
今回は、一年ほど前に購入してから何回も読み返している、感動の漫画を紹介したいと思います!
漫画『うらうらひかる 津々に満つ』

©Hideji Takamura/MAG Garden 既刊:全2巻
これは、この漫画が感動するという口コミを見て、母が買ってきてくれました。
ざっくりとしたあらすじをお伝えすると、主人公は、この表紙の右側の男性・神田圭祐。主人公には千津子という恋人がいて、プロポーズをし、無事成功して結婚の約束をしたのですが、突然、その恋人と別れてしまいます。
別れによって、色褪せた日々を送るうちに12年も経ってしまうのですが、ある日突然、圭祐と千津子の子どもだという小学5年生・航士が現れて!この子に会えたことで、千津子にも会えるのではと喜んだのですが、実は千津子は、一年前に事故で亡くなってしまったと聞かされます。千津子は臓器提供を希望していたため、脳死判定を受けたのち、臓器を必要としている人へ提供されました。
臓器提供を受けた方は「レシピエント」と呼ばれます。航士が圭祐に会いにきた目的が、そのレシピエントに会いに行くためだったんです。各地にいるレシピエントに会いに行くためには、電車賃や航空券などの交通費、現地での滞在費がどうしてもかかってしまう。圭祐が千津子にプロポーズしたときに渡した通帳を千津子が持っていたので、二人の関係を知っていた航士は、そのお金を使わせてほしいとお願いするために圭祐を探し、会いに来たのでした。
この表紙も普通の親子のお出かけに見えますが、実はレシピエントに会いに行く二人です。
物語を読み進めていくうちに、ある衝撃的な事実がわかります!これを言ってしまうとネタバレになってしまうのでお話できるのはここまでですが、その衝撃の出来事を踏まえて、2巻の中盤以降はもう涙が止まらなくて。二人の絆にとても感動しました。
航士と千津子がどういう生活を送っていたのかも、物語が進むにつれて明かされるのですが、とても切なくて。しかも千津子は、圭祐にもあるものを遺していたんです。これにまつわるシーンもボロボロ泣いてしまいました。
作中で「命を与えてもらった側」と「与えた側」では全然立場が違うと言っている人もいたのですが、この作品には、お互いの立場からどんな会話をするのかや、レシピエント一人ひとりとのエピソードもぎゅっと詰まっています。言葉で伝えるのが難しいのですが、レシピエントの一人に航士と同い年の子がいたりして、その子との会話も胸が苦しくなって、涙が止まりませんでした。
登場人物たちの泣き顔につられて涙が出てきてしまうくらい、表情ひとつひとつの作画がとても細かいです。
「臓器提供」という大きくて難しいテーマについても考えさせられましたが、最終的な結論は出せないなと思いました。でも、物語は話が重く沈んで終わり、ではなく、読み終わった後に心に響くものがあります!
この作品は何度も繰り返し読んでいます。何回も読むからこそ、登場人物の細かな表情の変化などがよりわかるようになりますし、何回読んでも泣いちゃう。
漫画は全2巻で完結です。1巻でも泣いてしまったのですが、2巻はさらに号泣。私がこの作品でとっても好きなページは、2巻の最後から3ページ目です。そこも楽しみに、ぜひ読んでみてください!
以上、クルミが何度も再読している漫画のご紹介でした! みんなもぜひ、この週末に書店に行ってチェックしてみてね♡
次回の更新は8/15(金)。お楽しみに!

モデル:中3・稲垣来泉(クルミ)
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