
物語は“午後6時のシブヤ”へ
李玖くんが投げチューをしたり、世梛くんが龍人くんをおんぶしたりと、胸きゅんな見どころがたくさんだった「Maniacs」でライブパートが再開すると、続く「理想郷」でメンバーは“僕ん家”を飛び出し、街中へ。そして次に披露されたのは、渋谷での待ち合わせを歌う「シブヤ 午後6時」。2組にはぐれてしまったメンバーが、再び映画館で待ち合わせの約束をするというステージ上のストーリーと、午後6時を過ぎた渋谷区宇田川町の現実世界とが交錯するなんとも粋なセットリストで、物語の舞台は会場全体へと広がっていく。
続いて旺太郎くん、波空斗くん、龍人くんが立ち寄ったカフェの場面では、そこの店員さんに扮した李玖くん、温世くん、世梛くんがユニット曲「恋ソーダ」を。そしてカフェを出て雨が降る街へと戻る場面では、旺太郎くん、俊旭くん、龍人くんによる傘を使った大人っぽいダンスブレイク。ユニットでのパフォーマンスが続くなか、この次に用意されていた波空斗くん&リョウスケのデュエット曲「listen to your heart」では、リョウスケの代役として李玖くんが出演。この日限定の美しいハーモニーを聴かせてくれた2人に、COOLerから賞賛の大歓声が溢れていたよ。この曲に限らず、全編を通してリョウスケのパートはともにボーカルを支える波空斗くんを中心に他の全メンバーによってカバーされており、1部公演から2部公演の間のたった数時間で調整したとは思えないその完成度の高さは、ICExの底力と絆の強さを示しているよう。一方で、「listen to your heart」から「青と白」と、ボーカルが際立つ曲が続いたこの場面では特に、“この日限りのパフォーマンス”であることを会場全体が受け止めているようで、このとき舞台上にはいなかったリョウスケの存在感を改めて感じたCOOLerも多かったはず。
またまた場面が切り替わり、次は映画館へ。スクリーンにメンバー主演のモノクロ映画が上映され、世梛くんが龍人くんの顔を引き寄せたところで映画のシーンが終わると、<♪連れてくよ グラミー賞>と歌う「Hollywood」を披露。“待ち合わせ”の映画館で無事再会を果たしたICExは“僕ん家”へ戻り、「Play The Music」に合わせて掃除を開始。来客の準備をしているみたい♪掃除道具を手に歌い踊るパフォーマンスはミュージカルの一場面のようで、舞台や映像作品でも活躍するICExの俳優らしい一面が垣間見える場面も。
掃除が終わったところで、龍人くんがうっかり怪しげな赤いボタンを押してしまい、強烈なサイレン音から「ビリミ」がスタートすると、メンバーのキメ顔にCOOLerからの悲鳴も止まらない!その後も鳴り止まなかったサイレン音は俊旭くんによる「サイレンとっしー!」の合図で無事止まり、ここからは再びリョウスケも加わって自己紹介ソングの「We are ICEx!」、そして本公演のために作られた新曲の「Welcome to BOKUNCHI」を続けて披露。「We are ICEx!」では自身のメンカラである白のペンライトを持ち、COOLerと一緒にコールで盛り上げていたリョウスケだったけれど、「Welcome to BOKUNCHI」ではすぐ横で歌い踊る7人のメンバーに度々見惚れていて、「ファン特等席みたい」とご満悦な様子でした(笑)。
ラストはおめかししたICExがCOOLerをおもてなし♡

2度目のMCの後、“僕ん家”のインターホンが鳴ったことを合図にオープニングから続く物語が再開し、「COOLerのみんなが来ちゃう!」と慌ただしく身支度を整えに行ったメンバーたち。そう、この物語のラストシーンとして用意されていたのは、COOLerを“僕ん家”に迎え、みんなで一緒に過ごす場面!メンバーカラーのワンポイントが光るタキシードに着替えたICExは、大きなレッドカーペットの階段を背景にまずは「It’s party time!」で華やかにCOOLerをおもてなし。続いて俊旭くんによるセクシーな「3 2 3 2 1」のセリフから始まる「COUNT DOWN」、妖しげな歌声と表情に惹き込まれた「ALPHA」、ロボットの恋心を歌い、振り付けも印象的な「インストール」と、雰囲気の違う3曲を立て続けに披露。続く「CARNIVAL」ではメンバーが客席に降り、世梛くんを中心にCOOLerを煽りまくる!スクリーンに映し出された花火、8色のペンライトが揺れる客席、会場全体に響く盛大なコール。ICExとCOOLerの愛に溢れたこのラストシーンはまさに、”僕らだけのCARNIVAL!”。その勢いのまま披露された本編ラストナンバー「BOOM BOOM BOOM」では、「愛してる!」「ありがとっしー!」など、メンバー一人ひとりとCOOLerでコール&レスポンスを繰り広げ、多幸感あふれる華やかなハッピーエンドを迎えたのでした。エンドロールが流れた後、ステージには2つのベットが現れ、その中にはオープニングと同じルームウェアに身を包んだ温世くん、李玖くん、龍人くんの姿が。ベッドに入ったまま結成前のエピソードなどをたっぷり話したのち、「おやすみなさい」と眠りについたところで、ICExとCOOLerの長い1日の物語もおしまいとなりました♡
アンコールでは1曲目に「Jelly Beans」を披露したあと、疾風怒濤の「ICExからのお知らせ」タイムへ。初の冠番組『愛されICExの作り方』(BSフジ)が始まること、先輩・草川拓弥くん(超特急)主演ドラマ『地獄は善意で出来ている』(カンテレ×FOD)の主題歌をICExが担当すること、そして来年3月22日にパシフィコ横浜 国立大ホールで3周年記念ワンマンライブを開催することを立て続けに発表し、会場は割れんばかりの歓声でいっぱいになったよ。そしてラストナンバーを前に、メンバー一人ひとりからの挨拶へ。最終公演で満足にパフォーマンスできなかった悔しさから涙をこぼすリョウスケに、「悔しいよな」と声をかけ、隣で一緒に泣いていた波空斗くん。「みんなは一人のために、一人はみんなのために」とICExの絆を語った俊旭くん。「大きいステージに立っても、心はずっと近いまま」と、COOLerとの未来を誓った温世くん。メンバーそれぞれの言葉から、ICExとCOOLerを大切に思う気持ちが痛いほど伝わってくる。
そしてアンコールの最後に披露されたのは、1stアルバム『Retro Toy Pop』のインタビューの際、「大切な仲間と出会えたことを“運命”と歌うこの曲は僕にピッタリ」だからと、リョウスケが【デビュー前の自分に聴かせたい1曲】に選んだ「Destiny」。舞台の隅の椅子に座り、客席にいるCOOLerと、ステージに並ぶ7人の姿を交互に見つめながら泣いていたリョウスケにそっと駆け寄ったのは世梛くん。リョウスケの手を引き、そのままメンバー8人が並んで「♪君と見たこの夢は 奇跡じゃない運命さ」と歌った“BOKUNCHI”ツアーの最後の光景は、約1年前のリョウスケ自身の言葉を強く強く証明しているようでした。
➡︎次ページ 涙、涙のラストコメントを全文掲載!!













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