
前回紹介した学生のための官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」。今回は、実際に制度を利用して留学した先輩たちに、現地での体験について詳しく教えてもらったよ!
学生の留学を応援する「トビタテ!留学JAPAN」って?

2013年から文部科学省と日本学生支援機構がスタートした留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。
成績・語学力は不問、英語が苦手でも「情熱」や「好奇心」「独自性」があれば、誰でもチャレンジできるうれしい制度だよ☆
毎年、約700名の高校生と、約250名の大学生などが世界へ飛び立っているんだって!
【プログラムの特徴】
✔️ 「自分だけの計画(テーマ)」を立ててチャレンジできる
✔️ 派遣留学生に選ばれると、渡航費や生活費の一部がサポートされる
✔️ 成績や語学力は不問!
✔️ 約1万人の派遣留学生のコミュニティがあり、同期や先輩たちとつながれる
留学体験談①/シンガポール

高校2年生・森本さん
留学先/シンガポール
期間/3週間
目的/静岡を世界に!観光大国日本を目指して~シンガポールから学ぶ~
Q留学に興味を持ったきっかけを教えてください。
私が生まれ育った静岡県の浜松市は、ベトナムやブラジルなど多国籍の人たちが多く住んでいる街で、自然と異文化に興味を持つようになりました。
留学への興味が高まったのは中学に入ってから。探究活動の授業で「観光」について学んだのですが、当時はコロナ禍で研修先のハワイに渡航することができなかったんです。一番の目的だった「海外から日本を見つめる」ことが叶わず心残りに感じていたところ、進学した高校で「トビタテ!留学JAPAN」のポスターを見つけて、絶対に行きたいと思いました。
Q留学の目的と、留学先を選んだ理由を教えてください。
昨年の夏に中学時代の同級生がシンガポールに留学したことを聞き、興味を持つようになりました。そこからいろいろと調べていくうちに、シンガポールが多民族国家かつ観光大国であることを知り、「観光」を学ぶうえでピッタリの国だと思ったんです。
今回、「ふじのくにグローバル人材育成事業」という静岡県による地域枠で合格。「訪日外国人に静岡県を第一目的地にしてもらうにはどうしたらいいのか」という、地元・静岡県を軸に留学のテーマを考えました。
Q留学前に心配だったことはありますか?
もともと人見知りの性格なので、現地で上手にコミュニケーションが取れるのか不安でした。でも、「トビタテ!留学JAPAN」の事前研修で一度に200人近くの派遣留学生たちと会う機会があり、そこでメンタルがかなり鍛えられました!
Q現地で学んだことや、体験したことについて教えてください。
現地では語学学校に通いながら、空き時間や休日を利用して、シンガポール内の観光地をリサーチ。マーライオンやマリーナベイサンズ、ナイトサファリなど魅力的なスポットがたくさんあり、3週間あっても回りきれませんでした。
今回の留学を通して、シンガポールはトランジットを利用して短時間で観光する人が多いことを知ったのですが、静岡も交通の便が優れているので、そういった共通点を活かせばもっと訪日外国人の方たちに足を運んでもらえるのではないかと思いました。
また、滞在中は現地の学生たちにアンケート調査も行いました。「どんな方法で旅行先の情報を集めるか?」という質問をしたところ、ほとんどの人が「SNS」と回答。確かに街を歩いていてもガイドブックを片手に観光しているのは日本人くらいで、いかにSNSで観光地の魅力を発信できるかがカギだと気づくことができました。



Q現地で困ったことや、驚いたことはありましたか?
文化のちがいに戸惑いました!シンガポールは公共交通機関内を清潔に保つことを重視していて、電車の中で水を飲むのも法律で禁止されているんです。たまにうっかり飲みそうになって友だちに止められることも……!
あとは、インド人ファミリーの家にホームステイしていたんですが、食事が毎食カレーだったことにもビックリしました(笑)。
英語力についても心配していましたが、簡単な単語や言い回しだけでも十分にコミュニケーションを取ることができたので、特別困ることはありませんでした。
Q留学を通して身についた力があれば教えてください。
コミュニケーション能力が格段に上がりました。アジア圏の人たちをはじめ、英語圏の人たちにも自分から英語で話しかけることができたんです。そのおかげで世界中にたくさん友だちができて、今でもSNSなどでやりとりが続いています。
他にも自己主張することの大切さを学んだり、現地でのトラブルや失敗を通して、「なんとかなる」というポジティブな自信もつきました。


Q最後に、留学に興味のあるニコラ読者にエールをお願いします!
留学する前は「みんなと同じだから安心」という考え方でした。でも、留学で文化も言語も異なる環境に身を置いて、「自分と他の人がちがっているのが当たり前」ということに改めて気づきました。留学は自分の決心や、まわりの支えも必要だと思いますが、チャンスがあればぜひ挑戦してほしいです!
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