24-25シーズンも熱い戦いが繰り広げられている、ティーンも大注目のD.LEAGUE。ニコラではレポ&試合を見届けたコメンテーターによる独占コメントを配信中! 2025年に入り盛り上がりを増したROUND.6を見届けたのは、EXILE/FANTASTICSの佐藤大樹くん。一押しのチームやマッチはもちろん、観戦中に楽しむ方法などなど、ROUND.6のレポとともにたっぷりお届けします♪
-まずは、ROUND.6を観戦して一番印象に残ったマッチやパフォーマンスを教えてください!
今回は2マッチあります。まずValuence INFINITIES(バリュエンスインフィニティーズ) vs KOSÉ 8ROCKS(コーセーエイトロックス)は、上位チーム同士でもあり、同じダンスジャンル同士でもある戦いなので、会場もこのマッチをすごく楽しみにしていた雰囲気がありましたし、熱量もそれぞれのチームからひしひしと伝わってきたので印象的でした。あとはROUND.6の最後のマッチだった、FULLCAST RAISERZ(フルキャストレイザーズ) vs LIFULL ALT-RHYTHM(ライフルアルトリズム)。両極端にいるチームが、このタイミングで戦うんだ!というのもありましたし、真っ向から自分たちのジャンルを貫くFULLCAST RAISERZと、 毎試合こちらの予想をはるかに超えてくるLIFULL ALT-RHYTHMのショーは、まさにトリにふさわしいパフォーマンスだったと思います。
-毎回、衣装を楽しみにしているファンも多いと思いますが、佐藤さんはROUND.6ではどのチームが印象的でしたか?
avex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)ですね。ショーケース自体が得意なジャンルを最大限に活かした振り付けだったと思うんですけど、あのジャンルを踊るには衣装もすごく大事だなと思います。ミリ単位で合わせなければいけない部分が多いので、衣装によって見え方が変わるんです。あとは小道具の鏡を使った演出! それだけかなと思ったら、Kohsuke Hattoriくん中心に衣装の早替え演出があったり、鏡を通して腕が長く見える演出があったり、すごいと思いました。LIFULL ALT-RHYTHMの宇宙人も今回印象的でしたね。あれは誰が思いついたのかなとも思いましたし、衣装だけではなく、最後が小道具のUFOで終わるというのも今回の世界観にバッチリ合っていたなと思いました。
-どのチームも見どころ満点なROUND.6でしたが、今回佐藤さんが独断でMVDを決めるなら、どなたになりますか?
KADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)の颯希(SATSUKI)さん。今シーズン初のエースパフォーマンスでしたし、ショーケースを見た瞬間に「これは強いな」と個人的には感じました。会場の湧き方もすごかったですよね。あとはCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)のTAKUMI! 今回は自らディレクションを務めてSWEEP勝利をきめていたし、そこでエースパフォーマンスも自分でいくっていうのはあっぱれでしたね。なのでこの2名で!
-ニコラ10月号でD.LEAGUEの魅力を教えていただいた際に注目選手として挙げられていた、SEGA SAMMY LUXのTAKIさんも本日スターティングメンバーでした! パフォーマンス、いかがでしたか?
本当に、見るたびに上手くなっているなと思います。でも今回のSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)はチームの得意なジャンルを 詰め込んだぶん、負けは相当悔しかったと思うんです。結果が出たときのみんなの顔を見ていたんですけども、 笑ってほしかったなと思いますね。パフォーマンスは最高だったので、次回こそは勝利してほしいなと思います!
-ニコラ10月号のご取材時は、推しチームはSEGA SAMMY LUXを挙げてくださっていました! 改めてROUND.6を観て、実際に自分が入れるとしたらどのチームを選びたいと感じましたか?
LIFULL ALT-RHYTHMに入りたいですね! 僕、個人的にすごくLIFULL ALT-RHYTHMのショーが好きなんです。今回もおもしろかった! 自分ではあの振り付けは考えられないですけど、演出してもらいたいです。こんなふうに動いてと言われたら120%で応えるので、メンバーとしてパフォーマンスしてみたいです。
-ラウンドの合間のハーフタイムショーも、回を追うごとに盛り上がっている印象です。あの瞬間におすすめのノリ方や簡単な振り付けがあったらぜひ教えてください!
最近はグッズをつけて踊っている方が多いですよね。それもおもしろいと思いましたし、会場には学生の方も多く来場されているので、学生服でそんなに踊るんだ!っていうギャップとかも見てみたいです。振り付けは、僕たちFANTASTICSの新曲『TOP OF THE GAME』が配信開始されたので、それを踊ってくれていたらベストダンサーとして指名したくなっちゃうかもしれないな(笑)。あとは今回、D.LEAGUEのテーマソングとしてFANTASTICSの『SYNERGY』という曲をROUND.1の時から流していただいているので、 あの曲がかかればみんなが当たり前に踊れる、というような振り付けをいつかお見せできたらと思っています!
-本当に多くの学生が会場に観に来ていますが、その中には、実際にダンスをやっている子も多いと思います。そんなティーンのために、佐藤さんが学生時代、どんなダンスの練習をされていたか教えてください!
僕の場合、EXILEになりたくてダンスを始めたので、EXPGに通っていました。誰よりも早くスタジオに行って、とにかく先生の一番近くを陣取ることは心がけていました。それこそ当時は、メンバーの世界さんも先生だったんです。夜家に帰ってからは、スタジオみたいな大きな鏡がないから、マンションの窓が反射するのを鏡がわりにして、同い年の親友と一緒に練習してました。あとは僕埼玉出身なんですけど、高校ではダンス同好会に入っていて。そのメンバーと一緒に大宮のソニックシティホールの近くにダンサーたちが練習しているところがあるので、そこに行って練習したり、ダンサー同士のコミュニティを作ったりしていましたね。
-最後に、まだ会場に来たことがないティーンに向けて、おすすめポイントのコメントをお願いします!
学生向けのチケットも用意されていますし、やっぱり会場でしか味わえない熱気があります! 何より、パフォーマンスは生で観るのが一番伝わります。会場に来たら心動かされるものがあるとわかると思うので、ぜひ、会場に一度足を運んでいただけたら嬉しいです。D.LEAGUEの魅力を体感してもらえたら、きっと沼ります!
ここからは
D .LEAGUE ROUND.6
全7戦をレポート!
1st MATCH
DYM MESSENGERS vs KADOKAWA DREAMS
前回王者に挑むDYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)が掲げたテーマは「LOST MESSAGE」。完璧な答えを求め続ける現代に大事なものをメッセージとして伝えます! ステージが暗く空いた状態から音がスタートし、ソロまわしで個性を打ち出すオープニングは実力を存分に見せつけられた、まさに圧巻の時間! エースパフォーマンスの音取りの細かさに会場も湧き上がります♪ 黒のスタイリッシュなジャケットを投げ捨て、曲のBPMをあげていき、ラストは消え入る照明の中うごめくラストに鳥肌が止まらない!
対するKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)が掲げたテーマは、まさかの「MESSAGE」! なんと当日まで全員で練り上げたという今回のショーケースは、ボックスを使い、自由自在に動くステージを使った構成。ボックスを縦に並べたり、1つ1つ点々と配置したりと、目まぐるしく変わるステージは壮大な音楽にぴったり。ピアノの音だけで揃え切ったシンクロパフォーマンスから、大樹くんがMVDとして名前を挙げた、繊細な音取りで魅せた颯希さんのエースパフォーマンスへ繋ぎ、引き込まれるようにフィニッシュ!
ジャッジの結果は、2:4でKADOKAWA DREAMSの勝利! さすがの構成力でシンクロパフォーマンス点を勝ち取り、王者の貫禄を見せつけたよ。
2nd MATCH
Medical Concierge I’moon vs CyberAgent Legit
勝利に燃えるMedical Concierge I’moon(メディカル・コンシュルジュ アイ・ムーン)のテーマは「バーニング・ムンダラー」。全員がロング三つ編みのエクステをつけて登場! 後ろを向いたままで始まったショーケースは、正面を向いてこちらを撃ち抜いた瞬間から目が反せない目まぐるしさと妖艶さ。三つ編みをムチのように使ったヘッドロールは、毛先まで神経が通っているかのような揃い具合! 衣装もメイクも振り付けも今までのI’moonにないほど攻め切ったショーケースから目が離せない!
大樹くんが2人目のMVDとして名前を挙げた、TAKUMIさんがディレクション、エースパフォーマンスを務めたCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)のショーのテーマは「Pray」。上品な白の衣装で登場し、ステージにさす一筋の光に祈りを捧げるスタートは、思わずグッと見入ってしまう美しさ! 丁寧な音取りと巧みな照明づかいで観客の心を掴みます♡ 転調して少しダークになった曲でのシンクロパフォーマンスとブレイキンの技にも会場のボルテージがアップしていたよ!
ジャッジの結果は0-6でCyberAgent LegitのSWEEP勝利(=全得点を獲得する完全勝利)! ROUND.6にして、CyberAgent Legitは初めてエースパフォーマンス点を獲得したよ。ラストのTAKUMIさんのコメントでは、1st MATCHで「3連覇する」と語ったKADOKAWA DREAMSに対し、「3連覇はさせません。CyberAgent Legitが優勝します!」と力強くコメント!
3rd MATCH
SEPTENI RAPTURES vs Benefit one MONOLIZ
メンバー全員が酔っ払いメイクで登場したSEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ)。今回は「あけまひて、おめれとーございましゅっ」、とお酒を飲んで楽しくなって舌足らずになった新年のご挨拶をテーマにかかげ、年明け一発目の今回しかできない世界観を表現! パーティのように楽しめるさまざまな曲調の中、遊びで入るしゃっくりの音などもダンスで表現し、実力の高さも披露。テーブルを滑らせたパフォーマンスでは、観客からも歓声が! ラストは衣装のネクタイを投げ、最後まで遊びゴコロを散らしたショーケースで観客を楽しませました♪
Benefit one MONOLIZ(ベネフィット・ワン モノリス)のテーマは、見ると縁起がいいとされている「狐の嫁入り」。狐のお面をつけた美しいダンサーのみなさんがしっとりと歩いてステージを横切るさまは、あまりにも綺麗で本当に縁起の良さを感じさせます♪ 小道具の和傘やお面、衣装、そして振り付けが和楽器のサウンドとマッチし、まさに新年のショーケースにぴったり。布を使ったパフォーマンスとラストのウォーキングでも、世界観とシルエットの美しさで会場を魅了しました♡
ジャッジの結果は6:0でSEPTENI RAPTURESの勝利! 「このタイミングでしかチャレンジできない作品にしよう」という心意気で挑んだというSEPTENI RAPTURESがSWEEPで勝利を飾りました♪
4th MATCH
Valuence INFINITIES vs KOSÉ 8ROCKS
同じジャンル同士のぶつかり合いとなるマッチ、先攻のValuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)のテーマは「No Waste」。ビートとダンスだけで表現すると打ち出したショーケースは、ストリートダンサーらしいスタイルの衣装で登場。重いステップを踏んでいたヒップホップテイストの曲から続けてテンポをあげてブレイキンの技を次々魅せる構成に、観客も沸きっぱなし。なんとエースパフォーマンスを務めたダンサーのTSUKKIさんは、ニコ読と同世代の18歳!
対する後攻のKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)は「天」をテーマに、チャンピオンシップに向けて翔け上がることを彷彿とさせるテーマを掲げ、きらびやかな衣装で登場! 三味線のイントロで始まったBPM早めの曲に合わせ、全員でパワームーブをかましたかと思えば、すぐにKOSÉ 8ROCKSならではの全員で魅せるアクロバティックなブレイキンを披露し、会場は大盛り上がり。息をつく間も与えないほどシンクロしたフロアのフットワークに思わず見惚れてしまう!
ジャッジの結果は4-2でValuence INFINITIESの勝利。なんと実はValuence INFINITIESのショーケースは、9ヵ月前にチャンピオンシップで出すはずだったけれど、敗戦により出せなかったもの。格別な気持ちで挑んだマッチを見事に勝ち取りました♪
5th MATCH
SEGA SAMMY LUX vs List::X
なかなか勝ち星を手に入れられないSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)が勝負をかけて作り上げたテーマは「Old to the new,New to the old」。ストリートダンサーらしくパーカーにスウェットという衣装で挑んだ今回は、日本語のリリックも印象的! エースパフォーマンスの間、他のダンサーがステージ上で盛り上げるなど、ダンスバトルのようなラフな雰囲気が楽しげ♪ 後半はポップな曲調でステージ全体を大きく使う構成は、思わず笑顔になってしまうダンスの良さが出ていました!
どこかクセになるショーケースで観客を魅了しつづけてきたList::X(リスト エクス)のテーマは、「The Frontier」。リリックは無し、あえて重低音が響く音楽だけでの表現を選んだショーケースは、ヒップホップを全面に押し出した魅せ方。エースパフォーマンスも細かい音取りとネチっとしたステップどちらも感じられてさすがList::Xのエースだと唸りたくなるほど! 今回も脚で魅せきりました!
結果は1-5でList::Xの勝利! ラストに「ダンス楽しんでいきましょう!」と観客に呼びかけ、ダンス愛を滲ませてステージを降りました♡
6th MATCH
avex ROYALBRATS vs dip BATTLES
スタイリッシュな白Tシャツにサスペンダースタイルで登場したavex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)のテーマは「TAP OUT」。降伏させるという意味を持つテーマを掲げ、思うような結果が出ていない自分たちに喝を入れながら挑んだマッチは、大樹くんも注目した鏡づかいが巧み! チームショーケースだからこそできる手が伸びるように見える演出や、鏡を見ているのか実際のダンサーが見えているのかわからなくなるような鏡合わせの魅せ方に会場も大盛り上がり。ショーケースが終わってしまうのが寂しくなるほどのワクワク感で会場を包んだよ!
対する首位攻防戦に食らいついているdip BATTLESは「TSUKINUKERU」がテーマ。黒いTシャツにスラックスという踊りやすさMAXに振り切ったスタイルで登場! 行くぞという歌詞に合わせた導入からも気合いを感じるショーケースは、ハウスやロック、ブレイキン、ヒップホップを織り交ぜた個性をぶつけ合い突き抜け! 「ぶちかます」というワンフレーズで始めたエースパフォーマンスは歌詞の通り会場にぶちかまし圧倒してフィニッシュ!
ジャッジの結果は4:2でavex ROYALBRATSの勝利! オーディエンスを巻き込む力やステージングで作品力の強さを見せ、今シーズン2勝目をあげました♪
7th MATCH
FULLCAST RAISERZ vs LIFULL ALT-RHYTHM
まだ結果が出ていないFULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)のテーマは「Live and let live」。なるようになる、だからなるように生きろ、というメッセージを込めて展開されたショーケースは、和楽器のサウンドを織り交ぜた音楽が美しく、クランプの力強さとの対比に相性の良さを感じさせます! エースパフォーマンスや要所に入る音ハメと力強いアームスイングで、終始気合いの違いを見せつけました!
対するLIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)のテーマは「Secret」。何が秘密なのだろう?と疑問を観客に残しつつ始まったショーケースは、なんと映画のワンシーンの撮影のようにスタート。ヒーローと悪役の戦いをダンス力で魅せるのはさすがの表現力を持つアルトリ劇場! そして途中で明かされた「Secret」は、まさかのダンサーがみんな宇宙人だったという事実! 奇想天外な内容に会場も驚きつつ湧き上がります♪ ラストは監督までも宇宙人だったというオチまでつけ、UFOを見送りながら今までにない形でショーを終えました!
ジャッジの結果は2:4でLIFULL ALT-RHYTHMの勝利! 最高にエンタメ作品として振り切ったショーケースで見事に勝利を飾りました♪
以上、ティーンのためのD.LEAGUE ROUND.6の徹底レポでした♪ ニコラでは、D.LEAGUEを全ラウンドレポ&コメンテーターの独占コメントを配信中! 近日、ROUND.7のレポも更新予定。コメンテーターのEXILE/FANTASTICSの世界さんに登場していただき、ディープなダンス談義をお届けします♪ 次回の更新もお楽しみに!
Photo/Fujii Daisuke
©︎D.LEAGUE 24-25