場に緊張した空気が流れた。





イブキ「瑞島さんは
好きな人とかいないの?」





もちろん、好きな人って聞かれたら
イブキくんだっていう。





ほのか「いますよ。
でも、遠くにいるんです。
いつか迎えに来てくれるって。
だから、待ってるんです」





イブキ「・・・! 両思いなんだ」





そんなのわからない。





ほのか「なんで、先輩は
告白を全部ふるんですか?」





イブキ「俺にも好きな人がいるんだ。
かなわないかもしれないけど」





ほのか「大丈夫ですよ!
先輩の好きな人、
きっとふりむいてくれます!」





しばらく沈黙が続く。





イブキ「・・・遠くにいるやつのことなんて
忘れなよ」





「きっと、もう瑞島さんのことは
忘れてるよ」





信じられなかった。
堀口先輩がこんなこというなんて。





ほのか「なんで・・・
なんでそんなこというんですか!
イブキくんはそんな人じゃない!」





イブキ「イブキくん・・・?」





先輩が独り言のように
そうつぶやいた。





ほのか「失礼します」





イブキくん、
早く迎えに来てよ・・・





帰ろうとした時、





「迎えに来たよ」





「ほのかちゃん」





懐かしい声が聞こえた。





ほのか「イブキくん・・・なの?」





そう聞くと、堀口先輩は
笑顔でうなずいた。





嬉しくて、涙がとまらない。





ほのか「え・・・でも、
名前・・・堀口イブキ・・・?」





イブキ「そう。知らなかった?」





ほのか「え! え!?
昔は私よりも背が低かったのに!」





イブキ「何年経ったと思ってんの笑」





今、初めて、本当のイブキくんを
知れたような気がして嬉しかった。





でも、イブキくんに
全く気づけなかったことが悔しい。





イブキ「またこっちに引っ越してきたら
たまたまほのかちゃんがいて、
だいぶ大人っぽくなってたけど
一目ですぐわかったよ」





イブキ「でも、ほのかちゃんは
全然気づかないし、
忘れられてるのかと思った」





イブキくんも・・・?
私と同じ気持ちだったの・・・?





イブキ「俺は!
瑞島ほのかさんが
ずっと、ずっと大好きでした!」





イブキくんが、屋上から
大声でそう叫んだ。





ほのか「ちょっ!
恥ずかしいじゃん・・・//」





イブキ「いいじゃん!
今オレ最高に嬉しいから!」





顔を見合わせて
2人で笑いあった。











・・・・**・・・・**・・・・*





運命の赤い糸。





それは、私たちの目には
見えないけど
絶対に切れないんだって。





私の赤い糸は、





イブキくんと繋がっていました。







・The End・

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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