

――大地くんは、沖田家の長女・萌(大原梓)さんが書いた漫画で心が動かされていたかと思いますが、最近中島さんご自身の心が動かされた作品があれば教えてください!
アニメ「ルックバック」です。1時間ぐらいの中編アニメなのですが、1時間でこの完成度はすごいです。これがすっごくおもしろくて。漫画を描く学生の、友だちとの関係性や葛藤が描かれた青春ストーリーでした。
――大地くんを演じてみて、中島さんご自身で「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」というような気づきはありましたか? 中島さんの言葉で言い換えてみていただきたいです!
「家で何してたっていいじゃないか」! 10代の子たちも、例えば「遅い時間になっちゃったけど、食べたいけど食べない方がいいかな」って悩んだり、食べちゃったと反省したり、ストレスを抱えることもあると思います。でも、夜でも好きなもん食べて、その上で後日走りに行くとか、別で補えばいいと思うんです。家でどんな過ごし方をしたって、また次頑張ればいいと思うので、何事も我慢せず、好きなものにはとことん突き進んでほしいです。ちなみに僕は家では、無意識ですけど、バラエティ番組に一人でツッコミ入れちゃっています。これだけ聞くと、ちょっとやばい人ですね(笑)。
――今作は、「好き」と同時に「今」を大事にされている印象でした。中島さんご自身が「今」、実現したいと思っていることはありますか?
自分で作詞作曲したものを1曲完成させたいです。部分的にはいろんなフレーズを作っているのですが、Aメロ・Bメロ・サビ、と1曲丸ごとはまだ作ったことないので、早く完成させたいと思っています。いつ皆さんに届けられるかはわからないですが、今年中には絶対1、2曲は作っておきたいですね。
――では、最後にニコラ読者のティーンに向けて、「今」大事にしてほしいことや伝えたいことがあればぜひお願いします!
10代ってすごく貴重な時間で、何を目指しても何をやっても大丈夫な時期だと思います。失敗を恐れず、多分悩むことも多い世代だと思いますが、その悩みって実はちっぽけなものだったりします。1回忘れちゃって、自分の好きなものをとことん突き詰めてみてください。「将来がこんなにも変わるんだ」と思うときが来ると思います。10代のうちに「好き」が見つからなくてもそれが自分だし、ないから焦るものでもない。まずはいろいろなものを見て、挑戦して、楽しんでください!

Profile
中島颯太(なかじま・そうた)ダンス&ボーカルグループFANTASTICS/EXILE B HAPPYのボーカル。2017年に開催されたオーディション「VBA5」で約3万人の中から選ばれ、18年にメジャーデビュー。
2024年には映画「逃走中 THE MOVIE」、2025年には「顔だけじゃ好きになりません」に出演するなど、活躍の場を広げている。
Information
『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』
ゲイの大学生・五十嵐大地(中島颯太)との偶然の出会いによって、凝り固まった常識・偏見を令和の価値観にアップデートしつつあった沖田誠(原田泰造)。生まれ変わり、家族の「好き」を理解し尊重しながら順調な毎日を送っていたが、ある日、取引先として、アップデート前の部下・佐藤(曽田陵介)と再会。過去に自分がしてしまったことと向き合うことに……。
一方大地も、パートナーの円先輩(東啓介)が九州へ勤めることになり、九州まで会いに行くお金を貯めようとアルバイトを始めるが、遠距離の寂しさに不安を抱える日々。立ちはだかる壁を前に、それぞれの「好き」を胸に抱え、さらなるアップデートを目指す「おっパン」ワールド、開幕!
©練馬ジム| LINEマンガ・2025映画「おっパン」製作委員会
Photo/Ogawa Ken














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