エンタメ
2025.01.23
澤本夏輝が思わず身を乗り出した! D.LEAGUE ROUND.5独占インタビュー&レポ<FANTASTICS
24-25シーズンも熱い戦いが繰り広げられている、ティーンも大注目のD.LEAGUE。ニコラではレポ&試合を見届けたコメンテーターによる独占コメントを配信中! シーズン中盤に差し掛かったROUND.5もニコラが潜入! 見届けたコメンテーターは、FANTASTICSの澤本夏輝くん。一押しのチームやマッチ、さらには夏輝くんのティーン時代のダンスの練習方法などなどを徹底インタビュー! ROUND.5のレポとともに内容盛りだくさんでお届けします♪
−ROUND.5のショーケースを見届けて、一番印象に残ったチームを教えてください!
「FULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)とDYM MESSENNGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)のマッチです。DYMは個人的にめちゃくちゃ大好きで。表現の仕方から、本当に音楽を楽しんでいる人たちが集まっているって伝わるんですよ。DYMのFOOLさんが試合後に「シンクロという意味ではわからないものがある」とおっしゃっていたんですが、本当に音楽を楽しんでるからこそ、シンクロは要らないんじゃないか、というスタンスだと思うんです。でも、音楽を愛したからこそ、結果としてシンクロにつながってポイントが取れる。そういうところも大好きです。FULLCASTは、僕が前回コメンテーターをさせていただいた23-24シーズンのROUND.5でもSPダンサーとして清水舞手さんが出ていらっしゃって。表現が隅々まで徹底されていて面白かったので、 印象に残ってます。」
−衣装も見どころとなるD.LEAGUE。ROUND.5も個性が豊かでしたが、衣装の面からみて、一番印象に残ったチームはどこでしたか?
「本当に、どのチームも毎回こだわっていてすごいですよね。今回、Valuence INFINITIES(バリュエンスインフィニティーズ)は、もちろんこだわっていると思うんですけど、ダンスのスタイルが身体を大きく使って見せる動きなので、あえてシンプルなファッションなんだなと感じていました。LIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)の男性女性の境目がないような衣装だったり、Medical Concierge I’moon(メディカル・コンシュルジュ アイ・ムーン)の強い女性を表現しながらもセクシーさがあったりする衣装も印象深かったです。」
−では、澤本さんの独断で選ぶとしたら、ROUND.5のMVD(Most Valuable Dancer。最も輝いたダンサーのこと)はどなたでしょうか!
「List::X(リストエクス)のRuna Miuraさん。コンテンポラリーからくるヒップホップの表現がすごかった! ソロで踊った瞬間の引き込まれ方が今まで観てきた感覚と違って、こう、足もとから来るというか。ただ座って観るんじゃなくて、身を乗り出して“観たい!”と全身で思っていると感じるぐらい、しびれましたね。」
−絶賛白熱しているD.LEAGUEですが、もし澤本さんがDリーガーになるとしたらどのチームに入りたいですか?
「僕、Valuence INFINITIESやりたい! こういうダンスを昔やっていたんです。アクロバットも好きだし、身体をふんだんに使っている感じがいいですよね。いつもいいな〜と思いながら観ています。」
-昨年に引き続き、1年ぶりに今回コメンテーターとしてご出演されて、改めて感じたdリーグの魅力を教えてください!
「今、ダンスっていろんな世代、特に若い世代の方に特に興味を持ってもらいやすい時代だと思うんです。僕がダンスを始めた頃は、まわりにダンスをしてる男子なんて1人もいないぐらいの環境だったけど、今はTikTokだったりみんなの身近なところでダンスがはやっていて。そういうはやりの本質が観られて、 本気で極めたらこんなにすごい人たちがいる、プロとしてダンスを仕事にできる時代でもあるって体感できるのは魅力的ですよね。今までなかった、世界初のダンスのプロリーグなので、サッカーやバスケや野球のような、 メジャーなジャンルに劣らないぐらい、すごいリーグだということも改めて実感しました。」
-話題に出たとおり、今は実際にダンスに触れているティーンが多くいます。澤本さんは学生時代、どんな練習をしていましたか?
「週6で、1本1時間〜1時間半のレッスンに通っていました。それを基本2本受けて、日曜は2本受けて3時間空いてまた2本受ける、くらいのスケジュールでしたね。その前後で友だちと振り付けの練習をしたり。発表会やコンテストもあったので、“誰がセンターを取れるか”みたいな熱い戦いも、口には出さないだけで密かに繰り広げていました(笑)。1レッスン1レッスンめちゃくちゃ集中していましたし、当時はスマホがないので、お母さんにビデオカメラでレッスンの動画を撮ってもらって、常に持ち歩いて移動時間に観たり、家帰ってからテレビに繋いで見たり、常にダンスと向き合ってましたね。ダンスばっかりしてました。」
-すごい練習量ですね! ティーンも今、当時の澤本さんのようにダンスと向き合い、中には「Dリーガーになりたい」という夢がある子もいます。最後に、ダンスをがんばってるティーンにメッセージをお願いします!
「僕が学生のころは、男の子ということもあってプロのダンサーを目指すっていう子が本当に少なくて。今は、ダンスがいろいろなところでピックアップしてもらいやすいし『Dリーガーになりたい』、『プロのダンサーになりたい』という夢を口にしやすいような、素敵な時代だと思います。いつかはサッカーみたいに『最年少Dリーガー!』って注目されるときが来るかもしれないので、ぜひ、自分と向き合ってダンスをがんばってください!」
ここからは
D .LEAGUE ROUND.5
全7戦をレポート!
1st MATCH
SEGA SAMMY LUX vs LIFULL ALT-RHYTHM
波に乗るために新境地をひらきたいSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)は「PIKOPIKO DIGITAL TRAVELLERS」をテーマに、暗闇で光るライン入りの衣装で登場。ステージ開始前のカウントダウンに合わせて後ろに倒れ込むシルエットに、観客もワクワクが止まらない! 曲が始まると、頻繁に変わるサウンドと機械的なフォーメーション、順に倒れ込んだり全員で手を繋いだりと遊び心を散りばめた振り付けが掛け合わされ、まるでゲームのような楽しさ♪ 曲半ばに全員でサングラスを着用してパワーアップすると同時にテンポを変えるなど、一瞬も目を離せないショーケースを披露したよ。
「この作品に出会えた皆さんはラッキーです」と自信をのぞかせたLIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)のショーテーマは「Special」。スペシャルダンサーを3名迎えて挑んだショーケース。夏輝くんも注目していたスペシャルでゴージャスな衣装やヘアメイク、そして魅せ方で、導入から観客の心をガッチリキャッチ。フィルムの再生音とミュージカルのような曲は、昔ながらの映画を観ているような感覚を巻き起こされ、思わず見入ってしまいます! そうかと思えば中盤に曲調をガラリとダークに変化させ、ステージ全体をふんだんに使いドラマチックにショーケースを終えました!
ジャッジは1:5でLIFULL ALT-RHYTHMが勝利! オーディエンスの票はSEGA SAMMY LUXが獲ったものの、そのほかをすべてLIFULL ALT-RHYTHMが獲得し、今シーズン2勝目を飾りました♪
2nd MATCH
Benefit one MONOLIZ vs KOSÉ 8ROCKS
美しいショーケースで観客を魅了してきたBenefit one MONOLIZ(ベネフィット・ワン モノリス)のテーマは、求愛を意味する「Courting」。青いグローブを小道具として衣装に取り入れつつ、全身のしなやかさでクジャクの求愛のような美しさを表現! MONOLIZが作り出す、自然界の強さと繊細さを感じさせるような世界観で釘付けにしたところで、かなり序盤にシンクロパフォーマンスを展開。その迫力は鳥肌もの。重厚感のある壮大なサウンドで、いつもと一味違ったMONOLIZを見せつけてフィニッシュ!
対するKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)は「振」がテーマ。ニューエラのキャップとセットアップというカジュアルな衣装で登場。全身を使ってドラムの音を表現したよ! アクロバットな技を照明でより効果的に見せつつ、フロア振りや全体のシルエットでも確かな技術力を披露。ドラムの音が止んでベース音だけになったところで、勢いよくエースパフォーマーのYOUTEEさんが登場する見せ場は大盛り上がり! ラストはドラムの音にハメたブレイキン(=ダンスのジャンル)のステップで終え、ブレイキンへのこだわり、かっこよさを改めて見せつけた!
ジャッジは2:4でKOSÉ 8ROCKSの勝利! なんとエースパフォーマンスはこれで開幕から5連勝と勢い絶好調。エースの強さ、実力を見せつけたマッチでした!
3rd MATCH
dip BATTLES vs Valuence INFINITIES
繊細なアニメーションダンスが持ち味のdip BATTLES(ディップ バトルズ)のテーマは、「Beauteous Animation」。テーマの通り、ピアノのサウンドにあわせたしなやかなダンスや細かな音ハメは、息を呑む美しさ! 照明を駆使し、暗闇に浮かび上がるようにダンサーを際立たせる見せ方も圧巻。ピアノの一音と一糸乱れぬ振り付けが際立つシンクロパフォーマンスと、ふんだんに音を使ったエースダンサーのパフォーマンスの対比も美しく、終始観客が見惚れる空間を生み出しました!
夏輝くんも入ってみたい!とうなるチームValuence INFINITIES(バリュエンスインフィニティーズ)は「Earnest Pray」をテーマに、ヒップホップ、ブレイキン、ハウス(=すべてダンスのジャンル)をミックスしたショーケースを披露! 重力を感じさせないような軽やかな遊びと重さのあるヒップホップのステップを織り交ぜて、それをすべてナチュラルに繋いでみせる、まさに“ラフでかっこいい”ダンスを見れば、ダンスをやったことがなくても踊ってみたくなること間違いなし!
ジャッジの結果は1:5でValuence INFINITIESの勝利。前回から2連続でエースパフォーマンスを獲得して、今シーズンここまで負けなしのdip BATTLESを下しました!
4th MATCH
KADOKAWA DREAMS vs Medical Concierge I’moon
テーマに「COLD MOON」を掲げて打倒Medical Concierge I’moon(メディカル・コンシュルジュ アイ・ムーン)を全面に出したKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ。以降KD)エースダンサーのKELOさん以外は全員女性というROUND.4とは打って変わったメンバーでのステージは、四角い枠を使って立体的に魅せる演出。ラストは無音状態でシンクロパフォーマンスを披露し、会場中が釘づけに。さらに、入場時衣装を隠すようにアウターを羽織って登場するKDのメンバー。この日はクリスマスが近かったこともありサンタ帽をかぶってお茶目に登場。ステージから捌ける際もパントマイム風に魅せるなど、終始エンタメに特化したステージング!
王者に挑むMedical Concierge I’moonのテーマは「SSS(トリプルエス)」。Sexy、Stylish、Specialを意味するトリプルSを掲げて、前回王者のKDにI’moonならではのジャズヒップホップ(=ダンスのジャンル)で挑むステージに。ソロで個人の技量を魅せつつ、スタイリッシュなセットアップの衣装で大人の女性を表現したかと思えば、ラストはシャツの前を開けてジャケットを脱ぎ捨てるというかっこよくてセクシーな衣装変え! 横一列に並んだシルエットから、強いプライドを感じるステージを披露しました!
ジャッジは1:6で、KADOKAWA DREAMSがSWEEP勝利(=全得点を獲得する完全勝利)。どちらが勝つかわからないという空気の中、前回王者のKDが、D.LEAGUE史上初の2マッチ連続SWEEP勝利を飾ったよ!
5th MATCH
CyberAgent Legit vs avex ROYALBRATS
「Hit The “Kakkun”」と“膝カックン”をもじったテーマを掲げたCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)。テーマからも伝わる楽しげなショーケースの雰囲気に、いつもと違うCyberAgent Legit が見れるのではと期待高まる会場。始まりからいろいろな形で“カックン”を表現するショーケースは、思わず笑顔になってしまうハッピー感♡ エースダンサーのenaさんはじめ、確かな技術力があるからこそ全力でふざけられることを証明したマッチは、ラストまで「楽しい!」を届けました♪
「Highest」をテーマにかかげ、後ろから照らされたシルエットでショーケースをスタートさせたavex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)。前半はドラムだけでテンポを自在に変えていき、後半は日本語のラップが入りガラッと変わる曲調。曲の変わり目でエースダンサーのJUMPEIさんも全力のハウス(=ダンスのジャンル)を披露し、軽やかに後半に入ったかと思えば、日本語リリックの音を細かく取ったダンスは息つく暇もないほどの速さ! ジャンプで軽やかにフィニッシュ。
ジャッジは4:2で、会場中を笑顔にしたCyberAgent Legitの勝利。エースパフォーマンス点はavex ROYALBRATSが取るなどプライドが拮抗したマッチは、見応え十分!
6th MATCH
DYM MESSENGERS vs FULLCAST RAISERZ
夏輝くんも推しているDYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)。ストリートダンス魂を持って掲げたテーマは「Nu Morning」。さわやかなイントロで始まり、ステッキとイスを使って軽やかにダンスを繋いでいくかと思えば、ソウル調に曲が変化! パワフルな振り付けや小道具遊び、エースパフォーマンスをダンスバトルのようにメンバー全員で囲んでいるシーンなど、すべてからダンサー自身がダンスを楽しんでいることが伝わるショーケースは、まさに朝のようなエネルギーを感じさせます!
対するFULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)はメッセージ性溢れるテーマ「蘇怒夢〜SODOM〜」を軸に、SPダンサーの清水舞手さんを迎えたショーケース! ステージ道具としてベッドを使い主役のように君臨している清水舞手さんと周囲を囲む屈強なクランプ(=ダンスのジャンル)を踊るダンサーがつくりだす異質な組み合わせが、観客を惹きこみます。前年の ROUND.5からストーリーが続いているという壮大なステージは、日本語のリリックや血を吐くような演出も相まって観客を圧倒!
ジャッジは4:2でDYM MESSENGERSの勝利! ダンスと音を心から愛して楽しみ尽くしたストリートダンサー集団が、夏輝くんも納得のシンクロパフォーマンス得点を獲得しました♪
7th MATCH
List::X vs SEPTENI RAPTURES
今シーズンからリーグに参入し、順調な滑り出しをみせるList::X(リストエクス)のテーマは「sleep」。まるで深層心理に潜っているかのような浮遊感と、その中にも忙しなく働く頭の中を、独特な世界観で表現! エースパフォーマーのRuna Miuraさんは、夏輝くんが身を乗り出して観たくなるというのも納得の圧倒的な存在感を発揮。まさにオリジナルの“コンテンポラリーヒップホップ”という表現がぴったりなチームから目が離せません!
「夜襲」をテーマにかかげたSEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ)は、忍者服にブラックライトで光るラインが入った衣装で登場。隠し扉から入ってくる忍者かのように密かに始まったエースダンサーのパフォーマンスは、扉の裏側にいた観客だけがそのパフォーマンスを体感できているような感覚に! 印を結ぶような振り付けや身を隠すような照明使い、抜き足差し足など、随所に忍者を感じさせ、ラストは夜襲のごとく暗闇に消えていく構成に、会場も沸き立ちます♪
ジャッジは1:5でSEPTENI RAPTURESの勝利! エースパフォーマンス以外の得点をすべて獲得し、ハイレベルなヒップホップの表現力のぶつかりあいを制したよ♪
以上、ティーンのためのD.LEAGUE ROUND.5徹底レポをお届けしたよ♪ そしてなんと、ROUND.6のレポも近日公開予定。コメンテーターの佐藤大樹くんに登場してもらい、ROUND.6について熱く語ってもらいます! お楽しみに♡
Photo/Fujii Daisuke
©︎D.LEAGUE 24-25