
広島を舞台にした映画「惑星ラブソング」のヒロインをニコ㋲OGである秋田汐梨ちゃんが務めたよ! 主演は若手実力派俳優の曽田陵介さん★ 今をときめく2人が丁寧に演じた今作のテーマは“平和”。この時代だからこそ届けたい、作品の魅力を曽田さん&秋田さんが熱弁!

──まずは出演が決まった時の気持ちを教えて下さい!
曽田陵介さん(以下曽田)「脚本を読んで“平和”がテーマの作品だと思いました。戦争を主題にした作品は生々しい描写があることも多いですが、今回の『惑星ラブソング』はファンタジー要素も織り交ぜられています。そんな面白い作品に出演できることを嬉しく思いました」
秋田汐梨さん(以下秋田)「広島や“平和”が舞台と聞いて……若い世代は知らないことも多いんじゃないかなと思って。今回の作品を通して、一つ知るきっかけとなったら良いなと思いました」
──それぞれ演じた役をどう自分の中へ落とし込んでいきましたか?
曽田「僕が演じた<モッチ>は、将来の目標が定まっていない若者。僕自身広島で4年間大学へ通っていたので、似ている部分がありました。僕も将来の夢は特になかったので、<モッチ>の抱える大学生ならではのモヤモヤ感や、先の見えない悩みはすごく分かった。自分と通ずるものがあったので、等身大に演じていきました」
秋田「<アヤカ>は対照的に、とにかく明るくて将来に対してすごく希望を持っている。根拠のない自信みたいなものを持っている子だと思いました。私も将来に対して明確な目標があるわけではないけど、なんとなく“なんか大丈夫”という感覚があるので、似ている部分も多かったと思います」
──演じるうえで意識していた点は?
秋田「<モッチ>と<アヤカ>が恋愛関係に発展するのかどうか、という部分もこの作品ですごく大事だと思うんです。<モッチ>の気持ちはしっかり描かれているけど、<アヤカ>は曖昧で実際のところはどうなんだろう、みたいな(笑)。<アヤカ>は自分の将来に対する気持ちが強いからそこはあまり考えていなかったのかなって。ただ映画全体を通して、<モッチ>への気持ちがどんどん大きくなっていくように見えたら良いなと思いながら演じていました」

曽田「作品のテーマが“平和”なので、まずは自分が知らないといけないと思い、広島平和記念資料館へ行きました。過去を背負って演じるということはもちろんのこと、今回はライトに描いた作品。全部を知りすぎたら、この役は演じられないと思いました。<モッチ>は“あえてそこを避けてる”という人間だと思うので……逆にあまり意識しないようにしていました」

──広島ロケで印象に残っている場所は?
曽田「やっぱり“原爆ドーム”です。CGも使うシーンだったため、想像しながらの演技に苦戦しましたし、深夜の撮影ですごく時間もかけました。そして広島と言えば一番と言っていいほど印象的な場所なので、<ジョン>役のチェイスや現場のみんなで丁寧につくったシーンです」
秋田「全然真面目な話ではないんですけど(笑)。水族館のシーンを撮影した広島マリーナホップのショッピングモールで決算セールがやっていて(笑)。ものすごく安くなっていたので、スタッフさんも含めてみんなで盛り上がりました(笑)」
秋田汐梨ちゃん(しおりんご♡)がニコラに凱旋♪
ということで中学生時代の質問を★

──中学生の頃はどんな子でしたか?
曽田「僕はずっと小学生からサッカーをしていました! 田舎で何もないので、一つのことに集中するという時間が好きでした。中学生時代の一番の思い出はお祭りです。僕の地元では水郷祭という大きなお祭りがあって、花火がたくさん上がるんです。そこに友達と自転車で行ってました。あとは好きな子と一緒に帰ったこともあります(笑)」
秋田「いいなー(笑)!」
曽田「部活が終わったら、校門の前で待っててねって待ち合わせをして(笑)。でも、ものすごい距離をあけて帰っていました。2人で歩いていたらすぐ噂になっちゃうから、恥ずかしくて(笑)。」
秋田「私は中学一年生の秋にニコラモデルになりました。中学生時代は本当に“ニコラ漬け”の生活。平日は学校に通って、金曜の夜に東京へ来て、日曜の夜に京都へ帰るという日々。今となれば当時の体力すごかったなと思うんですけど(笑)。でも、好きだったからできたことだと思うし、今もそれは変わらない。好きなことは全然疲れを感じず、没頭できるタイプです。中学生時代の思い出は……実は入学したての頃、吹奏楽部に入っていて。でもニコラモデルに合格して両立が難しくなり一年で退部したんです。その一年間は人生で一度きりの“部活”だったので、すごく思い出に残っています。上下関係を学んだことや、合奏したこと、コンクールに出たことも何度かありました。ずっと忘れられない思い出です」
続いては「惑星ラブソング」にちなんだ質問♪
──劇中で「過去を変えることは難しい。でも未来なら」というセリフがありますが、過去か未来どちらかに行けるとしたら?
曽田「小学生くらいかなぁ」
秋田「それって、過去に行ったら、また同じ人生を送るってことですか(笑)?」
曽田「(笑)。僕は絶対過去だなぁ。小学生くらいに戻って、お芝居を始めたい。やっぱり(芝居が)好きなことなので、その頃からやっておきたかった」
秋田「未来の自分を見たいんですけど、見て、(今に)帰って来られるなら見たい(笑)。」
曽田「それはダメ(笑)。」
秋田「5年後の未来に行きたいんです(笑)。27歳くらいに行って、元気にやってるかな?って様子を伺いたい(笑)。」
──「一番のラブソング」と聞いて思い浮かぶ曲は?
秋田「え〜!」
曽田「僕はGReeeeNの<オレンジ>です。夕焼けの中探しにいく、みたいな描写がもう青春だなぁと。ちょうど下校のタイミングって夕日が出ていて、みんな一斉に帰るその中から(好きな子を)探す感じが、いいですよね」

秋田「私はaikoさんかな。全体的に“ツヤツヤ”していると思うんです♡ <恋のスーパーボール>がすごく好き。あとは青春ソングになってしまうけど、whiteeeenの<愛唄〜since 2007〜>。中学一年生の頃、吹奏楽部の新入生だけで合奏した曲なのですごく思い出深いです」

──平和だな〜と感じる瞬間は?
曽田「お風呂ですかね」
秋田「え! 一緒!」
曽田「長風呂派です。Netflixを観ながら入っていることが多いです」
秋田「私はお風呂と、友達と話している時間もかな。高校まで京都で過ごしてきたので、友達は京都にいる子がほとんど。あまり会えていなかったんですけど、友達が就職活動で東京に来ることが増えて。学生時代の友達に会える時間は幸せだと思います」
──演じるうえで大変だったことがあれば教えてください!
秋田「やっぱり英語かな。あとは方言も。関西出身(京都府)なので、方言は何とか。<アヤカ>は留学したいと考えているくらい英語に関心のある子だったので、発音をかなり練習しました。私実は全然英語ができなくて。セリフとして話している英語の内容が理解できていなくて。感情の動きを掴み取ることに苦戦しました」
曽田「僕も英語だな。<ジョン>とのシーンは彼の英語ゼリフが結構長くて。僕がしっかり意味を理解していないと、そういう表情にならないので、受けのお芝居が難しかったです」
──作品を通して得られたことはありますか?
曽田「海外の方とお芝居をする経験が初めてだったので新鮮でした。スタッフさんも海外の方が多くて。英語が飛び交う現場だったので学びになったと思います。小学生ぶりに“原爆ドーム”を見て、自分の感じ方が全然違うことも気付きだった。<人は変わるもの>だから、小学生の頃の自分と26歳の自分の感覚の違いを得られたことは、すごく大きかったと思います」
秋田「私自身、原爆や戦争を<過去の悲惨な出来事>と捉えていたんですけど、でもそれだけではなくて。見つめ直すことももちろん大切で、それを生かして<今後どう変えていくか>を考えるきっかけになったと思います。私だけではなくて作品を観た人みんなにそう思ってもらえたら嬉しいです」
──最後にニコラ読者へ向けて、メッセージをお願いします!
曽田「作品を観て、変えようとまでは思わなくていいから……“知るきっかけ”になればいいなと思います」
秋田「“原爆”や“戦争”については、授業で得た知識しか知らない部分もあると思います。私も実際に広島平和記念資料館へ行って、現実として実感できた部分がありました。少しの興味で見え方が変わるということはあると思うので、作品を通して何か受け取ってもらえたら嬉しいです」
映画『惑星ラブソング』6月13日(金)全国ロードショー!
STORY
ある日、広島の若者モッチ(曽田陵介)とアヤカ(秋田汐梨)は謎めいたアメリカ人観光客ジョン(チェイス・ジーグラー)に出会い、広島の街を案内することになる。ジョンには奇妙な力があり、街の至る所で何かを見つけていく。一方、小学校で原爆の歴史を学び怖くなった少年ユウヤは戦時中の広島の夢を見て……。広島の過去と現代が交錯する愛と平和のファンタジー。
©︎「惑星ラブソング」製作委員会
曽田陵介(そた・りょうすけ)/1997年10月24日生まれ。島根県出身。2019年に俳優デビュー。主な出演作にWOWOW「アオハライドSeason1」(23)、WOWOW「アオハライドSeason2」(24)、テレビ朝日「Destiny」(24)、日本テレビ「街並み照らすヤツら」(24)、TBS「笑うマトリョーシカ」(24)、カンテレ・フジテレビ系「スノードロップの初恋」(24)、ABCテレビ・テレビ朝日系「いつか、ヒーロー」(25)、映画「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(23)、「交換ウソ日記」(23)など。 本作が映画初主演。
秋田汐梨(あきた・しおり)/2003年生まれ、京都府出身。2015年にティーン雑誌「ニコラ」の専属モデルでとしてデビュー。その後、2017年に俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマNetflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」、ドラマDEEP「3年C組は不倫しています。」(NTV系/24)、連続ドラマW「事件」(WOWOW/23)、「彼女、お借りします」(ABC/22)、映画「リゾートバイト」、「おしょりん」、「映画刀剣乱舞-黎明-」(全て23年)、舞台KAATプロデュース「SHELL」(23)、パルコ・プロデュース「幽霊はここにいる」(22)などがある。
Photo/Kusumoto Takaki Stylist/Takahashi Misaki(秋田さん分) Hair&Make/Suganaga Fumi(秋田さん分)















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