
暇やからやってみよう、って軽い気持ちで発信を始めたんです
──そこからSNSでの発信につながっていくんだね。さっき「バイト先のお客さんがきっかけで発信を始めた」と言っていたけれど……?
「そうですね。ある日、バイト先で出会ったお客さんに『ひかるちゃん、かわいいからTikTokやったらええやん、向いてるよ』って言ってもらって。その人は特に常連さんというわけでもなかったし、深く考えずに言った言葉やったと思うんですけど、私も暇やったし、やってみようかな~って。それがちょうど20歳くらいの頃。短大の卒業が迫っていた時期だったんですよ。その頃の私は卒業後の進路を決めきれず、『まだ就職したくない』、『とりあえず英語ができたら何とかなりそうやから、留学でもしようかな』とかぼんやり考えていて…要するにホンマに暇やったんです(笑)。することないし、お客さんに言ってもらった通りSNSで発信でもしてみようかな~って、軽い気持ちで始めてみた感じでしたね。インフルエンサーとして生きていこうとかは、その時も全然考えてなかったです。」
──お客さんナイスすぎる(笑)!で、そこからまずはニコ㋲時代にも悩んでいたダイエットの内容を発信し始めるわけだね。
「最近私のことを知ってくださった方は、恋愛相談のイメージが強いかもしれないんですけど、最初に作ったアカウントは【@diet_hikarun】というダイエット系のものでした。実はニコ㋲時代、体型管理が苦手なこともあって、正直『卒業までニコ㋲を続けられないかもしれない』と思っていたこともあったんです。同期や後輩のニコ㋲はみんな、いつ見ても細くてかわいいのに、そんな中で私は体型管理が上手くできずに拒食や過食の症状が出てしまうこともあり、『みんなが当たり前にできることを、どうして自分だけできないんだろう』と劣等感を感じていて…。なんとか卒業まで続けられましたが、実はニコラの卒業式の時が人生でいちばん太っていたんですよね。そこから発信を始めるまでの約3年間で、自分なりの体型管理の方法を見つけて垢抜けに成功していたので、まずはそのビフォーアフターの動画を出しました」

──ニコラ卒業式の時の、高校2年生のヒカルと、19歳になったヒカルを比較する動画だよね。ニコラから見ていた元読者の子の間でも、かなり話題になったんじゃないかな。
「そうですね。その後も食事や垢抜けの方法などいろんな内容の動画を出しましたが、元ニコ読ちゃんはもちろん、当時一緒にニコラに出ていたニコ㋲OGの子が反応してくれることもありました。中でもビックリしたのは、過食についての動画を出した時、『私も同じように悩んでたよ』と連絡をくれたニコ㋲OGがいたこと。当時は『こんなことで悩んでいるのは私だけなんじゃないか』と思っていたけど、あの時完璧に見えたまわりのニコ㋲も実は悩んでたんだと、卒業して3年近く経って初めて知りました」


──ヒカルが発信をしたことで、ニコ㋲時代の苦しみを共有できたんだ。
「ダイエットの発信を通して、価値観も少しずつ変わってきました。ニコ㋲の頃は『痩せていることが全て』というか、“細い”ということが何よりも価値のあることだと思い込んでいたんです。でも発信を続けているうちに、昔の私と同じような悩みを抱えている子から『ヒカルちゃんはどうやって乗り越えましたか?』と相談をもらうことも増えてきて。その子たちの悩みに向き合い、コミュニケーションを取ることで、自分自身の考え方も変わってきました。今は『痩せても太っても自分だな』と思います。」


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