

──賀来さんから見て、クルミはどんな役者だと感じましたか?
賀来:僕が言うのもおこがましいくらい、クレバーでストイックで、真面目。実は本読み(=撮影前に出演者や監督が集まり、台本を読み合わせ演技の方向性を話し合うこと)の段階では、少し悩んでいるように見えたし、ちょっと緊張しているかな?とも思っていたんです。でも、それからしばらくして撮影現場に入ると、デイヴ・ボイル監督と積極的に話し合っているクルミちゃんの姿があって。「本読みでの不安そうな顔はなんだったんだ」と思うくらい、デイヴとすごくいいコミュニケーションをとって、自分なりに理解してお芝居に落とし込んでくれていたんです。クルミちゃんは僕の初・企画作である『忍びの家 House of Ninjas』(2024年)にも出ていただいたので、すごく素敵なお芝居をされる役者さんだということは元々知っていましたが、今回も美玖役をクルミちゃんにお願いして、本当に良かったなと思っています。
──ちなみにクルミが美玖役に選ばれたのには、どんな理由やきっかけがあったのでしょうか。
賀来: 今回クルミちゃんに演じていただいた美玖は、主人公・愛里のお姉ちゃんだけど、歳が子どものまま止まっている幽霊という不思議な役どころ。実ははじめ、美玖は愛里役の穂志もえかさんと同世代くらいの方をキャスティングして、普通に年上のお姉ちゃんとして作る予定だったんです。でもデイヴと話しているうちに、「姉妹だけど、歳があべこべになっている方が面白いんじゃないか」という結論になって。そこで、“年下のお姉ちゃん”という複雑な設定を体現できる人は誰だろうと考えた時に、一番最初に浮かんだのがクルミちゃんだったんです。デイヴも『忍びの家』でクルミちゃんとご一緒しているので、「(美玖役をクルミにお願いするのは)ベストな選択だと思う」と即答で。ちなみに『忍びの家』に出ていただいた時には、僕とデイヴ以外もみんなクルミちゃんのトリコ。共演の高良健吾くんとずっと「クルミちゃんがかわいすぎる」って話で持ちきりだったくらいです(笑)。
クルミ:嬉しいです(笑)。
──ではクルミから見て、賀来さんはどんな方でしたか?
クルミ:優しくて、すごく面白い方です。撮影終わりに監督や(木村)多江さんも一緒にご飯に連れて行っていただいたことがあったのですが、そこで“私のサインを考える会”を開いてくださったんです!私が「かっこいいサインを書きたい」って話をしたら、「じゃあみんなで考えよう!」といろいろ考えてくださって。そんな風に、撮影現場以外でも気さくに接してくださったので、楽しい思い出がいっぱい残る作品になりました。
賀来: 僕らもクルミちゃんの新鮮な発想や言動にすごく救われたんです。この“サインを考える会”もそうだけど、撮影の待ち時間にクルミちゃんがクイズを出してくれたりすることもあって。疲れた大人たちが、みんなすごく癒されていたんです(笑)。僕もすごく楽しかったです。


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