【お金のプロが伝授!】中学生のうちに身につけたい”マネーリテラシー”って?2024.04.10オリジナル

みんな、自分のおこづかいには満足してる? お金をどう使うべきか、お金を使うために大切な心掛けは何か、中学生が身に付けたいマネーリテラシー(お金に関する知識や判断力)を専門家に質問したよ!

まずはみんなのリアルなおこづかい事情をチェック!

【おこづかいのもらいかた】

遊びに行くたびにもらう・・・29.4%

月に一回もらう・・・59.4%

そのほか(11.2%)・・・テストの点数によってもらえる金額が決まる/お手伝いをした分だけもらえる など

【おこづかいの金額は?】

自分のおこづかい事情と比べてみてどうだったかな? お金のことについてもっと知りたくなったら、お金のプロに聞いた中高生のための【マネーリテラシーQ&A】をチェックしよう!

マネーリテラシーQ&A

Q1 クレジットカードってどんな仕組み? 注意点は?

クレジットカードは一時的にカード会社にお金を借り、後から銀行口座などから引き落とされる便利な仕組み。その場でお金をもっていないときのほか、分割払いにしたいときに便利だよ。また、カードによっては使用した分だけポイントがたまる仕組みになっていて、カードでお買い物をするとお得になるものもあるよ。

ただし、ニコ読の年齢(中学生~高校生くらい)は、まだクレジットカードは作ることはできないよ。使用する際は保護者のクレジットカードを借りることになるので、ルールや使用上限額を頭に入れて使おう。子どものお金トラブルで多いのが「クレジット決済」。ゲーム課金などを繰り返し、高額請求されてしまうというケースが多いみたい。みんなもスマホのアプリを入れるときなどはダウンロード前にかならずおうちの人にチェックしてもらい、有料・無料を確認しようね。

Q2 中高生がお金を稼ぐ(増やす)方法はないの?

法律によって、中学生が会社などに雇用(社員やアルバイトとして働くこと)されることは禁止されているよ。中学校を卒業すると、就職もできるし高校生としてアルバイトも可能!

「ってことは、中学生はお金を増やす方法が全くないの?」と思うかもしれないけれど、あきらめるのは早い! 自分の好きなことや得意なことを生かして作品を発表するなどの方法で収入を得るのはOK。例えば、YouTuberとして動画を出したり、noteなどで作品を発表したりすることができるよ。みんなが見ているYouTuberの中には、小中学生もいるのでは?

また、ニコモのように芸能活動をすることも認められているよ。モデルや俳優、歌手などの夢がある子は、今からでも夢を叶えることができるかも!

働く以外であれば、株を購入して取引することもできるよ。投資用未成年口座は0歳からつくれるので、お金の動きを勉強するよい機会に! でも、投資は大きな利益が出るチャンスがある一方で、マイナスになる可能性もあることを覚えておこう。

※どれも実際にチャレンジする場合は、かならず保護者の許可を取り、保護者の管理の下で行おうね。

Q3 ポイントサイトのポイントってどういう仕組み? 効率よく貯める方法はある?

ポイントサイトのポイントは、お買い物した額に応じてポイントがもらえる仕組み。次回以降のお買い物にそのポイントが使えるよ。つまり、ポイントがつくお買い物=お得なお買い物ということ!

ただし、ポイントも高いけど、値段も高かったら意味がないので気を付けて!

ポイントを効率よく貯めるコツは、なるべく同じショッピングサイトを使ったり、ポイントを貯めやすいお店で買い物をするようにすること。1つのポイントに集約すると効率よく貯まるし、ちょっぴり高いものを購入したいときにポイントが役立つこともあるよ!

カフェや雑貨屋さんなどのポイントカードなども同じような仕組みなので、よく行くお店のポイントカードは常に持ち歩くことがおすすめ。

Q4 中学生が身に付けたい「お金との付き合い方」は?

みんなにぜひ伝えたいのは次の3つ! 今の自分はできているか考えてみてね。

①欲望を抑えること

「欲望を抑える」というのは、何もかもガマンするというわけではなく、買うときに「本当に大事なものか」を考える気持ちを持つということ。安いおかしやジュースでも、毎日買っていればおこづかいが足りなくなることもあるはず。「今日は買わなくてもいいか」と思える心の余裕を持てるといいね。

②目標をもってお金を貯めること

お金は大事に使うということを頭で分かっていても、実際に行動に移すのは難しいよね。そういうときはお金の目標を立てて過ごしてみよう。「2000円貯まったらコスメを買おう」「今月は3000円でやりくりしよう」など、お金に関わる小さな目標を常に立てるとモチベーションになるし、今必要なものかどうかを判断しやすくなるよ。

③借金を経験すること

「え、借金!?」と驚くかもしれないけれど、「お金を借りたら返す」という感覚を身に付けるのはとても大事。実は、「お金を借りる」ことは誰でも一度は経験すること。奨学金や住宅ローンなど、人生の様々なタイミングでその機会はおとずれるよ。

もちろん、友だちとのお金の貸し借りは絶対にNG! 中高生の場合、例えば今お金は足りないけどどうしてもほしいものがあった時、今月のおこづかいに追加で500円借りたとして、来月のお小遣いから5か月間100円ずつ返すなど経験してみよう。

お金の話って難しいし、今ある分だけ使いたい!と思いがちだけれど、マネーリテラシーを養うのはとっても大事。普段の生活から少しでも意識してみよう。

【教えてくれたのは…】

FCTGファイナンシャルプランナーズ代表取締役CFP® 土屋 剛さん

開業13年の独立系FP(ファイナンシャルプランナー)。個別相談のほか「マネきっず(https://moneykids.co.jp/)」にてお金にまつわる情報を分かりやすく発信しているよ!

ニコラ4月号「中高生のお金のリアル徹底解剖!」より

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