星が瞬く夜、君に届けたいこの想い

CAST野口 義斗野口 義斗

作者:こうめ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.02.06

俺は、ある幼馴染に
9年間の
片思いをしている。





・・・この感情が
恋だと気づいたのは、
つい最近だけど。





そばにいるだけで
幸せ。





なのに、
どんなときよりも
胸が苦しくなる。





それは、あいつにも
長い片思いの相手が
いることを





俺は知っているからだ。













~~―――*・*―――~~





結良「義斗ー、
聞いてるー?」





義斗「・・・ああ、
ごめん、
考え事してて」





結良「もー、
最近の義斗は
なんかおかしいよ。
授業中とか、
ずーっと外見てるし」





それは
お前のせいだよ。





と言いたくなる気持ちを
ぐっとこらえた。





俺は野口義斗、
高校1年。





俺の大好きな人、





幼馴染でクラスメートの
近藤結良と下校中だ。





昔からあいつは、ドジで、
バカ正直で、涙もろくて、





困っている人を
後先考えずに
助けに行ってしまうような
女の子だった。





そんな結良は、
実は俺よりもずっと
強い心を持っているんじゃ
ないかと思う。





自分にない
強さを持っている結良に
俺は憧れている。





そんな小1からの片思いが、
最近危うくなっている。





俺ら2人が
通っているのは、
中高一貫の高校。





小5のときに
初めて来た文化祭で、
結良は当時中1だった。





戸部光翔先輩に
恋をしてしまったのだ。





戸部先輩のいる学校に
通いたい。





頑固な結良は、
その一心で
受験勉強をして
見事合格。





サッカーを
やっていた俺も、
サッカーの名門である
この高校に入るため
受験をした。





そうして俺らは、
今同じ学校に
通っているというわけだ。





家が近いので、
駅から家まで、
10分ぐらいだけど
毎日一緒に帰っている。





その日は結局、
他愛のない
会話をしながら
それぞれの家へと
帰った。













~~――― 義斗の家 ―――~~





はぁ・・・
今日も告白
できなかった。





ここ数か月、
毎日のように
今日こそは
告白するぞと決めて
学校へ行っている。





今日、結良に
言われた通り、
最近の俺は
ふとしたときに
物思いにふけってしまう。





今も、家のベランダで
星を眺めている。





曇っているのか、
俺の心が
もやもやしているのか、
最近の空は
綺麗に見えない。





ため息をつくと
幸せが逃げていくらしい。





俺は今夜だけで
一生分の幸せを
逃した気がする。











~~―――*・*―――~~





今日こそは!!





固い決意とともに、
俺は目覚める。





朝起きて、
学校へ向かう道。





珍しく、今日は
結良と同じ電車らしい。





義斗「おはよ結良」





結良「おはよう。
今日私、光翔先輩に
告白することに決めた」





はっ!?
朝っぱらからの
衝撃発言に対して
言葉を失った俺に
向かって、
結良は続ける。





結良「もう卒業シーズンだから。
早くしないと、
思いを伝えられないまま
後悔して終わっちゃう。
それだけはどうしても
嫌だから」





義斗「う、うん・・・
が、頑張れよ、結良」





あいつが早い電車に
乗ったということは、
朝に戸部先輩を
呼び出すつもりなのか・・・





俺の好きな人が、
誰かのものに
なってしまうかも
しれないのに、





俺は何もできずに
立ち尽くしていた―――













~~――― 放課後 ―――~~





結良「・・・」





いつも元気に
電車を降りてくる結良が、
今日は元気がない。





結良「だめだった・・・
そりゃそうだよね、
光翔先輩と私なんかが
釣り合うわけないし」





結良は、無理やり
笑おうとした。





結良「先輩、受験に
集中しなきゃ
いけないんだって。
でも、好きになってくれて
ありがとうって
言ってくれた・・・」





そこまで言ったとき、
俺は結良を
抱きしめていた。





義斗「結良、
泣いていいから、
もっともっと
俺に頼っていいから、
悲しかったら
泣いたらいいんだよ!」





途端に、
結良の大きな目から
雫のような大粒の涙が
溢れだした。





義斗「あと・・・
それと・・・
俺は、ずっと
結良のことが
好きだった!」





結良「えっ?」





何年間も抱えていた
この想い、
ぶつけるときは
今しかない。





義斗「今も昔も、
ずっと変わらない
結良のことが大好きだ。
俺と付き合ってくれー!!」





言い終わった後、
俺の心は
夏の真っ青な青空のように
爽快だった。





断られてもいい。





ずっと
伝えたかったことを、
後悔なく
伝えられたのだから。





結良「・・・私も好きだよ」





義斗「えっ?」





結良「私、ずっと先輩が
好きだったの。
でも、こんな私と
ずっと一緒にいてくれて、
ずっと私を支えて
応援してくれる人なんて
義斗しかいないって
今は思うんだ」





―――長い長い
片思いが実った夜。





俺の青春の、
大切な1ページだ。







その日の空は、
やけに美しくて、





いくつもの星が
瞬いているように見えた。











~~―――end―――~~

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