
今回は、「くるculture!」連載初! アニメを 紹介したいと思います♪
最近ハマった作品がこちら。
アニメ
『花は咲く、修羅の如く』

©武田綾乃・むっしゅ/集英社・すももが丘高校放送部
この作品は、「朗読」がメインテーマです。(私はNetflixで観ました!)
主人公は、すももが丘高校に通う1年生の花奈ちゃん。
花奈ちゃんは放送部に入ることになり、NHK杯全国放送コンテスト、通称“Nコン”と呼ばれる放送部の全国大会を目指します! その大会の中には「アナウンス部門」と「朗読部門」があります。
アナウンス部門は、自分で原稿を作ってニュース番組のアナウンサーさんのように読み上げるもの。例えば、「本日は、朝から雨が降っております」というような、自分が考えた文章を読みます。
朗読部門は、朗読する課題作品が数冊指定されるんです。その指定された書籍の中から、自分が好きなシーンを読むというルールです。そこには、言葉にするのが難しいくらい、とにかくすごい世界観を声質や技術で見せつける人たちがいるんですよ!
私がこのアニメを観て、すごい!おもしろい!と思ったポイントはいくつもあります。例えば、「全校」と「全校生徒」を読むと、同じ「全校」なのに「校」のイントネーションが微妙に違うように、同じ漢字、同じ読みだったとしても、その前につく言葉や単語でイントネーションが変わることに改めて気づかされました。しかも、イントネーションに関する書籍が、実際に発売されているんです! その本が出ていることも知らなかったし、演技にも繋がるタメになることがたくさん書いてありました。
他にも、例えば「叫ぶ」という言葉があったとします。その「叫ぶ」は、実際に叫ばなくても、読む人の声のトーンや細かい技術で叫んでるように聞こえるんです。そのニュアンスもおもしろいし、勉強になる!
あと、声優さんたちの滑舌にも感動! アナウンス用の声を発する時って、少し機械的な声になるじゃないですか。その声を発する時って、口角が上がった状態の発声になるんです。それを笑声(えごえ)と言うらしくて。そういう専門的な用語も知ることができるのもおもしろいポイントです!
そして中でも一番印象的だったのは、1話で主人公の花奈が、海で朗読をするシーン。もう、その朗読シーンの演出も作画も素晴らしいんです! いばらで縛られて消えていく詩を朗読するのですが、簡単に言ってしまえば「詩を読み上げている」シーンです。でも、主人公の花奈が「朗読」すると、実際読み手は動いていないのに、体が消えていって灰となり、そして灰から復活する、というシーンが声だけでひしひしと伝わります。聞いている人たちの脳内でそのシーンを再生させてしまうような、聞いている人たちを惹き込む力、作品の世界に入り込ませるような力が感じられて、本当におもしろい!
演技は「目で伝える」とよく言うのですが、朗読は声だけで世界観を広げて、その世界の中にいるような雰囲気を漂わせてしまう。その技量と技術に私は惹かれちゃいました!
朗読ってかなり難しいんです。「読む」ことだから、相手の心に伝えるにはそれだけ技術も必要だし、聞いてくださっている方に、言葉を発してその世界観や言葉の意図、情景を声だけで伝えるというのは、改めて本当にすごいことだと思いました。
それに、アニメの中に出てくる朗読の課題の小説は、実在する小説「春と修羅」(夏目漱石・著)なんです! このアニメを観たら、この小説も読んでみたい!ってなるはず! もしかしたら、今後のくるculture!でこのアニメに出ていた小説を紹介するときが来るかもしれません。今、私も本当に読みたいもん!
みんなもぜひ、このアニメを観てみてください♪
Information
2025年1月より放送されたTVアニメ『花は咲く、修羅の如く』。この度、6月29日に有楽町よみうりホールにてスペシャルイベントが開催されます。スペシャルイベントは、メインキャスト8名が集合する初のイベントとなり、アニメのトークや、本イベント用に新たに書き下ろされたオリジナルの朗読劇も披露される予定です。
以上、クルミがハマったアニメのご紹介でした! この週末、ぜひチェックしてみてね♡
次回の更新は6/20(金)。お楽しみに!

モデル:中3・稲垣来泉(クルミ)
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