「姉ニコラ」の【進路】特集では、様々な進路を辿るOGモデルの今をインタビュー。第3回は、ニコラの初代生徒会長であり、現在は女優として映画・ドラマ・CMなど活躍の場を広げている川床明日香が登場！ ニコラ卒業後のアスカ、何してた？
アスカ、おかえり！
——アスカがニコ㋲としてデビューしたのは2014年、小学6年生のとき。このニコ㋲デビューをきっかけに芸能界入りし、23歳になった今も俳優として活躍し続けているアスカだけど、そもそも、ニコラのオーディションを受けたきっかけってなんだったの？
「単純に、ニコラがめちゃめちゃ好きだったんですよね。読者としてニコラを読んでいたら、小6の春ごろに“ニコラモデル募集”のページを見つけて、やってみたいなと思ったことがきっかけ。でも恥ずかしくて『ニコラのオーディションを受けたい』と親に言い出せなくて、察してもらおうとオーディションページを開いたままお風呂に入ったりした思い出も……（笑）。詳しいことは覚えていないけど、無事応募して最終審査まで進んで、編集長から『ニコ㋲に合格しました。これからよろしくね』って電話をもらって。そのとき私、たしか『一回考えさせてください』って言いましたよね？」
——当時は編集部もざわついたよ、でも今思うと、当時から自分の置かれた状況をしっかり考えていたってことだよね？
「もちろんニコ㋲になってみたいという気持ちにウソはなかったし、もしかしたら自分もなれるかも、みたいな期待もオーディション中に感じていたとは思うんです。でも当時の私は芸能界への強い憧れがあったわけでもなく、ただニコラが大好きだっただけだから、いざ合格と言われると、『受かっちゃった、なんか怖い』と思って。自分の生活がすごく変わってしまうんじゃないか、と考えて怖くなってしまったんです。そこからは家族会議をしたり、オーディション中に唯一連絡先を交換していたサラ（南 沙良）に電話したりして、いろいろな人の意見を聞いてみました。中でも印象的だったのは、サラに『なんでやんないの？』と言われたこと。その言葉を聞いて、私も『そういうもんなんだ』って腑に落ちた感じがしましたね。他にもたくさんの人に背中を押してもらったことで、最終的に“もうやるしかない‼︎”と腹をくくる感じでニコ㋲になることを決めました」
同期を「いいな」と思っている自分が悔しかった
——改めて、ニコ㋲になることを選んでくれてありがとう！ニコ㋲デビュー後はどんなことを感じてた？
「デビューしたての頃、私はあまり撮影に呼んでもらえなかったんです。それまでモデルになるためにすごく勉強をしてきたわけではないから、ポージングが下手っぴでぎこちなかったし、今思えば呼ばれなくて当然なんですけどね。でも一緒にデビューした同期が自分より大きく載っているページとか、先輩㋲と一緒にファッションページに出ている姿を見て『いいな』と思っている自分がすごく悔しくて。とにかくポージングの練習をするようになったのはそこからですね」
——アスカならではのオシャレで抜け感のあるポージングは、小学生のころからの努力で生まれたものだったんだね。
「ひたすら練習しましたね。まずはいろいろな雑誌から好きなポージングの写真をひたすら切り抜いて、ノートに貼って、“このページに貼ってあるポーズを、何も考えずにできるようになるまで練習しよう”みたいな感じで、とにかく片っ端から体に染み込ませていきました。最初は悔しいという気持ちが練習のモチベーションになってたんですけど、続けるうちにどんどん楽しくなってきて。そこからはお手本のポーズを真似するだけじゃなくて、手の形やシルエットを変化させていったり、自分なりに応用できるようにもなっていった気がします」
——そして高校1年生の時には、初代生徒会長に選ばれたよね。
「これも最初は嫌だったんです（笑）。当時の編集長に呼び出されて、『アスカには生徒会長としてがんばってほしい』という話をされたんですけど、『生徒会長って何すればいいんですか？』って少し反抗的に返答しちゃって。目標にしていた3ブランドのイメージモデルにはなれず、“初代生徒会長”という仕事だけを任されたような気がして、悔しかったんですよね。でも『卒業する時、アスカにイメ㋲をやってほしかったと思ってもらえるようにがんばろう』と心を入れ替えて、最後まで努力を続けました。むしろこの思いが、私のラスト1年のニコ㋲生活の原動力にもなっていた気がします。ちなみに『生徒会長って何すればいいんだ』という問に対しては、私は“後輩のみんなに行動で示せる人であること”が大事なのかなと考えていました」
➡︎次ページ 「仕事がないなら勉強しよう」勉強漬けの学生生活
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