
僕と<明石健司>という人間に、真っ向から向き合って下さいました

──ナツが演じた<明石健司>は真っ直ぐでかっこいい人物。ナツから見て、明石はどんな人?
「まず感じたのは、すごく素直な人間で仲間思いだということ。作品を観ていただくとその部分が特に印象的だと思います。この時代って、<戦争>が日常で“当たり前”になってしまっている。明石はその日常を一番素直に受け入れられているような人間。真っ直ぐで怖いことを受け入れられているからこそ、番長としていられるのかなと思います。僕、マネージャーさんと初めて会った時も友達からも『素直だね』と言ってもらうことが多いんです。そう言ってもらえることが、実はちょっと嬉しいんですけど(笑)。性格面が特に、自分と重なる部分が多いキャラクターだと思っています。明石も僕も強がりなんですよね(笑)。でも、実はそんなに強くない。かっこいいところを常に見せなくてはいけない、と強く感じている部分は一番の共通点だと思います」


──不器用なところが魅力だよね。そんな明石を演じてみてどうだった?
「正直、すごく胸が痛いというのはありました。撮影に入る前の準備期間中は家で台本を読んで、学校行って、放課後は事務所で方言の練習をして、をとにかく繰り返す日々。役作りも悩みに悩んで……でも、いくら考えても分かりきれない部分が多すぎて。本読み(稽古の一番最初に行う、台本読み合わせのこと)に行ったときに『(自分の芝居は)あぁ、どうなんだろう』と、すごく不安な気持ちになりました。そんなとき、プロデューサーの田島(彰洋)さんが2人きりでラーメンに連れて行ってくれたんです。たくさんアドバイスをしてくださって、すごく嬉しかった。そんな田島さんが僕に対して『明石がいた』と思ってくださっていたことを知って……!僕と明石という人間に真っ向から向き合ってくださったことが、とにかく嬉しかったです。明石自身も、嬉しかったと思います」
──同世代の共演者も多くいたと思うけど、現場での印象的なエピソードがあれば教えて!
「大寒鉄朗役の主演・原田琥之佑くんと、三井 明役の山田健人くんと僕、3人同時にクランクインしたんです。クランクイン前のワークショップの段階から、ずっと仲が良くて。その日の夜から毎回3人で夜ご飯に行っていました!撮影期間中に一番面白かったのはスタッフさん公認のモノマネ(笑)。とにかく山田くんのモノマネがうまくて(笑)。打ち上げで無茶振りされて披露するくらい、現場全体に浸透しているネタになっていました(笑)!」
──和やかな現場で素敵!ちなみにナツは台本をどうやって覚えるタイプ?
「どちらかというとすごく感覚タイプ。昔はレッスンでA4ぺらいちの台本を覚えるのにも2~3時間かけていたけど、この5年とにかくレッスンしていたおかげか、最近は2~3回読めばある程度入ってくるようになったんです。今考えると、単純に集中力の問題だったかもしれないけど(笑)。1回目は何も考えずに読んで、2回目は色々考えながら読む。僕最近、目をつぶったら(台本の)世界が見えることがあって。その現場の景色が見えるんです。それこそ、今作のオーディションから。不思議なんですけど」

➡︎次ページ 高3のナツが考える「戦争」と「平和」の話





















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