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2025.10.24

痛みに触れてもらうことで、寄り添えたら/俳優・板垣李光人の『私の14歳』<映画『ミーツ・ザ・ワールド』>

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ニコラ本誌での連載『私の14歳』は、第一線で活躍するお兄さん・お姉さんたちに“14歳”当時を振り返ってもらうインタビュー企画。第13回となる今回は、“演じる”ことを基盤に、アートなど多角的な表現をアプローチし続ける俳優・板垣李光人さんが登場。「当時の自分には正直会いたくない(笑)」と語る、板垣李光人の14歳とは?

たとえ“愛せない自分”がいたとしても それをゆるす受け皿を持てるだけでも大きなこと

自分の世界を広げられる この仕事が好きだった

「14歳の頃はすでにこの業界で仕事をしていたので、学校よりも正直、仕事現場の方が楽しかった。学校って、どうしたって狭い世界。仕事をしていると色々な人に出会って、刺激を受けて自分の世界を広げるような経験ができる。14歳の頃は、そこに楽しさを見出していたと思います。少し窮屈に感じていた『学校』という世界の中で、好きだったのはノートに絵を描いているときと、部活の時間。表向きは美術部、だけど、お茶菓子を食べる時間があったり(笑)。ちょっと面白い部活だったんです。たくさんのことを教えてくれた顧問の先生との出会いは、自分にとって大きな出来事でした」

「今思い出しても恥ずかしいエピソードなんですけど(笑)。中2か中3の頃かな、文集の表紙を生徒が描くことになったんです。気がついたら、その表紙を他の誰かが描くことに決まっていた。自分が描く予定だったわけでもないのに、なんだか無性にそれが気に入らなくて。結局文集担当の先生に、果たし状のようなものを書きました(笑)。しかも筆で。内容は覚えていないけど、我ながら尖っていたなぁと。登校中も学ランを一切着ないで学校へ通ったり、14 歳の頃は、尖っていたエピソードがいくつか(笑)。」

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