
【相談内容】生理前後に腹痛やめまい…この不調、ほっといても大丈夫?
私は生理が来る前と後に、頭痛やめまい、腹痛の症状が出ます。生理中はあまり痛みはないのですが、前後がすごく辛いです。ひどい時だと立てなくなります。家族に相談したら「ほっといても大丈夫」と言われたんですが、どうなんでしょうか。頭痛薬なども飲んだことがないのですが、飲んだ方がいいですか?
回答してくれるのは、産婦人科医・遠見才希子(えんみさきこ)先生
ニックネームは「えんみちゃん」。性に関する講演会を1000以上の学校で開催している。女の子のママとしても奮闘中。
原因を知って生理前後の不調を改善しよう!
生理が始まる3~10日くらい前から生理中にかけて、頭痛や腹痛、めまい、体のむくみ、肌荒れ、イライラしやすい、怒りっぽい、涙もろい、だるいなど、様々な心や体の症状が出ることを月経前症候群(PMS:ピーエムエス)といいます。
PMSの症状の出方は人それぞれ違います。大したことない、ほっといても大丈夫と勘違いされることもありますが、人によっては、寝込んだり、生きることが辛くなったりすることもあります。実際に診断することはできませんが、ななちゃんの症状は、PMSの可能性が考えられます。ただし、典型的なPMSの場合、生理が始まる頃や生理が終わる頃には症状が良くなることが多いです。
PMSの対処法としては、手帳やカレンダーに症状をメモして自分の心と体の変化を把握したり、バランスの良い食生活を心がけたり、無理せずゆったり過ごしたり、好きな音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたり、お風呂でリラックスしたりするのもいいですね。
腹痛や頭痛…「痛み」の対処はどうしたらいいの?
生理に伴う頭痛や腹痛は、痛みをがまんせずに、頭痛薬や生理痛の痛み止めの薬を飲んで、どのくらいやわらぐか様子をみることをおすすめします。痛み止めの薬は、痛みが強くなってからではなく、痛みが出そうなときや痛みが少し出てきたときに早いタイミングで飲む方が効果的です。薬局やドラッグストアでは、薬剤師さんが薬の飲み方を教えてくれたりします。PMSには、痛み止めの薬だけでなく、漢方薬や低用量ピルなどのホルモン剤、精神的な症状を落ち着かせたりする薬を使うこともあります。
産婦人科では、生理に関する様々な症状の相談や薬の処方、子宮や卵巣のエコー検査などができます。痛み止めの薬の使用や産婦人科の受診にあたっては、親や先生など周りの大人もPMSについて理解していることが重要ですね。もし、お母さんに相談しても理解が得られないときは、保健室の先生など、他の大人に伝えてみるのもいいと思います。ななちゃんが少しでも快適に過ごせるよう願っています。
みんなのお悩み・疑問にお答えします!

お悩みニコラ保健室への相談の送り方
ニコラ保健室では、ひとに相談しにくい体や心の悩み・疑問にお答えしています! 郵送、FAX、ニコラネットで相談を受け付けて受け付けているよ。命や犯罪に関わる重大な相談の場合以外は、編集部から直接連絡がいくことはありません。他の人(家族にも)には絶対に秘密を話しませんので安心してね。
◇ニコラネットから
フォームはこちらから
https://nicola.tayori.com/f/hokenshitsu
◇手紙で送る(※封筒やハガキに切手を貼らないと届かないよ!)
〒162-8711 東京都新宿区矢来町71
新潮社ニコラ編集部「保健室」係
◇FAX 03-3266-5576
※紙の一番上に「保健室係」と大きく書いてね!
Supervisors/Dr.Enmi Sakiko
Edit&Text/Matsumoto Yumiko
※『ニコラ』2025年7・8月合併号「nicola保健室」より転載













ライフスタイル


ビューティ



ファッション

連載


スクール


