
美容の常識に対する素朴な疑問を解消する『美容の常識に“なんで?”』シリーズ、第6弾のテーマはウチらの命「前髪」。
雨の日に思い通りになってくれない髪の毛に「なんでー!?」って思ったこと、誰にでもあるよね? ということで、雨と髪の関係について原因と対策を徹底リサーチしていくよ!
今回は、ティーンの味方・マトメージュなどの会社「ウテナ」の研究所 開発課・森水さんにお話を聞いてきました!
Q1:雨の日に髪が広がったり、うねったりするのはなんで?
ズバリ、くせ毛の毛髪構造と髪が多くの水分を吸収してしまうことが原因です。髪内部の水分バランスが乱れることで、髪の構造も乱れ、うねりや広がりが起こりやすくなります。
髪の毛の大部分を形成するコルテックス(2番目にある層)は、水分を含みにくく硬い”P-コルテックス”と水分を含みやすく軟らかい”O-コルテックス”の2種類からできていて、くせ毛ではこれらが不均一に分布しています。
雨の日に湿気が多いと2種類のバランスが崩れて不均等に髪が広がり、乾燥時より髪1本1本にうねりが出やすくなってしまいます。
髪をおおっているキューティクルは疎水性(水をはじく性質)を持っていて、髪内部に水を吸収するのを防いでいます。しかし、髪がダメージを受けて傷んでしまうと、キューティクルが傷ついたり、はがれて開いてしまい、水をはじきにくくなり髪内部に水が吸収されてしまいます。
そのため、キューティクルをコーティングし整えて、毛髪内部の水分バランスを保つことが重要です。
Q2:雨の他に髪の広がりやうねりの原因になることって?
髪を乾かさずに自然乾燥させてしまうと、うねった形状のまま髪が固定されてしまいます。髪をまっすぐに伸ばしながら、ドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーを毛先から当ててしまうと、キューティクルが開いて、髪がうねりやすくなります。キューティクルは髪の根元から毛先方向にうろこ状に伸びているため、上側から下側(毛根側から毛先側)に向かってドライヤーの風をあてて乾かすことでキューティクルが閉じ、髪がうねりにくくなります!
また強いストレスは自律神経のバランスを崩すといわれ、血行不良を引き起こす原因になります。血流が滞ることで首や肩の凝りと同様に頭皮も固くなり、新しい髪が生えてくる際に悪影響を及ぼします。頭皮の血行不良によって髪が細く弱ってしまうと、くせが目立ちやすくなります。頭皮の血行を促す、頭皮マッサージには「ゆず油 ヘアオイル」がおすすめです!

その他に、髪の毛を何度もいじったり触ったりすることで起きる摩擦ダメージや静電気も広がりやうねりの原因になりやすいです。
タオルをターバンのように巻きつけることも、前髪にクセがつく可能性があるので、気をつけてみてください。
Q3:朝起きて前髪がキマらないときの対処法は?
まずベースの前髪のうねりやクセをとるために、根元から水でぬらして乾かしましょう。うねりやすい生え際にプロカリテの「ヘアジュレ」を使用し、クシや手ぐしでクセを伸ばしながらブローするのもおすすめです。

スタイリングが上手くいかない時は、「マトメージュ 前髪グルーa」で自分の好きな位置に毛先を貼って固定してみてください。理想のスタイルに近づくかと思います。

Q4:髪が広がったりうねったりしないよう、夜寝る前にできることは?
水分を吸収しすぎないように、ヘアミルクやオイルを使って髪をコーティングしたら、すぐにドライヤーでしっかり乾かしましょう。
ドライヤーの最後には必ず冷風をかけて完了させます。キューティクルが閉じることで、髪内部の水分が逃げにくくなり、外からの湿気の影響を受けづらくなります。
Q5:日中に髪の乱れが気になるときにおすすめなのは?
どうしてもまとまらない時は、ヘアスタイルを変えてしまうのもおすすめです。髪をまとめてしまえば、スタイリング剤不要でまとめることができます。
また髪に濡れツヤ感・束感を作ることで、クセやうねりを活かしたスタイルに見せることもできます。ウェットな質感にすることで、広がった髪もしっとり柔らかく見え、まとまりが生まれますよ。
濡れ髪スタイルにはミーアンドハーの「ミルキィグロスジェル」がおすすめです。

◆プラスワンポイント◆
髪の広がりを抑えるには、寝る前のケアが大切。
どうしても気になる場合、前髪だけストパーをかけるのも一つの方法です。
思い通りにならない髪の毛にイライラしてしまうときも、「髪の水分バランスが崩れてるんだな」なんて考えれば、ちょっぴり冷静になれる気がしない?
雨の日の前日はいつもより少し念入りにケアをして、翌日の自分を助けてあげよう!
髪がキレイなら、素敵な気分で1日を始められるはず♡