でもそんなことは中学生の皆さんには想像がつきにくいだろう、だから大人の自分が教えてあげなければ！いま勉強する大切さを伝えなければ！と思ってしまうのでしょう。でもあなたは、もう勉強はこりごり、限界だ！と思っているのですね。「塾をやめたら成績が下がる気がするのでやめたくない」と考えているのであれば、今後もずっと勉強はしたくないというわけではないのでしょう。できれば今の成績は維持したい、希望する高校にも行きたいとは思っているけれど、いま現在、勉強のプレッシャーに疲れてエネルギーがなくなってきてしまったのではないでしょうか。
勉強は長期戦、疲れた時には休むべき。学び続けるためのコツは？
私は疲れた時には休むべきだと思います。勉強は高校受験で終わりではないですよね。学ぶことは高校に入学してからも、その後の進路でも、働き始めても、ずっと続く「長期戦」です。長い期間、健康に、そして好奇心を持って学び続けるためには、いつもいつも全力でがんばるのではなく、適度に休んだり、気分転換もして、エネルギーを蓄えながらやっていく必要があると思います。今のあなたも少し休んだり気分転換をすることで、また勉強に向かうエネルギーが出てくるのではないかと私は思います。（臨床心理士・桝田智子先生）
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Supervisors／Dr.Masuda Tomoko
Edit&Text／Matsumoto Yumiko
※『ニコラ』2025年9月号「nicola保健室」より転載
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