ニキビ肌に乳液は必要?【中学生の心とからだのお悩み相談室】2024.12.11保健室
ティーンのリアルな心とからだのお悩み相談が集まる人気連載・nicola保健室。まわりの人に聞きにくいようなお悩みに、専門家の先生たちが回答してくれるよ。今回は思春期であるティーンの大敵・ニキビに関するお悩みに、皮膚科医・細野先生が答えてくれました!
◆相談内容
ニキビに悩んでいます。お肌のケアには気をつけているのですが、いくらがんばってもニキビが消えず、だんだんと増えていってる気がします。
いまスキンケアには化粧水しか使っておらず、乳液やクリームは使っていません。
ニキビ肌ですが、乳液を使ったほうがいいのでしょうか? ニキビが悪化しませんか? 教えてください。(中1・ハッピーちゃん)
◆回答してくれるのは…
皮ふ科医・細野久美子先生(医療法人弘仁会 藤田医院)
じっくり相談にのってくれる、アクティブで心優しい皮ふ科の先生。子どもはもちろん、動物も植物も大好き!
いちばん大切なのは洗顔! ひどいようなら皮ふ科へ相談してみて!
ニキビは思春期から目立ってきて、成人するまで長く続く病気です。肌質が影響するので、できる年齢やでき方には個人差があります。毛穴の角質が固く詰まり、皮脂が排出できなくなるのがニキビのはじまり(コメド)なので、予防のためにも洗顔は重要です。
まずは朝と夜に、洗顔料を泡立てて顔全体をしっかり洗うことが大切です。洗う回数が多かったり、ニキビができている部位を何度もこすったりすると、ニキビを悪化させてしまいます。
普通の石けんや洗顔料でかまいませんが、脂性肌の人やニキビがたくさんできている人は、ニキビ用の洗顔料を使った方がよいでしょう。最初にお湯で顔を洗い、肌を温めたあと、洗顔料をよく泡立てて、力を入れずに優しく洗ってください。洗顔後は肌が乾燥して硬くなりやすいので、化粧水や乳液で保湿しましょう。カバー力のある、ベタベタするクリームは好ましくありません。
ニキビは手や髪の毛が肌に触れるだけでも悪化するので、気になっても触らないようにしてください。前髪を留めたり、ほおに触れないよう髪の毛を結んだりするなどの工夫も必要です。
日常生活では、十分な睡眠、バランスのよい食事を心がけ、特に朝はぜひビタミンを摂取するようにしてください。それでも次々とできて赤くはれて化膿するようなら、皮ふ科での治療をおすすめします。コメドをできなくする薬や、化膿を抑える薬などがありますよ。
ハッピーちゃんは一生懸命やっているのに増えてしまっているようですから、がんばりすぎなのかもしれませんね。ニキビを気にしてスキンケアをやりすぎると、肌にも気持ちにもストレスがたまり、逆効果になります。ニキビは多くのティーン共通の悩みなので、力を抜いて、元気に笑顔で過ごしてほしいです。(皮ふ科医・細野久美子先生)
Illustration/Kawamura Cake ニコラ11月号「nicola保健室」より転載
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