お前が好き。

CAST前川佑前川佑

作者:美柚

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.06.10

近藤ユラ、高1。
茶色くてふわふわした髪、
日本人離れした端整な顔立ち、
頭脳明晰で性格もいい。





まさに、俺の理想といって
いいくらいだ。





俺は前川タスク、高1。
同クラで幼馴染みなのに
話せない俺は、
本当に小心者だよな・・・





今日は、いつになく大雨だ。
まあ、梅雨だからな。
帰ったら道場で剣道をする。
さあ、帰るとするか。













・*。・ 靴箱にて ・。*・





ん? ユラちゃん!!
なんで・・・泣いているんだろ。





タスク「ユラちゃん、何があったんだ?」





ユラ「傘が折られて・・・」





ユラちゃんは、
有名なオーディションに受かってから、
女子に妬まれてる。





ニコラ学園で1番モテている
同クラの岡田ナミは、
特にそうだろうな。





他の男子は気づいてないけど、
俺は聞いてしまったんだ。
ユラちゃんへの悪口を。





タスク「そういうの、
汚い女子とかがする事だろ?
気にすんな。帰ろう」





ユラ「でも、傘無いし・・・」





勇気を出せ、俺!!
一緒に帰ろうと誘うんだ!!





タスク「俺の傘、入れてやるよ。
家近いしさ」





ユラ「ありがとう♪」





ヤベェ、
笑顔が超かわいいんだけど!!













○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





翌日・・・





ユラちゃんのあの笑顔が
忘れられなかった。





朝、登校すると。





ユラ「ねえ、昨日ノート忘れたから、
写させてくれない?」





タスク「いいけど」





珍しいな。
あのユラちゃんが
ノートを忘れたなんて。





授業が始まる前に、
ユラちゃんがノートを返してくれた。





授業が始まって、
ノートをとろうとすると、
ノートの隅にキレイな字で、





================
貸してくれてありがとう!
放課後、屋上に来て。
================





えー!!
期待していいんだろうか。













・*。・ 屋上にて ・。*・





ユラちゃんは、待っていた。





タスク「ユラちゃん、
待たせてゴメン!!
どうしたんだ?」





ユラ「実は、タスク君のことが
ずっと前から好き・・・」





ナミ「タスク~♪」





うわ、ナミだ。





ナミ「ゴメン、
さっきのやり取り聞いちゃった♪」





ユラ「え・・・」





ナミ「悪いけど、
タスクはあたしの彼氏なの。
邪魔しないでね(笑)」





コイツ、
どこまで性格悪いんだよ。





俺はそのとき
何も言えなかった。





ユラ「ごめんね、
さっきのことは忘れて。
じゃーね!!」





タスク「あ・・・」





ユラちゃんは、
走って帰ってしまった。





俺がユラちゃんを傷つけた、
何も言わなかったから。





俺は自分を責めた・・・













○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





それ以来、
ユラちゃんとは
一言も話さなかった。





親友で、剣道仲間の
タイヨウに相談した。





タイヨウ「お前、ホントにモテるよな~!
ナミはいつも笑顔だけど、
性格悪いって驚いた。
近藤の事が本当に好きなら、
ナミをふって、
告白すればいいんじゃね?」





タスク「そうする。ありがとな!」





靴箱に行くと、





ナミ「タスク~♪
カレカノだし、一緒に帰ろ~」





タスク「俺、お前と付き合うと
言ってないぞ」





ナミ「じゃあ付き合っちゃう?」





タスク「ゴメン、ナミ。
俺は他の子が好きなんだ」





ナミ「最悪!!
誰にもふられたことが無いのにー」





ナミの表情が変わった。





タスク「わりーな」





女子って怖いな。













○。。・☆。。○。。・☆。。・○。。・☆。。○。。・☆。。○





帰り道、公園で
ユラちゃんを見つけた。





ユラ「あ、タスク君!!」





ユラちゃんは
俺から目をそらす。





ユラ「ナミちゃんと
付き合ってるんでしょ?
私と話したらダメなんじゃないの!?」





「ナミと付き合ってない。
あれはナミのついた嘘なんだ」





俺はユラちゃんを抱きしめた。





「え・・・」





「俺は・・・お前が好き」





「私も!」





その日からユラと呼び、
付き合うことになった。





ナミがまた妬むんじゃないかって?
大丈夫。





靴箱でのやり取りを
ストーカー的な人たちが見てて、
暴露したから。





今ではあだ名が悪女。
自業自得ってやつ。





俺は何年経っても
ユラ・・・お前が好き。







☆Happy end☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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